ラスト・リゾート 〜車山スキーツアー〜 -後編-
これまでのあらすじ。-前編- -中編-
車山スキー場の周辺には、多くのペンションやらプチホテルやらが存在する。この「ペンション」と「プチホテル」の定義というものが今ひとつアイマイであるのはともかくとして(笑)、スキー場から歩いてでも行ける距離にあるものも多く、一大ペンション村を成しているのである。
今回、我々が予約したのもその一帯あるプチホテルであった。名前は……とりあえず、伏せておく(汗)。実は、僕が車山周辺のプチホテルに泊まるのは、初めてではない。数年前、これもはりねずみ氏と、そしてその友人の「くう」氏とで、大晦日から正月にかけて、泊まった事があるのだ。
そこは今回のプチホテルとは別なところだが、そんな時期にヤロウ3人、という面子はいかにもオシャレなホテルの雰囲気にそぐわず、半分ヤケになりながら「お代わりし放題」であったワインを流し込んだ記憶がある。
今回のプチホテル、実はその時泊まったものの隣のホテルであった(笑)。が、HPによるとどうもオーナーが変わったらしく、リフォームをして再出発をしたらしい。予約の時点では「ツイン」1部屋しか空いていなかった為焦って予約をしたのだが、その後「キャンセルが出た」との事で、「一人500円UPでスイートルームもOK」との言葉に甘えて、スイートを予約したのである。
まぁ、シティホテルのスイートなんかとは比べてはいけないレベルの「スイート」なのであるが、部屋はリビングとベッドルームにキチンと分かれ、リビングにはソファセットと36インチ液晶カラーテレビDVDプレーヤー付き! がデン! と備わっていて、それなりのヤル気を感ぜずにはいられなかった。
しかし、である。
我々の調べ不足、といえばそれまでなのだが、何故このホテルが最近オーナーを変え、再出発したのかが容易に分かる事態が判明したのだ。
風呂がない。
エェッ!? と目を丸くした方々に、このホテルの名誉の為に言い添えておくと、ユニットバスはあるのである。しかし、所謂パブリックな「大浴場」と呼べるものが無いのだ。オーナー曰く、周辺の温泉施設の割引チケットを用意してあるので、お湯につかりたい時はそれを利用して欲しいという(確かにその分、多少宿代は安いのだ)。
我々は夕食後、仕方なくーーという感じで近くの温泉に行ったのだが、よく考えてみると、ビーナスラインからの夜景を眺める機会はなかなかない。この日は天気が良かったので星も美しく、帰る時にはちょっと得をしたような気持ちになっていた。
夕食は地元産の野菜や、手作りの薫製品が並ぶ。派手ではないが、素朴な味だ。
オーナーと、その奥さんがシェフを兼任して二人で営んでいるらしい。30代後半か、40代前半位の夫婦だ。話を聞くと、二年ほど前にこの建物を買い取ったのだという。旗から見るほど優雅でも、楽でもないのかもしれないが、これはこれで一つの理想の人生だな、と感じさせる人達だった。
この日泊まっていたのは我々を含めて3組だけ。スキー場の人出具合からして、どこもこんなものだろう。だがその分静かで、落ち着ける宿となっていた。風呂の点だけ納得して頂ければ、オススメの宿である。
翌朝、主人お手製の分厚いベーコンに舌鼓を打ち、宿を後にする。天気は昨日以上に快晴! せっかくなので、冬のビーナスラインを諏訪方面へ向かう。GWの時期にも通った事があるが、やはり少ないとはいえ雪がある冬の景色はまた新鮮。路面状況に気を遣う必要も殆ど無く、快適なドライブであった。
ビーナスラインより。
八ヶ岳連峰と富士山(見える?)。
ズームでもう一枚。
こうして、今シーズンのスキーツアーは全日程を終了! また来年のお楽しみ……。でもスキーでなくとも、しばらく諏訪方面には近づきたくないなぁ。
行き過ぎだって(笑)。
[旅はどうだしょう。ラスト・リゾート 〜車山スキーツアー〜 完]
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