旅どう。アーカイブス -2003年北海道-

2009年3月27日 (金)

2003年北海道の旅。-6日目その2-

自己満足の『旅どう。アーカイブス』、気が付いたら、約半年振りの更新です(滝汗)。

これは2003年、僕がカプチーノを手に入れて、初めて自分のクルマで北海道を一週間旅した記録です。オープンカーで北海道を、思う存分ひた走る! その夢をかなえた瞬間です(笑)。総走行距離は、3,000kmを越えました。

不定期更新ですので、記事の間隔が空いています。もし読んで頂ける方は左の「カテゴリー」から『旅どう。アーカイブス-2003年北海道-』をクリックして頂くと読みやすいです。


1日目はコチラ。2日目その1はコチラ。その2はコチラ。3日目その1はコチラ。3日目その2はコチラ。4日目その1はコチラ。4日目その2はコチラ。5日目その1はコチラ。5日目その2はコチラ。5日目その3はコチラ。6日目その1はコチラ

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来た道を戻りながら、僕は後悔しきりであった。これが晴れてもいれば少しは「ツーリングの距離が伸びた」くらいに思えたのかもしれないが、残念ながら今にも降り出しそうな曇天。しかも気温もぐんぐん下がり、リアウインドーを上げてタルガにした自分にちょっと自己嫌悪(笑)。


273号線への分岐点は、バカバカしい程簡単に見つかった。目の前に大きな青い道表示が立ち、大雪湖を横切る橋(ダム?)が延びている。その橋を渡っていくのが、国道273号だった。何故こんなわかりやすい分岐を見逃したのか、全くわからない。スッキリしない気分のまま、大雪湖を渡る。フィアット・ムルティプラなんぞとすれ違いながらも、心は穏やかでない。

何故かというと時間である。すでに10時半をまわっている。それでいて、出発地点から実質10キロ程度しか進んでいないのだ(汗)。予定もへったくれもあったものではない。しかもだ。ついに降り出してきやがった(涙)。それも大粒である。さらに霧まで発生。忘れてはいけない。今ワタクシはタルガ(汗)。走っている分には殆ど問題ないのだが、止まった瞬間ズブ濡れになることは必定。

幸いというか何というか、前に走る車はいない。三国峠PAで止まって屋根を付けることも考えたが、時間が惜しいしこの天候である。結局、走れる限り走ってやるぜ! という結論に辿り着いた(爆)。車のいない三国峠は、素晴らしいワインディングロードだった。雨であることがつくづく惜しい。

森の上を走る道を下り、さらに森の中を走る直線を駆け抜けていく。姿は全く見ること無かったが糠平湖の脇を通り、通称糠平国道273号から道道468号へ入る。その途中でちょっとしたPAがあったので、トイレ休憩を兼ねて屋根を閉める。決して、トイレのついでに屋根を閉めるのではない(爆)。



Ame
雨の中を進む! タルガで・・・・・・(爆)  


Ame2

走行中写真。後ろを撮りたかったが、うまくいかなかった。。。


道道468号から道道88号を経由し、また468号へ。この468号線は通称ミルクロードと呼ばれる展望良好の道、とツーリングマップルにあるのだが、この雨では展望どころではない。雨の中で濡れそぼるロール牧草(正式にはロールベールサイレージというらしい)を横目に、ただひたすら男は車を走らせるのであった。

国道242号へ出て、北上する。陸別に到着したのは11時頃。ここで昼飯にしようと、目に付いた適当なそば屋に入った。鴨南そばを注文してから、何の気なしにメニューをひっくり返してみると、なんとそこには「豚丼」の文字が。豚丼というと、帯広名物のあの豚丼か? 頼んでみてぇ! と思ったがそこはもう後のまつり。今回の北海道旅行では、食の面でなんかドジばかり踏んでしまっているのです。


気を取り直して道道51号を走る。雨は相変わらず。国道240号を経由し、美幌で国道243号へと左折する。通称美幌国道、道幅も広く、素晴らしい道・・・・・・の筈だ。晴れていれば、もっと(泣)。美幌峠を抜けると、そこには今日一つ目の湖、屈斜路湖が広がる。

屈斜路湖といえば怪獣「クッシー」が有名なのであるが、今の僕にとっては怪獣よりもっと重要な事があった。温泉である。屈斜路湖畔に迫り出した和琴半島には、湖畔を望む、無料の温泉があるのだ。雨が降っていようがなんだろうが、ハダカになってしまえばもう関係はないのである。

しかし、いざ現地について、一瞬躊躇した。文字通り、「丸見え」なのである。更衣室のような建物が側にあるが、湯船そのものは正に「丸見え」。ついたても何もない。それでも誰もいなかったら問題ないが、雨の平日のくせに、それなりに人がいるのである。

しかしまぁ、当然というか皆お湯につかろうとはせず、カップルの片割れなんぞがちょっと指先をつけて、あったか〜い、ホントにお湯なんだ〜。へえ、そうなのかいハニー? ええそうなのよダーリン。スゴイでしょう? そうだねハニー。うふふあはは、などといったどこまでもナマヌルイ、非生産的な行為を繰り返しているばかりなのだ(?)。


Wakoto
屈斜路湖畔、和琴温泉。御覧の通り、「丸見え」である。


男一匹、ここで湯につからずにどこでつかる! 


とそこまでの決意があったわけではないが、せっかくここまできたからつからないとソンだ、くらいの考えでホイホイと服を脱いで、湯につかった。

ツーリングマップルには「湯はかなり熱め」とあったのだが、雨が降っているせいか、さほどでもない。底には砂利が敷かれていて、そんなに深くないので自然に半身浴になってしまう。そこかしこから泡が浮いてきているので、湯が常に湧き出ているのだろう。何となく石油臭かったので、もしかしたらそういうった成分も含んでいるのかもしれない。

ハダカになってしまうと妙に度胸が出てくるもので、入浴中にも何人か人がやってきて指をつけたり、「湯加減はどうですか?」などと聞いてきたりするのだが、

「ええ、ちょっとヌルめですけど、なかなかですよハハハ」

などと、笑って受け答えができたりするのである。

しかしまぁ、この温泉は洗い場というモノがなくそれこそ湯船しかないので、ある程度入っていたら、もういいやぁという気持ちになってしまった。


次なる目的地を目指す。摩周湖を経由して、阿寒湖である。屈斜路湖を半周する道道52号に入ると、途中で赤湯と砂湯、という看板が目に入った。温泉はもう入ったのであるが、土産物店がいくつか並んでいたので、砂湯で足を止めた。

湖端にいくつか店が並んでいるのだが、なんだかアタマの悪そうな、高校生くらいのガキ共がウヨウヨしている。なんだか雰囲気悪いなぁと思って眺めると、その集団が男しかいない、という事に気が付いた。なんと、男子校の修学旅行(?)だったのである。僕はこれまで共学しか経験したことがないので、こういった雰囲気の集団を見るのは初めてだったのであるが、まぁ経験はしなくてもいいかな、という結論に辿り着いた(爆)。

ラベンダーソフトクリームなんぞを舐めながら嵐が過ぎ去るのを待っていると、その内撤退を始めた。すると、

「ほら、お仲間さんみんな行ってるよ。いいのかい?」

と突然店のオバチャンに話しかけられてビックリした。

「いやぁ、僕は違うので・・・・・・」と笑って返したつもりだが、その笑顔はどこか引きつっていたかもしれない。複雑な気持ちであった・・・。

ここで地ビールの三点セットを購入。この先まだ旅は続くのでかなりシェイクされてしまうことが予想されたが、まぁ僕が飲むワケではないのでOKである(笑)。



雨は相変わらず。いや、むしろひどくなっているような気さえする。ライトを点灯し、先を急ぐ。国道391号を経由して、硫黄山の有料駐車場を素通りしながら、再び道道52号を進む。摩周湖へと進む道はかなり急勾配な峠道。気温も急に下がり、しかも濃霧が発生。

全く前が見えない状態であったが、そんなものにはマケズ、ぐいぐいと進むのである。しかしある程度進んだところで、フト嫌な予感がアタマをよぎった。遅すぎるといえばあまりに遅すぎる予感であったのだが・・・・・・。

この霧で、摩周湖は見えるのか!?


ということである。摩周湖といえば別名「霧の摩周湖」と言われるくらい霧の発生率が高いらしく、出発前に見たいくつかの旅系HPでも、

「三年連続でチャレンジしたけど見られなかった! 来年に期待!」

といったような、これと同様の内容も珍しくなかったのである。まさしく、この「霧の摩周湖」にハマってしまったようだ。

摩周湖全体を見渡すならココ! という第一駐車場(有料)に滑り込む。しかし、思った通り摩周湖は影もカタチも見えず・・・・・・。目の前は白一色のホワイトアウト状態である。しかしまぁ、摩周湖にはその晴れた姿を見ると、婚期が遅れるという言い伝えがあるという。どんな理由かはよくわからないが・・・・・・。まぁ、それを考えると見えなくて万々歳、というところか。しかし、もともと婚期が遅くなりそうなニンゲンなのではあるが・・・・・・(当時27の独身オトコ 爆)。
 

Mashuu
摩周湖を望む・・・・・・筈なのだが。


道道52号を進み、そのまま阿寒湖を目指して国道241号へと進む。この時点で、僕はかなり焦っていた。時刻は既に三時半を回っている。今日の宿の予約は、釧路の「釧路湿原とうろYH」にすでに電話をかけてしまった。

釧路には他にもっと市街に近い「星のまきばYH」もあったのだが、収容人数が70数人と規模が大きいことが予想されたので、こぢんまりとしてるっぽい、収容人数20数名の「とうろYH」にしたのである。

しかし釧路まではまだ50キロ以上・・・・・・(汗)。

霧と雨を言い訳にして、ペンケトウもオンネトウも素通り。何をしに行ったのだ、と後から考えるとつくづく思うのであるが、その時の心理的には全然止まる余裕などなかったのである。

そんなこんなで、四時頃に阿寒湖に到着。阿寒湖と言えばマリモなのであるが、そんなものは霧と雨、それになにより土産物屋に隠されてしまって見えないのであった(爆)。元々「土産を買うなら、阿寒湖に行けば大丈夫だろう」と思っていたのだが、期待を上回る観光地化っぷりであった。アイヌコタンや湖畔を眺めつつ、コレ幸いと土産物を物色し、焼酎やチョコレート等の定番ものを購入する。

定番といえば、「熊出没注意」ものの専門店があり、これにハマってしまった(笑)。さすがにTシャツなどまでは買う気にならないが、マウスパッドなどの小物を中心に購入。この商品はバラエティに富んでいるので、もしかしたらハマってしまうかも(笑)。

そして、阿寒湖で買おうと思っていたものがもう一つ。「マリモ羊羹」である。この商品、丸形の羊羹がゴム膜で包まれていて、食べる時は楊枝などをぐっと差し込むと、ゴムが破けて全体が一気にぺろっと剥けるようになっている。まぁ、どこかにも似たような商品があったような気がしなくもないが(汗)、この「マリモ羊羹」は、阿寒湖で買うからこそ価値があるってもんだ。小さいもの十個入りと、大きなバラ売りのものをいくつか購入した。


Akan
阿寒湖畔。曇天である。


気が付くと、時間は四時半をとっくに回っていた。曇天もあって、辺りも暗くなりかけている。釧路までの最短距離を通ろうと、国道240号、通称「まりも国道」を一気に南下。

だが釧路市街に出ることはせず、道道をいくつか経由することによって、釧路湿原の中間辺りに位置する「とうろYH」に効率よく辿り着こうをいうつもりだった。道の駅「阿寒丹頂の里」を通過する頃には、すっかり暗くなってしまった。

道道243号へ左折し、一旦道道53号を北上し、また243号へ戻る・・・・・・。と思ってふとインパネを見た瞬間、僕は目をむいた。

燃料がない! 


最後の一目盛りなどとっくの昔に振り切って、限りなく「E」に近いトコロを指している。慌てて車を止め、地図を確認したが、近くにGSの表示はない。一番確実なのは、釧路市街まで行くことだ。しかしそうすると、時間的にはかなりのロスになる。

時間は五時を回り、夕食時間である六時に着くにもこれまで考えていた道でギリギリというところであるのに、市街まで出てしまうと一時間は遅くなるだろう。

しかし、ガソリンには換えられない! 

雨はますます酷くなってきている気がする。周りには街灯も無く、いつもは明るすぎるくらいと感じるカプチのヘッドライトの光も、妙に頼りなさげに映る。それを振り払うようにライトをHiにして、僕はアクセルを踏み込んだ。


釧路はまだ遠い・・・・・・。


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2008年9月29日 (月)

2003年北海道の旅。-6日目その1-

自己満足の『旅どう。アーカイブス』、いつの間にか11回目の更新です。

これは2003年、僕がカプチーノを手に入れて、初めて自分のクルマで北海道を一週間旅した記録です。オープンカーで北海道を、思う存分ひた走る! その夢をかなえた瞬間です(笑)。総走行距離は、3,000kmを越えました。

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ロープウェイは、眼下に紅葉を眺めながら登っていく。層雲峡温泉街から黒岳五合目までを、約七分間で結んでいるのだ。始発が午前六時。本当はそれに乗りたかったのだが、駅に着いてみると既に一回では乗り切らない程の長蛇の列ができていた。仕方なく、十分後の次発に乗り込んだのである。

層雲峡は温泉地や、峡谷の美しさとしての観光地として有名だが、黒岳登山への玄関口としても知られている(らしい)。五合目まではロープウェイであがり(徒歩で行ける道は、崖崩れで閉鎖されている)、そこから歩くこともできるし、さらに横着な人には、七合目までケーブルカーがつながっている。ある意味、至れり尽くせりなのだ。実際半日もあれば行って帰ってくることもできるらしいが、今回の僕は、七合目まで行って、そのままトンボ帰りである。七時半にはまたユースに戻り、朝食を食べて九時には出発したい。

少々慌ただしいが、せっかく「そこに山がある」のだ。少しだけでも登っておくのが礼儀(?)というものだろう。という事で、朝五時半に起きたのですね。


先にも書いたが、既に紅葉が始まっている。吐く息も白く、周りの登山者の方々もそれなりに冬装備である。今日は天気があまり良くなく、この曇天が余計、寒さを感じさせている。

十分ほどで七合目に着くと、いままで遠くから眺めていた紅葉の中に、自分がいることに気付く。黒岳頂上も近くに見え(本当に見えるだけ、だが)、ここで記念写真を一枚。あとは、そこら辺を適当に歩いて、そのまま、またロープウェイで下山である。これで往復1600円の交通費が安いか高いかは・・・・・・人によって意見が分かれそうなところだ(汗)。

まぁ、文章がヘタクソなせいで全然感動がないように思われるかもしれないが、そんな事は決してない。ただやはり、こういうところはたっぷり時間をかけて楽しむべきところだという事だ。


Kuro
Kuro2









黒岳周辺の景色を御覧あれ! 
天気は悪いけど・・・・・・(汗)








ユースに戻って朝食を済ませ、ちょうど九時に出発。このユースは規模が大きいのは前に書いた通りだが、それはこの層雲峡という特殊な立地条件にあった。温泉郷という事も勿論、黒岳への登山口であるからだ。

客層も他のユースと違って年齢層が高く、中には外国人もいる。そして皆、朝が早い。九時というとこれまでの経験から、まぁ平均的な出発時間であるのだが、この時はむしろ遅い出発だった。


Kuro5






ユースの前で。駐車場はガラガラ・・・・・・。



もちろんフルオープン! 観光バスの運転手やガイドさんの好奇の視線をブローオフで跳ね返し(爆)、国道273号、39号へ戻る。何で二つも書いたのかというと、何故かこの二つの国道が重複して一本の道として伸びているのだ。道は平日にしては意外に混んでいた。何故かというと、ペースメーカーがいたのである。観光バスだ。ノンビリノロノロと、山道を辿っていく。



今日の予定は湖巡り。まずはこのまま道内最高所の峠、三国峠を下り、屈斜路湖へと向かう。その後摩周湖、阿寒湖と巡り、おそらくバリバリに観光地化されているであろうその阿寒湖でお土産を物色し、釧路へと向かう作戦である。気がかりは天気か。昨日のユースで見た天気予報ではバッチリ傘マークであった。しかし現在のところ、曇天ではあるが雨が降る様子はない。晴れへの願いを込めてこその、フルオープンなのだ。

本来だったら有名な流星の滝、銀河の滝も見たいところであるのだが、時間の関係上今回はパスせざるを得なかった。また今度、今度は天気の良い時に。

それにしてもペースが遅い。バスのせいもあるのだが、やはりそこかしこで工事をしているせいだ。時々止められてしまうのはナンだったが、走っている最中は道沿いに「キタキツネ牧場」などの看板があり、それになにより森の中を抜けていく道、というこの爽快感! 何ものにも代え難い! 代え難いのだが・・・・・・何だ? 胸に広がるこの違和感は? 


そう。確かに何かがおかしかったのだ。だがその時の僕は、一体何がおかしいのかサッパリわかっていなかった。おかしいということさえ、わかっていなかったかもしれない。しかし、今現在なら、何がおかしかったのか明確に説明する事ができる。僕が違和感を感じていた原因。それは、道が下っていなかったということなのだ。

三国峠は、先にも言ったとおり「道内最高峰の峠」なのだ。当然、その下り方もハンパなものではない(と思う)。ツーリングマップルにも写真が載っているが、それは赤いブリッジが樹海の上を通り、うねりながら下っていくという非常にダイナミックなものだった。しかしこれまで僕が通ってきた道には、そんなトコロなどカケラも無かったのである。さらに、いけどもいけども「三国峠」という表示が一切見あたらない。


さすがに不安が現実味を帯びて迫ってきた頃、左手に「塩別つるつる温泉」という表示が現れた。


・・・・・・こんな温泉、三国峠までの間にあったか? 


しかし地図を確認するには、道が空きすぎていた(爆)。それまで前を塞いでいたバスが道を譲り、急に流れが良くなったのである。つまっていただけ車も多く、またそれまで溜まっていた鬱憤もあって(爆)その流れに巻き込まれるようにして先へと進む。すると、先に道の駅「おんねゆ温泉」があったのでトイレ休憩も兼ねてそこに入ることにした。そこで発覚した、衝撃の事実。

「道、間違えてんじゃん・・・・・・」

先にも書いたが、国道273号と39号は一本の道として重なっている。それが層雲峡より少し先の大雪湖を境に分かれているのだ。東へ39号、南へ273号。しかし、その事を知ったのはこの時が初めてだった。ツーリングマップル上では、南へ走る273号線は、これまでと同様39号線と重なって表記されていたからである。

だから僕は、道に「39号」という表示がでていても、特に気にすることなく、東へ向かってマヌケに笑いながら進んできてしまったのだ。本当は南、273号線を三国峠に向かいたかったのだが・・・・・・。



約40キロも間違った道を進んできてしまっていた。往復80キロ・・・・・・約一時間半の大チョンボである(汗)。

もっとも、戻るという事を考えなければロスでは無くなる。このまま39号を先に進み、国道242号を左に曲がる。そこから道道を辿れば、第一目的地である屈斜路湖へは、三国峠を経由するよりむしろ早く到着できるのだ。しかし、そんな事は考えもしなかった(爆)。僕のアタマの中は、もはや屈斜路湖に辿り着くより、「三国峠を走る」一色に染まっていたのである。

結論は、考えるまでもなかった。こうして、歴史にそのナゾを残すことになる(?)、『道の駅「おんねゆ温泉」大反転、往復80キロ事件』は起こったのである・・・・・・。


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2008年8月28日 (木)

2003年北海道の旅。-5日目その3-

自己満足の『旅どう。アーカイブス』、10回目の更新です。

これは2003年、僕がカプチーノを手に入れて、初めて自分のクルマで北海道を一週間旅した記録です。オープンカーで北海道を、思う存分ひた走る! その夢をかなえた瞬間です(笑)。総走行距離は、3,000kmを越えました。

不定期更新ですので、記事の間隔が空いています。もし読んで頂ける方は左の「カテゴリー」から『旅どう。アーカイブス-2003年北海道-』をクリックして頂くと読みやすいです。


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宗谷岬の駐車場を出ると・・・・・・すぐに、ガソリンスタンドに入った。日本最北端のガソリンスタンド。それは出光であった。ここで給油をすると、「日本最北端給油証明書」がもらえるのである。それと、ホタテ貝の貝殻でできたキーホルダー。他愛もない事だが、こういった些細な事が後々思い出というものになるのだろう、とか言ってみるのである(笑)。

Souya2






サラバ、宗谷岬。



しかし、日本最北端のガススタは、よりによって「キョーフの値段無しGS」であった。こういったGSは客によって単価を上げ下げしている、というウワサを聞いたことがある。ある程度の限界はあるものの、県外ナンバーのクルマには高く、地元ナンバーには安く売っているというのだ。

まぁ、そのウワサがどこまで信じられるものかどうかはわからないが、いずれにせよ「値段の書いていないGSはえてして高い」という事はカラダで憶えたワタクシである。ここは満タンにはせず、

「すいません、10リッターで」

としっかり小市民ぶりを発揮するのであった(爆)。

アッという間に入れ終わり、証明書とキーホルダーを貰う。キーホルダーは、早速キーに付けてみた。貝殻がカチカチと澄んだ音をたて、なかなか具合が良い。国道233号、通称宗谷国道を南へ。道は丘陵地をくねりながら伸び、先を行く車がずっと先まで見渡せる。左手には太平洋が広がり、波は穏やかで日差しは暖か。まさに、オープンバンザイなのだ。

「北海道は、飛行機で行ってレンタカーでしょ」なんて言っている連中には、この爽快感は一生味わえないだろう。道は一車線だがよく整備されていて、信号も殆どない。のんびりと走っているつもりだったが、アッという間に第一目的地であるクッチャロ湖に着いてしまった。手前でクルマを止め、これからのルートを思い浮かべてみる。



基本となるのは、宿であるユースだ。これから一気に南下を始める。北海道にいられるのは残り2日。今日を入れても3日だ。その間に屈斜路湖、阿寒湖、摩周湖等の湖を周り、大雪山周辺を巡って、釧路湿原も見逃すわけにはいかない。正直に言うと、網走にも行きたい。知床半島にも。

このまま国道238号、オホーツク国道に進めば網走、知床に行ける。ただ、大雪山周辺と釧路湿原は殆ど通過するだけになるだろう。湖から国道275号に折れていけば、大雪山周辺、層雲峡。しかし、網走、知床は無理。

気持ち的には、知床半島に行ってみたい。しかし、果たして一日程度で知床を堪能できるのだろうか。どうせ行くなら、時間に追われずに行った方がいいのではないだろうか。これまでの僕の行動とは相反した考えかもしれないが、最大の目的地であった宗谷岬に到達したことによって、気持ちに余裕ができたのかもしれない。基本的には、ここからは南下、つまり苫小牧に戻るだけなのだ。そのついでにどこに寄るか。

決断した。サロマ湖の手前を道道710号に入る。網走、知床は今回は諦めだ。諦めきれない思いはあるが、今回は仕方ない。また今度、来た時に・・・・・・。



道道710号からは、クッチャロ湖を裏から見る形で進むことになる。牧草地帯にある丘から平べったい湖の全景を見渡し、そのまま道道84号、浜頓別YHを通過し、国道275号に入る。海岸線を進む238号に対し、内陸を走る道を選択したのだ。正直、国道を辿っていくのは気が進まないという気持ちがあった。どうしても交通量が多くなり、町中を走る機会も増える。細かい道道を選択して行った方が気持ちいいのではないか、という事だ。

しかし内陸を南下する道というのは、ビックリするくらいに選択肢がないのである。あったとしても、結果的に遠回りになってしまいそうなものばかりなのだ。素直に国道を辿っていった方が、結果的にスムーズに走れるかもしれない。

第一の目的地は、名寄。「名寄サンピラーYH」だ。クッチャロ湖から約80キロ。もう一時近くになっているから、道路状況によってはそこを今夜の宿にした方がいいだろう。とはいっても、予約をするにはまだ早い。



時々頑固なトラックに道をふさがれたりはするものの、全体的には快調にトバしていく。ここでレーダーが大活躍である。山道をクネクネとしばらく遅いトラックのケツについていき、直線になったと同時に追い越しをかけよう! と思った瞬間、その道にはしっかりとオービスがニラミを利かせている、という事がかなり多いのだ。レーダーがなかったら、おそらく何度となく記念撮影をされていたに違いない(汗)。

音威子府を通過し、ここからは国道40号に変わる。天塩川沿いに南下を続ける。道の駅「びふか」で、遅い昼飯にする。とはいっても羊乳ソフトクリームと、名物のコロッケだ(笑)。
羊乳ソフトは、普通のソフトに比べて何となく黄色がかっていて、粘りが強い印象。どことなく、バターに近いような感じだ。普通のものより乳の味が濃い北海道のソフトクリームに比べても、であるからもしかしたら人によって好き嫌いがでるかもしれない。

時間は2時過ぎ。思った以上に・・・・・・といっても、これが当然の結果だったかもしれないが、早く来ている。ここから、名寄までは30分もかからない。となると・・・・・・目標は一つしかない。層雲峡、「層雲峡YH」だ。収容人数が75人というから、これまで泊まった中でも、最大規模のYHだ。さぞかし、近代的な設備があるに違いない。



予約を済ませ、早々に出発。名寄市内は「名寄バイパス」という自動車専用道でスカッと通過し、40号で南下を続ける。旭川の手前で道道296号を経由し、通称「大雪国道」、国道39号に移る。これまでずっとフルオープンで来たのだが、そろそろ陽も傾いてきて、だいぶ寒くなってきた。時間はまだ三時半というところであるのだが、山の中に入ってきて陽が遮られてきたのだ。

てなわけで、信号に引っかかった時間を利用してリアウインドウを引き上げ、タルガ状態にする。運転席に座りながら窓を引き上げるのは初めてではないのだが、前の時には力を入れすぎてしまい、ピラー部は問題なかったものの、ガラス部分が引き上がりすぎ、普段はボディ内部で引っかかっているゴム部分まででてきてしまったというニガイ経験があるのだった。

道は森の中を走り、正面には岩の絶壁、それに雄大な山が迫る。大雪山系の黒岳だ。層雲峡から登る事も出来るらしいが、今回は残念ながら見送る事になる。

Souun2






大雪山系を望む。雄大な景色!


ところで、事前の勉強不足という他はないのだが、僕は実際に現地につくまで層雲峡が一体どういうところであるのか、全く知らなかったのである。ユースにしても、まぁ、山っぺりの辺鄙なトコロにポツンと寂しく建っているのだろう、くらいしか思っていなかったのだ。

しかしいざ着いてみると、どうも様子が異なる。「ようこそ層雲峡へ 層雲峡温泉入り口」と書かれた大きな看板があり、大きな観光バスがひっきりなしに出入りを繰り返ししている。崖の上には大きなホテルが建ち、観光センターや日帰り温泉施設まで揃い、完全武装の戦闘態勢を敷いているのであった。後から知った事だが、かなり有名な観光スポットなのですね。(YHの収容人数考えりゃわかるじゃねぇか、という反論は受け付けません 爆)

ホテルにしても、そこかしこに「イトーにいくならハトヤ」みたいないかにも「近代的なホテルです!」といった感じのキンキラキン(イメージね)な建物ばかり。そんな中、我が目指すユースは・・・・・・と進んでいくと、そんなキンキラキンホテルに寄り添うようにして、何故かホッとするような普通の建物で建っていた。中もやはりユースで、ちゃんと(?)二段ベッドである。

荷物を置くと、夕食まではまだ時間がある。やることは一つ。風呂! である。そこで気になる事が一つ。ここは温泉地である。フロントに行って訊いてみた。

「すいません、ここのお風呂って温泉なんですか?」
「あ、すいません、ご説明してなかったですか?」
「?」
「こちらにはですね、シャワーしかないんですよ・・・・・・」
「!?」

ペアレントさんの説明によると、風呂に関しては割引券を発行しているので近辺のホテルどこでも行ってきて下さいな、という事らしい。

「どこでもOKなんですか?」
「ええ、どのホテルでもOKですよ。フロントでYHに泊まってる旨を伝えてもらって、割引券を見せれば大丈夫です」

なるほど、YHにしてみれば経費も節約できるし、温泉目当ての客にとっても割引で入れるとなれば、これは正に一石二鳥なアイデアなのだ。どこでも、といってもそう離れたトコロに行く気もせず、隣に建っているホテルに行くことにした。着替えと洗面具を「ABCMART」の袋に入れ、面倒だったのでユースのサンダルを借りてホテルに向かう。しかしホテルの前まで来て、僕は激しく後悔した。

朝陽亭というそのホテルは、いわゆる「キンキラホテル」であり、正面玄関前ではホテルの半被を来た人達がひっきりなしにやってくる観光バスや自家用車達を規則正しく誘導している。そしてなにより、徒歩で戻ってきた客に対して、「おかえりなさいませ!」や「いらっしゃいませ!」というコトバを思い切り威勢良くかけているのだ。お客にしても、メインは定年後の生活をエンジョイしている(?)お年寄りか、家族連れ。そんな空間に何も考えず飛び込んでしまった、サンダル履きにABCMARTの袋を抱えた、埃まみれのオトコが一人(オレの事ね)。


違和感ありまくり! 

なるべく目立たないように隅へ隅へと進んでいたが、しっかり

「どうぞ! いらっしゃいませ!」

と声をかけられてしまった。



ロビーに入ると、「層雲峡YH」と書かれたサンダルがより一層の違和感を醸し出す。それでもしっかり割引してもらい、最上階にある浴場へと向かう。エレベータに乗り、最上階を目指す・・・・・・のだが。


何故、皆さん浴衣姿なんでしょうか?

いや、この場合はむしろ「何でキミ、そんなカッコしてんの?」と訊かれてもおかしくない状況であるのだが(汗)

当然といえば当然、皆さんはこのホテルの宿泊客であり、みな部屋で一旦くつろいだ後、浴衣に着替えて風呂へと向かっているのである。サンダルの違和感はある程度和らいだものの、今度は服装で圧倒的な違和感が生じてしまっているのだ。かつ、エレベータ内は、正に「老人パラダイス」(爆)。若者(ですよ!)ってだけで排除されてしまいそうな雰囲気さえ感じる(?)。



しかし、何だかんだいっても、ニンゲン皆ハダカになってしまえば同じ。もうコワイものなどないのだ(爆)。露天が無いのが残念だが、見晴らしは素晴らしい。

お湯につかりながら、ぼんやりと今後の事を考えてみた。とにもかくにも、宗谷岬到達という、最大の目的は果たした。明日は三国峠を経由して湖めぐりをし、釧路辺りで一泊するか・・・・・・。この時点で、もしかしたら気が抜けた状態になってしまっていたのかもしれない。北海道にいられるのもあと2日。その2日間で何が起こるのか、この時の僕には何も分かっていなかった(当たり前だ)。 



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2008年7月30日 (水)

2003年北海道の旅。-5日目その2-

自己満足の『旅どう。アーカイブス』、9回目の更新です。

これは2003年、僕がカプチーノを手に入れて、初めて自分のクルマで北海道を一週間旅した記録です。オープンカーで北海道を、思う存分ひた走る! その夢をかなえた瞬間です(笑)。総走行距離は、3,000kmを越えました。

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道道106号に戻り、海岸線を稚内へと突き進む。他のクルマは、対向車も含めて殆ど走っていない。よく考えたら、今日は立派な平日なのだ。平日午前8時に稚内へ向かう人間は、今、僕ぐらいということか(笑)。

だが不思議な事に、あまりに道が空いていると、逆にスピードを出そうという気にならないものだ。道としても海岸線に沿ったほぼ一直線の平坦な道であり、気分爽快ではあるが、つまらないといえばつまらない。逆にもう少し狭くて、ある程度曲がりくねったワインディングであれば、トバしているのだろうが(大したウデはないが)。


天売国道は、海に向かって林立する風力発電の風車が有名である。だが天売国道に限らず、そこかしこに風車が建てられ、巨大な羽を回転させている。遠くで見ているぶんには良いのだが、近くに近寄ると羽が風を切る音が思った以上に響いてくるものだ。何もない原野に暗闇で見る風車は、かなりコワい風景なのではあるまいか。

・・・・・・どうも昨日の体験からか、暗闇に対する恐怖心が植え付けられてしまったようだ(汗)。オーディオも止め、エンジンと風の音をバックに、ゆったりと(?)カプチを走らせる。なんて、贅沢な時間なのだろうか! この時間を得ることこそが、この旅最大の目的だったのかもしれない。



一時間ほど原野を走り、ようやく稚内に到着した。港のテキトーな所にカプチを止め、まずは岬へ。冷たい風がかなり強く吹き付けているが、天気は良く、利尻、礼文島がクッキリ。しかし、そこで写真を取り忘れるワタクシは一体何なのだろうか・・・・・・。

Noshappu




誰もいないノシャップ岬。
風が冷たい・・・・・・。




売店のオバチャンに言わせると、今日はこれでも風が弱いのだという。

「強い時なんかアンタ、まともに歩けやしないよ!」

その後で、なんか買ってきんさい、と続く(笑)。だが食料品がメインだったので、とりあえずパス! なのであった。


ところで、この稚内ノシャップ岬にきたのは朝メシを食べる為でもあったのだ。北海道に来た目的の一つ。「本場のウニ丼を食す」のである! 「朝からウニ丼かよ!」などと言っている軟弱野郎は地球から出ていけ! なのである。ノシャップ岬には、ライダー達に良くも悪くも有名なウニ丼の店、「カラフト食堂」がある。

この良くも悪くも、という理由は、ひとえにその値段にある。ウニイクラ丼で3000円、ウニだけウニ丼で、なんと5000円なのだ! ユースに泊まるより高いのである(爆)。この値段に内容と味が見合っているかいないかの個別の判断の違いで、この店に対する評価がかなり違っているのである。

この店、ライダーには特別待遇をしてるらしくステッカーとバンダナをくれるらしいが、クルマだと何もくれないらしい。何だ、じゃあオレが行く理由なんて何もないじゃんオレクルマだしぃ〜、という感じなのだが、とりあえず突入! なのだ。


店が開いているかどうかが心配だったのだが、七時からやっているらしい。しかしこの時点、午前九時では客はカップルが一組いるだけだった。中に入ると、壁から天井までビッシリと色紙で埋め尽くされている。これはこれで、一種異様な光景であった。

早速「ウニだけウニ丼5000円!」を頼もう・・・・・・と思ったが、値段にビビって3000円の「ウニイクラ丼」を注文。しかし、それでも3000円ですよ、3000円! 内心、平静ではないのである。なんたる小市民(爆)。ウニだけではないにしても、大量のウニ、それとイカ、ホタテ、イクラがのっている。ワサビを醤油に溶かし、蚊取り線香風渦巻き状にサッとかけ、わっしわっしとかき込む。

Unidon





これが、3000円のドンプリだ!!!



・・・・・・美味い。もうそれ以外に言うべき言葉が見つからない。聞くとウニの季節は遅くとも九月一杯で、今冷蔵庫に入っている分がなくなったら、今年は店じまいだという。

「色紙、書いていくかい?」

おじさんが笑いながら訊いてきたが、今回は遠慮をする事にした。何故って、殆どがカップルの書いた色紙の中に、一つだけヤロウ一人の色紙があっても、ねえ(涙)。やはり、バンダナとステッカーはもらえなかったが(ちょっと訊くのもためらわれた 汗)、十分満足できる内容であった。


そこから稚内を経由し、いよいよ宗谷岬である。国道238号に入り、稚内空港を右に、宗谷湾を左に見ながら快適ドライブである。このまま行っても自動的に宗谷岬なのだが、ツーリングマップルのおすすめに従って途中から道道889号に曲がる。なだらかな丘陵地を走り、上から宗谷岬を目指すのだ。しばらく登っていったあとで、一気に下る。

その瞬間、目の前が開けた。


・・・・・・カプチよ、これが日本最果ての地だ。


天気は快晴、風も止んだ。丘の上の展望台から、宗谷海峡を眺めると、サハリンが見える。宗谷岬は、「来ても何も無い」と、「来てみてガッカリ観光地」の一つによく挙げられている。しかし決して、そんな事はない。何より、ここは日本の最北端なのだ。それだけでも、十分ではないか!


Souya



ついに、ここまでやってきました。 
碑の向こうにサハリンが浮かぶ。




Souya3








記念撮影は、お約束ですな。



下に降り、「日本最北端の地」の碑の前で、お決まりの記念撮影。平日の昼近くで、団体の観光客も多くない。ベンチに座って日だまりの中、ノンビリと北の海を眺める。波は穏やかで水は澄み、丁度引き潮の時間なのか遠浅の海岸が沖に向かって伸びている。

自分が何を期待して、ここに来たのか。何かがあると思っていたのか。それとも誰かが言うように、「何もない」と知っていながら、それでも単に意地を張っていただけなのか。はたまた、単なる「行ったことがないから行ってみる」という、軽い気持ちだったのか。

しかし、自分がどんなつもりでここにきたのか、そんなことは何だかもうどうでもよくなっていた。ただ目の前に広がる海を見つめ、日差しの中で、風を感じる。何をするともなく、何を考えるでもなく。全てを受け入れ、全てを感じる。

ちょっとカッコつけすぎかもしれないが(汗)、この時の僕は、正にこんな気持ちだった。



ふと我に返り、岬周辺を散歩してみることにする。どこかのHPでは、「宗谷岬では以前は『宗谷岬の歌』が流れていて情緒を感じたものだが、今回は歌が流れていなかった。残念なことだ」というような記述があったのだが、この時はしっかり歌が流れていた。

しかし、ワタクシ個人としてはこんな所に音楽など無用なのである。何かにつけて効果音、BGMが無いと感じがしない、というのはテレビ世代の悪しき習慣、ハッキリ言って「おとといきやがれ」なのである。もっとも、そんな大音響でかかっているわけではく、ともすれば風の音にかき消されそうになってしまうその音量のせつなさに、多少の憐憫を感じてしまったのは事実であった(汗)。

土産モノ屋に入り、「日本最北端の地到達証明書」を買う。100円で、買うとその場で日付と時間を印字してもらえる。大したモノではないが(爆)、やはり手に入れておきたいものだ。他に何か面白いものはないだろうか、と店内を眺めていると、眼に飛び込んできたのはおなじみ「熊出没注意」グッズである。ステッカーの一枚でも買って、カプチに張ってやるか。黄色のステッカーであれば、ナンバーが黄色な事もあって、さほど不自然には映らないはずだ。

そう思って見たが、誰もが張っている四角、または丸のものではちょっと芸がない。しかも軽のカプチーノにとっては、かなり大きなモノになってしまう。

そこで見つけたのが、バイク用のステッカーだった。適度に小さくて、形もちょっと変わっている。「RIDE ON!」というのも、カプチに通じるところがあるだろう(笑)。カプチに戻り、早速トランクに貼り付けてみた。しかしよく考えると、マイカプには黄色い熊・・・・・・プーさんが乗っているのであった。プーさんが乗ったカプチに、黄色い「熊出没注意」のステッカー。これもまた、予定調和というものか(爆)。


Sutekka




これがバイク用のステッカー。
カプチの大きさに、ベストマッチ!




時間も12時になろうとしている。日本最北端の地まで来た。ここからは、南下するのみだ。今日は果たして、どこまでいけるだろうか。

まぁ、走りながら考えるさ。

一人ごち、カプチのエンジンをかける。隣に止まっていた八王子ナンバーのランクルに乗っていた夫婦(だろう)が、物珍しげにこちらを見ていた。その姿にちょっと手を振り、アクセルを踏んだ。


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2008年6月27日 (金)

2003年北海道の旅。-5日目その1-

自己満足の『旅どう。アーカイブス』、8回目の更新です。

これは2003年、僕がカプチーノを手に入れて、初めて自分のクルマで北海道を一週間旅した記録です。オープンカーで北海道を、思う存分ひた走る! その夢をかなえた瞬間です(笑)。総走行距離は、3,000kmを越えました。

不定期更新ですので、記事の間隔が空いています。もし読んで頂ける方は左の「カテゴリー」から『旅どう。アーカイブス-2003年北海道-』をクリックして頂くと読みやすいです。


1日目はコチラ。2日目その1はコチラ。その2はコチラ。3日目その1はコチラ。3日目その2はコチラ。4日目その1はコチラ。4日目その2はコチラ

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寒さで目が覚めた。トレーナー、フリース、ジャケットとかなり着込んで完全防備を整えた上で寝袋に潜り込んでいたのだが、そんなもの、殆ど効果がないくらいに寒さが全身にしみ込んでいる。

ここは、中川町の中川町森林公園。ツーリングマップルにも紹介されている、無料で泊まれる高床式のログハウスがあるのだ。昨日泊まった富良野ユースで出会った「結果的に日本一周」している北海道一周の九州男児ライダーから、ここの事を聞いたのである。ユースには泊まりたいが場所が悪い。とはいっても、他に宿の情報も知らない。キャンプ道具はあるが寒さがなぁ・・・・・・。とアタマを抱えていた時だ。

「この間泊まったログハウスはぁ、かぁなりよぐあったですよ」

「ログハウスですか?」

「えぇ。そこのぉ、掃除のオバサンと仲良くなりましてねぇ、トウキビをぉ、御馳走してもらったとですよ」(※方言はかなりテキトーです)

「でもログハウスって、お金取られるでしょう?」

「いんやぁ、そこんこつログハウスはぁ、タダでしたとですよ」

「タダ?」

「んです。ツーリングマップルにも載っとるとですよ」

ログハウスか・・・・・・。キャンプといえば、テントを張るという事しかアタマになかった僕にとって、その考えはとても新鮮なものだった。雨風はしのげるだろうし、朝露も防げて、少しは暖かく過ごせるだろう。しかもそれがタダで利用できる。かつ、場所は宗谷岬から約80キロと手頃な距離。いうことはないではないか。

「よし、そのアイデア、いただきます」

ーーそれが、中川町森林公園の高床式ログハウスだった。


到着した時間は午後五時頃。既に辺りは暗くなりかけていた。戸を開けて中に入ると案外広い。15畳位だろうか。その三分の一が高くなっていて、畳が敷かれている。窓を開けると、町を見下ろす高台の公園に、さらに高床式のログハウス。見晴らし的に文句は無いが、生憎窓はガラスではなく板であったので、閉めておくしかない。寒さの事もあるが、こんなに気温が低いにも関わらず、明かりをつけているとかなり虫が入ってくるのだ。

Nakagawa






コレがウワサのログハウス。
夜は寂しい・・・・・・。



時間的に、もう人は来ないだろうと思われるが用心に越したことはない。とりあえず寝袋と銀マットで存在感を示しつつ、夕食の買い出しに行くことにした。一応バーナーは持っているので、お湯くらいは沸かせる。飯を炊くことも考えたが、後始末が面倒になりそうだったのでNG。昨日ホクレンでもらったタマゴをいくつか茹でておけば良かったと、ここにきて後悔する。

町中にあったスーパーで、肉の大和煮の缶詰とパン、それに飲み物を購入。その後、夜を共にする雑誌(ヘンなモノではない 爆)を求めてセイコーマートへ。考えてみると、北海道に来て初のコンビニ買い物なのであった。とはいっても、実はログハウスが見つからず、一度このセイコマで道を尋ねたのであるが(汗 それだけに、妙に気恥ずかしいモノがあるのであった。

何食わぬ顔をして雑誌をレジに持っていくと、さっき道を訊いたオネーチャンが、

「場所、わかりました?」

と声をかけてきて、内心激しく動揺。とたんに、あ、はい、わかりました。どうもすいませんねぇハハハハ。などといったフニャフニャオトコになってしまった。

「そうですか。踏切渡って、温泉のそばだったでしょう?」

オネーチャンは続ける。ワタクシは思わず聞き返した。

「え? 温泉があるんですか?」

聞くと、中川町には「ぽんぴら温泉」という温泉がでているのだという。そういえば、途中でやたらと近代的な建物があった。というわけで、そのまま温泉に直行である。山中に似つかわしくない、ホテルのような(実際にホテルでもあるのだという)建物の中に、その温泉はある。入浴料は400円。設備を考えれば安いものである。あまりに近代的で清潔すぎて風情はないが、そこまで贅沢はいえまい。


ログハウスに戻ると、そこは出た時そのままだった。湯を沸かし、残っていたカップラーメンをすする。今夜はそれと缶詰とパン。パンは朝メシの為に半分残しておく。ラーメンを食べれば暖かくなると思ったがそんな事はなく、始めは暖かいと感じたログハウスの中もさすがに冷えてきた。

アッという間に侘びしい食事は終了。あまりに身も心も寒々しいので、ペットボトルのお茶を温めて飲むことにする。携帯ラジオを付けるとプロ野球をやっているようだが、電波が悪く音が大きくなったり小さくなったり。あちこちにチャンネルを合わせていると、ロシア語らしき言葉が流れてきた。

おお、いかにも北海道らしいではないか、と思ってしばらくそのままにしていたが、妙に広い空間で孤独にロシア語を聞いていると、何故だか気味が悪くなってきて、結局ラジオも消してしまった。


結論。さっさと寝ろって事。


しかし、である。このログハウスはあくまで公共のものであるので、入り口にカギなどかからない。しかも窓は木の板、外の様子は全く分からないのである。つまり、夜中に誰かが入って来ることもある、という事だ。テントであればある意味自分だけの空間である為、こんな心配をする事もないだろうが。

入ってくるのが旅行者である事も考えると、ドアの前にモノを置いておくのも気が引ける。仕方なく、そのまま無防備の状態で寝ることにした。電気を消し、寝袋にくるまる。銀マットを敷いているものの、空気の冷たさがじわじわと染み入ってくるような気がする。何度か寝返りを繰り返し、ようやく暗闇にも目が慣れた時、

ミシッ・・・・・・。


!?


思わず上半身を起こす。間違いなく、今のは木が軋む音だった。誰かが階段を上ってきているのか? しかし、ドアが開く様子はない。音もそれきりだ。

再び、寝袋の中へ。冷えてしまった空気がまた暖まりかけた時。

ギシッ・・・・・・!

うおぉ!! ヘタレと言われようがなんだろうが、正直言ってコワイ! 

だが、やはり誰も来るような様子はない。


それからは起きあがる事はなくなったものの、軋み音がする度にギクッとして眼を開ける事が続き、まともに寝ることができなかった。早く夜が明けろと思いながらも、時計はジリジリとして進んでいかない。それでもなんとか眠りに落ち、目が覚めて時計が5時半を指していた時には正直ホッとした。


ーーというわけで、ハナシは始めに戻るのである。窓の板を開けると、山に霧がかかっているが、天気は良さそうだ。ログハウスの屋根からは、夜露がしたたり落ちている。これが、昨日の軋み音の原因だったのだろう。お茶を暖め、パンを流し込む。

起きたのは五時半だったのだが、気が付くと出発は七時近くになってしまった。今日の予定は、いよいよ日本最北端の宗谷岬へ突入! である。

夜露でズブ濡れのカプチを走らせ、国道40号から道道551号を経由し、日本海沿いの道、道道106号に抜ける。ここからは右にサロベツ原野、左に日本海を見ながら一路宗谷岬を目指す。電柱もガードレールも無い、原野の中の一本道。


Teuri





携帯画像シリーズ。日本海&天売島。


しかしこのまま一直線に向かうのも味気ないので、サロベツ原野のビジターセンターを目指す事にした。もっとも時間的に施設はまだ閉まっているだろうが、原野を散策する木道くらいは開いているだろうと踏んだのである。


道道972号に曲がり、ビジターセンターに到着すると、予想通り建物は閉まっていた。ここは二階の展望台からサロベツ原野を眺望する事ができるのだが、今回は断念。代わりに木道で長沼までを散策する。サロベツ原野とはなんぞや、というとつまりは湿原である。湿原とはどんなものであるのか、アタマでは分かっていたのだが実際に意識して眼にするのはこれが初めてかもしれなかった。触れてみると、確かに湿っていて弾力がある。目の前に広がる緑の大地と、青い空。僕の他に誰もおらず、聞こえてくるのは鳥の声、風の音。

Naganuma




長沼へと続く、木道を進む。気分爽快!
(当時の携帯画像なので、解像度悪いです)




何時間いても飽きないだろうと思ったが、今日もかなりの距離を移動しなくてはならない。それに、何より朝飯がまだなのだ!(爆)


センターに戻り、屋根を開ける。この瞬間、また新たな気持ちになる。ジャケットを着込み、手袋をはめる。帽子を被り、オープンスタイルは完了。

まずは朝飯のウニ丼を食べに稚内、野寒布岬へ向けて出発だ!

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2008年5月23日 (金)

2003年北海道の旅。-4日目その2-

自己満足の『旅どう。アーカイブス』、7回目の更新です。

これは2003年、僕がカプチーノを手に入れて、初めて自分のクルマで北海道を一週間旅した記録です。オープンカーで北海道を、思う存分ひた走る! その夢をかなえた瞬間です(笑)。総走行距離は、3,000kmを越えました。

不定期更新ですので、記事の間隔が空いています。もし読んで頂ける方は左の「カテゴリー」から『旅どう。アーカイブス-2003年北海道-』をクリックして頂くと読みやすいです。


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実はマイカプはオープン全開で止めてあったのだが(さすがにロック類は全てしてましたよ)、特にイタズラされる事もなく無事であった。この旅行の為にヤフオクで5000円(!)レーダーを購入していたのであるが、オープン停車時を考慮してダッシュボードに固定はせず助手席サンバイザーに挟み込んでいた。停車時はグローブボックスにしまおう、というハラであったのであるが、結局最後まで一度もしまわれることはなかった(爆)。

道道966号をずいっと下っていく。横には十勝岳の雄大な景色! 天気も良くてクルマも少なく、文句ない文句ない。峠を下り終えると、道はまた、川沿いを進む見通しのいい直線道路になる。対向車がかなり先から見えてくる。


Tokachidake Tokachidake2
十勝岳の雄大な景色を御覧あれ!


ところで、北海道で追い越しをかける時は、対向車が見えたらもう諦めた方がいい。お互いに相当なスピードで突っ込んできているから、思った以上に早くすれ違う事になるのだ。都会ではデイタイムのライトオン運動にはかなり非協力的なワタクシであったのだが、ここでは積極的にライトを付ける。ライトで互いの距離を測るのだ。これが結構有効な手段なのである。特にカプチは小さいから、少しでも目立たないとヘタをすれば命にかかわる(汗)。


時間が経つにつれて気温も上がり、オープンが非常に気持ち良し。だがダンプ等の大型車とすれ違う時には、注意をしないと帽子をふっ飛ばされそうになる。車体そのものもブワッと後方に引かれるような力を感じ、つくづくオソロシイ。なので、大型車とすれ違う時には右手でアタマを押さえ、左手でステアリングを押さえ込む、という考えようによってはかなりアブナイ走行なのであった(汗)。

966号線を突き当たりまでいったところが、美瑛町の中心街である。とりあえず、駅を目指す。というのは、美瑛といえば丘巡りである。CM撮影で使われた有名な樹や丘がいくつもあるのだ。だが、ワタクシの世代ではそんなCM見たこと無いのである(70年代がメインだから当然だ)。「ケンとメリーの樹」とか、「セブンスターの樹」とか、「マイルドセブンの丘」とかいわれたって、わかんねーよ!(逆ギレ)

でもまぁ有名らしいし、気持ちよさそうだから見に行くのだ(爆)。


しかし、ツーリングマップルでは正確な位置がよく分からない。そこで観光センターがあるという駅前に行って、ガイドを手に入れようというのである。美瑛の街中に入ると、何となく違和感を感じる。久しぶりに見る信号のせいかな、と思っていたが、どうも違うようだ。道幅がやたらと広いのは、札幌と同じ。しかし・・・・・・建物だ。建物が皆、低いのである。そして新しい。生活感がない。観光地化された別荘地と言ってしまったら言い過ぎだろうか。ビシッと区画整理をされた碁盤目の中に、同じようなカタチの背の低い、生活感のないメルヘン調の建物が並んでいるのは、自分にとってはある意味ブキミにも感じられた。これは、人によっても感覚が違うところではあろうが・・・・・・。背が低い分、空が広いのはいいのだが。

Bieista





美瑛駅。なんとなく、メルヘンチック?


観光センターでガイドをゲットしたら、次はいよいよジャンボトンカツである。正式名称「富川食堂」のトンカツ定食。ツーリングマップルで見る限り、駅前から伸びるメインストリートに面している・・・・・・ように見えるが、実は全然違う場所にあった(爆)。ガイドの裏に、美瑛のグルメマップが載っていたから助かった。これがなかったら、かなり見つけるのに苦労しただろう。件の「富川食堂」は、見た目は普通の民家であった。暖簾がかかっているので、辛うじてここが「食堂」であると分かる。

カプチは店の前に止め、中に入ると客は一人しかいない。時間は、もうお昼時でいい時間なのだが・・・・・・。その客もツーリストらしく、地図を眺めながらの食事であった。早速、トンカツ定食700円を注文する。メニュー上で特に「ジャンボ」とか、「ビッグ」とかを主張していない、その控えめなタイドが好ましい。

店は老夫婦二人でやっているようで、特にテレビもラジオもつける事なく、静かに時間が流れていく。そんな中で、ワタクシも「北海道新聞」などを広げて、第二次小泉内閣の組閣人事の記事などを眺めながら、眉を意味もなくキリリと引き締めてみたりするのである。

「はい、おまちどおさま〜」

と、おばさんが持ってきたトンカツ定食は、紛う方なく、ジャンボトンカツであった。御飯と味噌汁と漬け物が添えられた、典型的なトンカツ定食である。・・・・・・カツの大きさと、キャベツの量を除けば。

一般的に、カツが大きいと、キャベツの量も多くなる傾向があるようだ。しかし、ワタクシとしては一言言わせて頂きたい。オレは「ジャンボトンカツ」が食べたいのであって、「大量キャベツ」はお呼びではないのである。こう言うと、キャベツ愛好家の方々は言うだろう。

Toukatsu






これがジャンボトンカツだ!!!!


「キャベツにはですね、胸焼けを抑える効果があるんですよ。大阪とかの串カツ屋にいってごらんなさい。かならず、付け合わせにキャベツがあるでしょう。ちゃんと意味があるんですよ。スゴイですよね、先人の知恵ってのは。ねっねっね。だから、ジャンボなトンカツに対して大量のキャベツというのはですね、貴方の身体の事を心配したのであってね、それに文句をたれるというのは道義的に如何なるモノであろうかと思うのでありますね」

やかましい。

・・・・・・少々、取り乱してしまった。申し訳ない。

とにかくである。別に残してもいいじゃないか、と思う方もいるかもしれない。しかし、オレの中には「出されたモノは必ず平らげねばならない」という武士道精神(?)が、深く根付いている。だからこそ、小学校の給食も、6年間完食を貫き通したのだ。出されたキャベツは、平らげねばならない。

てなわけで、完食! 致しました。下らない事をつらつら書いてしまったが、とどのつまり言いたかったのは、超オススメって事。美瑛へきたなら「富川食堂」へ。


食後、まずは「ケンとメリーの樹」へと向かう。「ケンとメリー」というのは、昔の「スカイライン」(もちろんクルマのね)のCMに出演した役者の役名であって、「ケンとメリーのスカイライン」というのがキャッチコピーだったのだという。よって、そのCMに使われた樹が、「ケンとメリーの樹」というわけだ。


Ravenda






美瑛でやっと、ラベンダーに遭遇。


しかし、CMを見たことのないワタクシにとっては、そのような樹は刺身のツマに過ぎない。あくまで、このオープンドライブに相応しい風景と道を楽しむことが一番であった。気温は少し暑いくらいに上がり、風もなく、天気は快晴。少し季節は外れているが美しく広がるパッチワークの丘。全く、文句はないのである。「ケンとメリーの樹」「セブンスターの樹」とまわって、もう有名なところはいいかな、という気分になってしまった。後は目的地を目指しつつ、気持ちよくドライブできたらそれでよし。先はまだまだ長く、走りたい道は多い。

Kenmeri Kenmeri2
ケンとメリーの樹。見た記憶はありますか?


上着を脱いでカプチに乗り込み、美瑛を後にする。サラバ、富良野、美瑛。観光地とはいえ、「北海道」を感じさせる、気持ちのいいところだった。国道237号に出て、旭川を目指す。旭川といえばラーメンが有名であるが、今のジャンボトンカツで満たされた胃には、少々キビシイ。市内は混むであろうし、ギリギリのところで国道12号線に左折する。12号線は神居国道とも呼ばれ、ツーリングマップルには、「速度注意!」と書かれている。確かに道幅も広く街も近いので用心が必要な道路であろう。しかしこの時はかなり渋滞しており、全く警察の心配をする必要などないのであった(泣)

ジリジリと進んでいくと、横に「古潭祭り」の幟が立っている。そう。ここが「神居古潭」だったのである。渓谷で有名なところであり、名前は知っていたのだがどこにあるのかは知らなかった(爆)。幟の通りに今日はお祭りをやっているようで、そのおかげで混んでいたのである。フルオープンでジリジリと進んでいく中、遠目からジロジロと見られるのは正直こっぱずかしかった(汗)。


道央自動車道を横切り、北へ。国道275号に入る。街中を離れ、山へと入っていく。日向と日陰の温度差に震えながら、クルマのいない道をひた走る。途中、道の駅「森と湖の里ほろかない」で休憩を挟み、快調すぎるペースで国道275号から国道239号に。曲がる所は、やはり標識の真下だった(汗)。

国道239号は、今日のメインストリートと言っても過言ではない道。この道を走る事が、今日の目的だったようなものだ(笑)。山の中を進む、ワインディングロード。道幅は広く、また完成したばかりのように整備されていて、工事箇所もほとんどない。そして何より、交通量が殆どない! 本当に、クルマを走らす為にのみ存在しているような、そんな道なのだ。

国道239号に入ってすぐに一台のパジェロを追い越して以来、一台もいなかったクルマだが、走っていくと一台のバイクが前を走っている。まぁ、バイクなら追い越すにも大した苦労はないだろう・・・・・・。そう思いつつ近付いていくと、どこかで見たようなバイクとライダー。そう。例の横浜の大学生であったのだ。パッシングをすると気が付いたようで、お互いに手を挙げて挨拶する。フロントウインドウの上から手が出せるのもオープンならでは。これもまた良いではないか(笑)。しばらく後ろについてランデブー走行をした後、PAで休憩。

「一体なにかと思いました(笑)」

とは彼の言葉。しかしまぁ、昨日の時点である程度同じルートを通ることは知っていたとはいえ、2回も偶然に出会うとは。これは結構スゴいことではなかろうか。


実は、富良野から北へ向かう場合、ルートは大まかに言って日本海側ルートと、オホーツク海側ルートの二つしかない。どちらも海岸線を走る道だ。我々はここで日本海側に出るルートを選択したワケだが、このルートを使い、かつユースホステルに泊まる事を前提とすると、ひとつ問題があるのだ。それは、日本最北端、宗谷岬までの間にあるユースホステルの数と、その位置である。

なんと富良野と宗谷岬の間に、ユースは三つしかないのだ。宗谷岬まで約150キロの羽幌にある、「羽幌遊歩YH」。後の二つは、宗谷岬まで約20キロの稚内にある「稚内YH」と「稚内モシリパYH」なのだ。その距離差、約130キロ。

理想は稚内まで行ってしまう事だが、富良野から稚内までは、直線距離でも300キロはある。平均時速100キロでいけば約3時間! 北海道であれば可能とも思えてしまうのだが、実際にはまず不可能だ。かといって、羽幌遊歩YHでは逆に近すぎて、のんびり流しても4時には着いてしまうだろう。かつ、翌日に宗谷岬までまず150キロ走らなければならないというのも、その後の予定を考えるとちとキツイ。

結論として、ユースホステル以外の所に泊まるしかない、という事になる。候補としてはライダーハウスや徒歩宿等が挙げられるが、それ以外にも選択肢は存在する。キャンプである。この旅行のために、一人用のテントを友人から借りていたのだ。助手席下を潰して、銀マットと寝袋も積んである。これを一度も使わないで北海道を去るというのも如何なものであろうか、という思いがあった。しかし北海道上陸翌日朝の寒さを経験して、その気持ちがかなりグラついているのも、また事実であった(汗)。


だが、今日の最終目的地は昨日の時点で決まっていた。宗谷岬から約70キロ、遠別から少し内陸に入った、天塩川沿いの中川町である。今日はここで、北海道初のキャンプをするつもりなのだ。とはいえ、ただのキャンプではない。

訊くと、彼はすでに羽幌遊歩YHに予約を入れているのだという。予定では午後一には日本海に出て、稚内YHまで辿り着くはずだったのだが、やはり何事も予定通りにはいかないものという事ですね。時間はこの時点で午後3時過ぎ。まだまだ時間はある。昨日であれば、まだ札幌にいた時間なのだ(笑)

ここからは、ワタクシが先を行く。

「じゃあ、また」

と手を振り、大学生と別れた。これから先、また縁があれば会うこともあるだろう。偶然の再会と、直後の別れ。これもまた旅というものか。


そしてまた、日本海沿いの国道232号、通称天売国道に向けて、アクセルを踏んだ。


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2008年4月25日 (金)

2003年北海道の旅。-4日目その1-

自己満足の『旅どう。アーカイブス』、何だかんだと6回目の更新です。

これは2003年、僕がカプチーノを手に入れて、初めて自分のクルマで北海道を一週間旅した記録です。オープンカーで北海道を、思う存分ひた走る! その夢をかなえた瞬間です(笑)。総走行距離は、3,000kmを越えました。

不定期更新ですので、記事の間隔が空いています。もし読んで頂ける方は左の「カテゴリー」から『旅どう。アーカイブス-2003年北海道-』をクリックして頂くと読みやすいです。


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3日目の朝は、霧から始まった。このユースは高台に建っていて、ベランダから広大な畑や山が望めるというのだが、全て霧に隠れてしまい何も見えない。しかしまぁ、雨でないだけマシということか。朝食を食べながらライダー連中と話をすると、皆出発を遅らせるという。

Furanoyh





ユースとカプチ。ガスっていますなぁ。。。


「霧はヤバイですよ。見えないし。何より、雨降ってないのに濡れるってのがイヤですよね。合羽着るのもシャクだし」

成る程、もっともな話である。一昨日まで美瑛に泊まっていたというライダーは、

「朝に自転車を借りて、美瑛をまわったんですよ。霧が凄くてね。帰ってきたら、全身ズブ濡れでした。北海道の霧って、重いんですよ。カラダにまとわりつくような感じで・・・・・・」

フム。しかし、ワタクシはクルマなのである。オープンにさえしなければ、霧だろうがなんだろうがとりあえず濡れることはないのであった。何となく罪悪感(?)を感じながら荷物を積み込む。暖気しながら窓を拭っていると、

「なんか、ちっちゃいけどスゴイ走りそうですね」

と、声をかけてきたヒトが。昨日遅くに到着した、女性ライダーの方だった。完全雨武装で荷物を積み終わったらしい。訊くと、昨日トラブルに見舞われて予定が大幅に狂い、霧だろうが何だろうが遅れを取り戻すつもりなのだという。

「パンクはコワイですよ〜。気を付けて下さいね」

「はぁ・・・・・・」

バイクならまだモノによっては押すこともできそうだが、クルマではそうもいかない。想像しても楽しい事態ではなさそうだ。しかし、できることなら未舗装の林道も走ってみたいとは思っているのだが。


午前8時半、出発。今日の予定コースは「富良野に来たからにはとりあえず[北の国から]ロケ地巡りはせねばなるまい」と、少し戻ることになるが少々ロケ地を巡り、無料の露天風呂「吹上露天の湯」でひとっ風呂浴びて、昼飯を美瑛のジャンボトンカツで喰らおうではないか、そうしようではないか、という観光気分バリバリのナンパコースなのであった。ユースで会った横浜の大学生も、同じようなコースを辿っていくと言っていたので、どこかで会うこともあるかもしれない。

Kri





霧の中を行く。前途多難・・・・・・。


国道237号線、通称「富良野国道」から国道38号線に入り、一路「麓郷の森」を目指す。富良野市のド真ん中を抜けていく事になるのだが、朝も早いせいかスムーズに通過。踏切を渡り、道道544号へ。

ここから、開けた街中から森の中を抜けて行くことになる。この頃になって、陽が差してきた。この分なら、出発を見合わせていた連中も、すぐに出発するだろう。


道道544号は道幅は決して広いとは言えないが、遅いステップワゴンなどをかわしながら気持ち良く走る。森を抜け、ちょっとした町中にでるとすぐに「拾ってきた家」という看板が目に付いた。観光ガイド等でおなじみ、これもロケで実際に使われたものらしい。とりあえず駐車場に滑り込んだ。

だが、ここで一つ告白しておくと。ワタクシ「北の国から」なるドラマを、一回たりとも見たことがないのである。さすがに主要な登場人物程度の知識はあるが、あくまで俳優としての知識であり、物語中の人物としての知識ではない。よって、ストーリー等も一切知識ナシ! と、聞くヒトがヒトならぶん殴られそうな、オキラク天然ミーハー系旅人なのであった。

したがって、何かドラマの中に出てきた有名な建物を見ての感想は、「ああ、パンフレットと同じだ!」という感動しかないのである(爆)。加えてこの「拾ってきた家」は、何と入場料を取るというのだ。

外からでも十分姿を望めるので、ここは写真も撮らずに駐車場をスルーして、本来の目的地、「麓郷の森」へ。ここのメインは「石の家」。見学無料! しかし到着した時にまず感動したのは、前に止まっていたRX-8が、「わ」ナンバーであったということだった(爆)。エイトで北海道ツーリングができるなら、レンタカーも悪くない。高いんだろうけどね。

Isi





「石の家」 まぁとりあえず、ね。



ちょうど開店(?)の9時だった為客も少なく、サッと見学終了。パッと屋根を外して、ザッと出発。やはり観光地では「サッ、パッ、ザッ」の三拍子のヒトとなって行動するのが一番である。

少し戻って道道253号を行く。先行車もなく、快適なオープンドライブ。特に道道298号に入ると、道はまっすぐ、周りは畑か牧場、または草むらで見晴らしも良い。全くモンクないのである。一般道を走っているとはとても思えない速度でかっ飛ばしてしまう。次の目的地は十勝岳! 無料温泉「吹上露天の湯」! そこも「北の国から」のロケ地であるらしいのだが、そんな事はシラナイのである。

道道291号に入る。しかし、道の周りが何も無いだけに、どこで曲がればいいのか非常に分かりづらい。都会では標識があり、それから300メートルくらい先に曲がるところがあるのだが、ここでは標識があるところが即、曲がるところなのである。

Himawari





富良野周辺の景色。
さすがに、ラベンダーは季節ハズレだった。。。



291号からは十勝岳を登る、結構な急勾配。しかも先頭にダンプがいたりして、結構混んでいる。それにしてもクルマが多いと思ったら、今日は休日なのであった。しかも時間も10時を過ぎ、結構良い時間である。実は「吹上露天の湯」に行く前に、十勝岳PAに行こうと思っていた。道内最高所にある温泉には入るつもりはなかったが(そもそも日帰りはやっていないらしい)、PAから十勝岳の勇姿を眺めるのも悪くないと思ったのである。


だがなんと十勝岳PAは大渋滞! そもそもここから先は道が無く、引き返すしかない。だがUターンをするにも一苦労。前は詰まってるわ、後からクルマは続々来るわ、全く始末が悪い。やっとの事でUターンして、「吹上露天の湯」に向かう。見逃したらどうしよう、と内心ビクビクしながら進んでいくと、ちゃんと看板があるのだった。

駐車場(といっても単なる広場)に入ると、どこかで見たようなバイクと人がいる。なんと、ユースで一緒だった横浜の大学生ではないか。隣にクルマを進めて声を掛けると、びっくりしていた。会ったからというよりも、一瞬誰だか分からなかったらしい(クルマもオープンで、帽子&サングラスだったから、当然といえば当然か・・・)。彼はユースを出てからまっすぐこの温泉に来たらしい。これから美瑛をちょっと回って、日本海側に抜けるという。

「本当は、午後一で日本海まで出たかったですけど、ちょっとムリっぽいっすね・・・・・・」

それは彼が昨日から言っていたことだが、既に時間は10時を回っている。ちと無理だろう。これは、昨日からの僕の意見でもあったのだが。彼はもう一風呂浴びてきたという。

「じゃ、またどこかで会いましょう」

という言葉と共に去っていった。


タオルを引っ張り出して、露天風呂へと降りていく。駐車場に泊められているクルマの数に比べると、人の数は思った程ではなかった。女性もいる! もちろん、オコト付きであったが・・・・・・。無料の露天風呂は、基本的には混浴が殆どであるという。女性にはちょっとつらいだろうなぁ。その後も、やってくる女性は何人かいたが、上から眺めるのみで、実際に入ろうとする人はいなかった。

さて、いざ入浴である。が、メチャ熱い! 上と下に二つの湯船があり、上には一人しか入っていなかったので、どうせならゆったり入りたいと上に向かったのである。

Onasen



「吹上露天の湯」全景。
といいつつ、上の湯船は写ってませんな(汗)



「上は源泉が近いからね、熱いだろう」

と、先に入っていた爺さんが笑って言った。実際、少しでも動くと激痛が走る。何とかカラダを湯船に沈めたが、その後身動きができない。つまり、出ようにも出られない(爆)。しかしそんな事も言っていられないので、決意を固めて湯船を飛び出し、下へと向かう。下もかなりの熱さであったが、まだ耐えられる熱さであった。

考えてみれば、北海道初の温泉。温泉が主目的の旅でないにしろ、やはり気持ちがいいのである。(タダだし 笑)


さて、それでは腹も減ってきた事だし、美瑛のジャンボトンカツに向かって出発だ!


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2008年4月 2日 (水)

2003年北海道の旅。-3日目その2-

自己満足の『旅どう。アーカイブス』、先月は更新できませんでした(汗)。

これは2003年、僕がカプチーノを手に入れて、初めて自分のクルマで北海道を一週間旅した記録です。オープンカーで北海道を、思う存分ひた走る! その夢をかなえた瞬間です(笑)。総走行距離は、3,000kmを越えました。

不定期更新ですので、記事の間隔が空いています。もし読んで頂ける方は左の「カテゴリー」から『旅どう。アーカイブス-2003年北海道-』をクリックして頂くと読みやすいです。


1日目はコチラ。2日目その1はコチラ。その2はコチラ。3日目その1はコチラ

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積丹半島を後にして、国道5号をゆく。余市、小樽を通過。いろいろとココロ惹かれるものがあるのは確かだが、またいつか、必ず来ると誓って通り過ぎる。地図上で約50キロを、1時間半というところで札幌に到着した。

これまでは自然に囲まれた道ばかりを走っていたので、いきなり街中に迷い込んだ子羊、という感じである。基本的に道を走るには「御当地ルール」というものが存在するものだ。その土地の風土により様々なものがあるが、カンタンに言ってしまえば「名古屋は曲がるのに苦労する(なかなか車線変更できない)」「関西人は運転が荒い(ウインカーを出さずに車線変更は当たり前)」「北海道人は雪道でもスピードを落とさない(慣れているから?)」などといった類。多分にウワサに過ぎない、という話しもあるが。。。


果たしてここ札幌にも、道外人を惑わすそのようなルールがあるのだろうか?(冬ではないので、雪道でもスピード〜は除外する)それが、あったのである。街中に入り、まず感じたこと。

・・・・・・道幅広くない?

決して二車線ではないのだ。間違いなく、片側一車線である。だが幅は片側二車線くらいあるのだ。一体何処を走ればいいのか。こういう時は、前を走る地元のクルマについていくべし、ということでついていくと、センターラインに近いところをゆっくりと走って・・・・・・右折してしまった(汗 

気が付けば先頭である。仕方がないので、真ん中辺りをなんとなく走る。後ろのクルマは・・・・・・と見てると、十分抜かせるだけのスキマは開いているのだが、抜かそうとすることもなく、マイカプの後をついてくる。やがて左に寄ったな、と思うと左折してしまった。

後々考えてみると、センターライン側には右折するクルマが、歩道側には路駐のクルマや左折しようとするクルマがいることが多いので、自然広い道路の真ん中を走り、必要な時だけ左右どちらかに寄る、というやり方になるのだ。したがって、この時ワタクシがとった行動こそ、もっとも北海道市街を走るのに適した走行方法だったのではなかろうか。


なぜ一車線がこんなに広いのか、ということに関しては、これも後に判明した。雪対策である。道に積もった雪は、ラッセル車によって道の脇に寄せられ、うずたかく積み上げられる。その為、道幅が広くないと冬にクルマの通るスキマがなくなってしまうのだという。考えてみれば、もっともな話だ。

札幌駅の近くに駐車場を見つけ、市内見物へ繰り出した。なんだか余市、小樽を通過した時の志に反しているんじゃないか? という方もいらっしゃるかもしれないが、それはソレなのである(汗

少し歩くと、やたらとメカメカした札幌駅へと到着する。京都といい札幌といい、自然が豊富な場所には必要以上に人工的な臭いを醸し出す駅がありますな。どこのバカの趣味なんだか・・・・・・。駅を横目に眺めつつ、ちょっと振り返るとビルの間からは雄大な山が望める。やっぱり関東とは違うなぁ。


出発前に親父からもらった「札幌お楽しみMAP」といういかにもアヤシげな地図を頼りにしてとりあえず歩いていくと、いつの間にか時計台の前に来ていた。ここは言わずと知れた、「日本三大見てガッカリ観光地」の一つであるのだが、さらに輪をかけて、本日は休館日なのであった。(毎週月曜休館日)まぁ、中まで入って見るつもりはなかったのでいいのだが。

時計台から少し戻ったところに、今回の札幌ラーメンの目的地、「龍鳳」がある。実はココ、特に有名な店というわけではない(爆)。ただ会社のヒトが昔札幌に行った時、ここで「ミルクラーメン」なるものを食したというのだ。

なんじゃあミルクラーメンって!? 

というところから、いつの間にかこの店に決定していたのですね。既に二時近くになっていたのだが、店は高校生やらで結構賑わっていた。さてじゃあミルクラーメンを・・・・・・と思ったら、壁のメニューにないではないか。

アタマの中でハテナマークが点滅しつつ、思わず「龍鳳ラーメン」を注文してしまった。実際には別の名前で(正式名称失念)、カウンターに貼り付けてあるメニューにあったのであるが。。。それに気付いたのは既に注文したラーメンが来てからであった(爆)。まぁ、醤油ベースの「龍鳳ラーメン」もかなり旨かった。ボリュームもたっぷりで600円。かなり、オススメであります。

Sapporo Tv Tokei





札幌観光物一覧(笑)


食後はとりあえず大通公園に出てみる。テレビ塔と公園。一応「道100選」らしいのだが・・・・・・特に感想はナシ。その後も旧北海道庁舎等、一通りの札幌見物をするが、まぁそうですか、という感じ。自身の勉強不足もあるのは確かなのですがね(汗

ところで、今日の最終目的地は富良野ということは決めてあるのだが、肝心の泊まる宿がまだ決めていないのであった。大通公園でユースの案内をめくっていると、目に付いたのが「ふらのYH」。収容人数15名という、こぢんまりした感じが気に入って電話をしてみたのが午後3時半(!)。普通に考えればかなり絶望的な時間であるのだが、奇跡的にOKだった。しかし、

「ただですね、今日は夕食がない日なんですよ。食事はどこかで済ませてきて下さいね」

「え・・・・・・」

このユースに決めた理由がもう一つあった。それは、朝食と夕食が無料だということ! それがアッというまに霧散した(泣 (後で調べたところによると、このユースの料理が絶品らしい。重ね重ね残念・・・・・・)

しかしまぁ、泊まれるだけマシか。それに今の時間では、また昨日と同じに夕食の時間に遅れてしまうということもありえる。

「それとですね、地図は何をお持ちですか?」

「? いえ、まぁ、普通にツーリングマップルですけど・・・・・・」

「そうですか・・・・・・」

と、電話の向こうが急にトーンダウンする。一体どうしたというのか?

「皆さん結構ツーリングマップルを頼りにいらっしゃるんですけどね。・・・・・・ソレ、位置が違うんですよ。ですから、気をつけて下さいね」

唖然、というのはこのことか。しかしまぁ、思えば昔から、ガイドの類には裏切られ続けているのだ。

「会員に登録した時に送られてきたガイドもありますけど・・・・・・そっちの方はどうなんですか?」

おおざっぱではあるが、ちょっとした地図が載っている。

「ああ、でしたらそちらを参考にしてください。くれぐれも気をつけて下さいね」

と、何だかよくわからないままに、今夜の宿の予約は完了した。夕食がないとなると、ムリに急ぐ必要もないだろう。六時到着として、札幌から高速を使ったとして1時間半くらいの距離か。もっとも、平均時速約100キロとしてのハナシだが(汗 最悪二時間かかってもいい。・・・・・・とすると、もう一カ所くらいは見物できそうだ。となると、残るは一つ。クラーク博士である。


場所は羊ヶ丘展望台。てっきり市内の真ん中くらいにあるのかと思っていたら、地図の拡大ページからもはみ出してしまいそうな端っこギリギリの位置にあるではないか。市内ということもあり、屋根はクローズのまま出発。札幌市内は碁盤目のようになっていて、交差点も数字で名前が書いてあるので自分が今どのくらいの位置にいるのかが非常にわかりやすい。

そうこうしている内に、羊ヶ丘に到着。中に入ると、平日とは思えないほどにヒトが沢山。ずらりと並んだ自動車の後ろを通っていて気付いたら、ほとんどがレンタカーであるのだ。コルト、マーチ、キューブ、ヴィッツ、ファミリアセダン・・・・・・。特にコルト、マーチの比率が高い。ヴィッツは一番少なく、業界の位置を反転させたようなこの現象はいったいなんだろう? と思わず考えてしまいそうになった。特に北海道で出会ったコルトの8割は(?)、レンタカーであったと言い切ってしまおう(爆)。

Hituji2 Hituji3Kuraku_3





ここらへんは、お約束の写真だらけです(爆)


人が少なければコッソリとクラーク博士とツーショット、というところなのだが、肝心の博士は他の人々との撮影に余念がなく。仕方なく羊などを写真におさめてみる。

羊ヶ丘は様々な実験施設となっているみたいで、羊や畑もその実験の為らしいのだが、これで入場料を500円も取られるのがちょっとシャクといえばシャク。あ、でも札幌ドームも見えたしなぁ(?)。


時刻は午後4時を少しまわったところ。結局、羊ヶ丘には15分程度しかいなかったということになる(汗)。いよいよ、富良野への移動である。札幌ドームの横を通り、一気に北海道初の高速道路、道央道へ。大谷地ICから乗り、ここで300円を支払う。札幌Jctを経由し、三笠ICで高速を降りる。通行料は1000円。距離にして、約50キロ。これを約30分できてしまった。さて、平均時速はいくらでしょう!?(爆)

三笠のホクレンで給油すると、なんとタマゴ(L)を1パックくれるという。

「オレはタマゴもいいけどハタの方がいいんだけどな・・・・・・」

とはいえず、とりあえず笑って受け取る。まさか夕飯の代わりにはならんだろうし・・・・・・困ったもんだ。

タマゴはさておき、これからは下道の旅。県道116号から国道452号を経由し、県道135号へと向かう。県道135にたどり着けば、富良野はすぐそこだ。距離にして、約50キロというところか。時間は午後5時になろうとしており、少しずつ辺りも暗くなってきた。スモールランプを点灯し、先を急ぐ。昨日の経験からして、6時には日が落ちてしまう。なんとか暗くなる前に、ユースに着きたい(言ってる事とやってる事がバラバラだとかは言わないように 汗)。


国道452号は夕張国道とも言われ、よく整備された森の中を走る、景観の良い道。加えて、自分の他にクルマがいないとなれば・・・・・・こりゃ、トバすっきゃないっしょ♪(爆) 実際時間がよかったのか、富良野方面に向かう我が道にはいけどもいけども他のクルマというものが走っていない。道も緩やかな登り坂で、4速〜5速の高速コーナーの連続。快調に飛ばしまくり、6時前には「ふらのYH」に着く事ができた。

実際に着いてからツーリングマップルに載っている位置と見比べてみると、500メートルくらい位置が違っている。もはや道1本とかいった次元ではない。一体どうなっているのだろう?
夕食は市内の食堂で済まして、部屋で同室のライダー達と歓談。

このユースはログハウス風で、建てたばかりのようで建材の匂いが鼻につく。部屋はロフトと合わせて7人部屋だったが、二段ベッドではなく一応個別のベッドになっている。しかし、シーツの下を覗いてビックリ。普通のコンクリートブロックがベッドを支えている。まぁある意味、オシャレとも言えなくもない(?)。ちなみに、スタンドでもらったタマゴはペアレントさんに差し上げた(笑)。


7人部屋に、本日は5人。内3人はライダー。もうかなり北海道を回っている人がいて、これから向かおうとしている稚内、宗谷岬方面の情報をいろいろ訊く。もう一人はやたら訛っているなと思ったら、なんと九州からずっと下道を通って、北海道へ来たのだという。

「いぎはぁ、太平洋側をずぅっとぎたんですよ。んで帰りは日本海側をね、いごうと考えでるんです」
(※方言はかなりテキトーです 笑)

もともと家が九州であるというから、自然と日本一周になってしまうというわけだ。非常に効率の良いハナシである(?)。

もう一人は今日北海道に上陸したという大学生。話していると、なんと横浜在住でかなりワタクシと近いところに住んでいるらしい。これから行こうとするルートもかなり似通っているので、明日のルートに関して色々と相談する。

「旅行にもいろいろあると思うけど、大きく分けて二種類ある。どこに行って何をしたか、という事を目的にするものと、どこの、どんな道を通って目的地に辿り着いたかを目的にする旅行なんだ。オレは後者を目的にしてるから、やっぱり走って楽しい道を通りたいね」

ちょっとカッコつけすぎかな、と思いながらワタクシが言うと、彼は言った。

「ライダーと同じ事をいいますね」

何気ない言葉であったが、何故か嬉しい一言だった。


食堂へ移動して計画を練っていると、何となく人が集まりはじめ、置いてある紅茶やコーヒーがいれられ、自然に話題が広がっていく。北海道2日目の夜は、こんな感じで更けていった。


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2008年2月29日 (金)

2003年北海道の旅。-3日目その1-

自己満足の『旅どう。アーカイブス』、今回は早めの更新です。

これは2003年、僕がカプチーノを手に入れて、初めて自分のクルマで北海道を一週間旅した記録です。オープンカーで北海道を、思う存分ひた走る! その夢をかなえた瞬間です(笑)。総走行距離は、3,000kmを越えました。

不定期更新ですので、記事の間隔が空いています。もし読んで頂ける方は左の「カテゴリー」から『旅どう。アーカイブス-2003年北海道-』をクリックして頂くと読みやすいです。


1日目はコチラ。2日目その1はコチラ。その2はコチラ

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北海道は寒い。朝、目が覚めて思ったのがまずそれだった。本日も快晴。朝露にしっとりと濡れた元グラウンドを散歩する。昨日到着した時はもう暗くなっていて、辺りの様子はサッパリだったので、初めてユースの全体を見ることができたのだ。昨夜、テキトーなトコロに止めたカプチも、何とか邪魔にならなそうな場所に収まっていた(笑)。

Nisekoyh2





元校庭より、ユース全景。
のどかな雰囲気。   




Nisekoyh






カプチとユース。ちなみに、ここが止めた場所ではない(汗)



朝食後荷物をまとめて、職員室ならぬ食堂で記念撮影。荷物を積み、屋根を開けて出発! 今日の予定は日本海側に出て積丹半島、神威岬をまわり、札幌に突入。そこでサッポロラーメンを食し、富良野まで行くつもり。かなりの距離であるが、今回の旅行では、小樽などの観光地をまわるつもりが全くない(笑)ため、何とかなるだろうと考える。


道道66号に戻ると、道端を学生服姿の少年が行く。なるほど、今日は飛び石連休の狭間、平日であるのだ。ユースにいると、曜日の感覚を失ってしまいそうになる。皆旅人で、曜日など気にしていないからだ。

道道66号は、そのまま「ニセコパノラマライン」へとつながる。登り坂とカーブの連続。しかし快調、快適なることこの上なし。何台かを追い越してさらに加速しようとした時、前の道路を何かが横切り、急停止。初遭遇、キタキツネである。感動して写真を一枚。この時はヤツらの本性を知らなかったので、単純に感動してしまったのだ。後で後悔するとも知らず・・・・・・。

Youtei3





朝の羊蹄山。爽やかである。 




途中で神仙沼レストハウスに立ち寄る。休憩にはまだ早いが、少し歩くと見晴台があるのだ。日本海を見るのは二年振りだろうか。この前に見たのは、前の車、パルサーで車中泊旅行をしている時だった。道は下りに変わり、ペースも自然と速くなる。アッという間に66号終点の地、岩内へ到着。ここからは、日本海を左手に海岸線を進むことになる。

Nihonkai






ニセコパノラマラインより、日本海を望む。



国道229号線を北へ、神威岬を目指す。右は断崖絶壁、左は低い柵の海岸線。まったくもってスリル満点(汗)。いくつものトンネルを通過していくが、そこかしこで工事をしていて、ことあるごとにストップさせられるのにはまいった。手前100メートルくらいに一人立っていて、[徐行]と書かれた旗を笛と共に上げたり下げたり、あるいは広げたり閉じたり。大変な仕事でお疲れさま、とは思うが、恨み言の一つも言いたくなるのはカンベンして頂きたい。

しかも、である。青空が広がり、陽も差しているというのに、なんで所々で雨が降っているんだ? いや、大した雨ではない。オープンにしていても、走っていれば全然問題ないレベルではある・・・・・・って、だから、工事で止められるんだってば(泣)。雨がポツポツ降る中を、フルオープンで待たされる事以上に、恥ずかしいモノはないですね。幸い雨は長続きする事なくすぐ上がった。・・・・・・なるほど、これが「狐の嫁入り」というヤツか!(違)


神威岬に到着すると、ロードスターがオープンで止まっていたので、思わずその隣に止めてしまった。しかしこのロードスター、やたらとドロドロになっている。一体どんなところを走ってきたのか。

岬の突端まで歩いて行けるのだが、駐車場から徒歩20分。しかしせっかく来たのであるから、と気合いを入れて歩き出す。

20分後、突端に到着。海の美しさ、広がる水平線。何も言うコトなし。写真を撮ろうとリュックを降ろして中を探っていると、フト、誰かの視線を感じた。横に視線を向けると、いつの間に来たのか一匹のキツネがじっと、逃げる素振りもなくリュックを覗き込んでいる。しばらく眺めていると、何もくれないと理解したのかちょっと僕と視線を交わし、スタスタと他の観光客のところにいってしまった。

か、可愛くねぇっ!! 人に慣れたキタキツネなんてキツネじゃねえ!!(?)

Kamui2 Nyunin_2



神威岬にて。看板&入り口。

何故に女人禁制だったのかは・・・忘れた(汗)


Kitsune2





可愛くないキツネ。
もっと自尊心を持て、と言いたい。




どうやら神威岬のキツネは結構名物(?)になっているようで、よくよく見るとあちこちに寝ころんでいました。しかしこのキツネ達はエキノコックスという寄生虫を持っているそうで、触れるのはキケンらしい。ま、僕にとっては触る気もナシ、あげられるようなものもナシなので、とりあえずキツネにはもう構わない事にする。


神威岬を後にして、積丹岬へ。ここでは島武意海岸を歩く。エメラルドブルー、というのはこのような色の事をいうのだろう。海の色、というとまず南の島を思い浮かべてしまうが、北だって海は美しいのだ。

Sima





島武意海岸。写真が小さいとなかなか伝わらないだろうな・・・・・・。




積丹半島には道沿いにウニ丼屋が並ぶ界隈がある。北海道でホンモノのウニ丼を食すのはこの旅行の目的の一つであるが、ここでウニ丼を食してしまうと、サッポロラーメンが食えなくなってしまうかもしれない。ウニ丼はどこでも食べられるかもしれないが、本当のサッポロラーメンはやはり札幌で食わねばなるまい。と、オトコは一路、札幌を目指すのであった。

時刻は11時半、今日の最終目的地、富良野までは約、200キロ・・・・・・(汗)

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2008年2月21日 (木)

2003年北海道の旅。-2日目その2-

自己満足の『旅どう。アーカイブス』、やっと三回目です(爆)。当初は月一でやろうと思っていたのですが……。

これは2003年、僕がカプチーノを手に入れて、初めて自分のクルマで北海道を一週間旅した記録です。オープンカーで北海道を、思う存分ひた走る! その夢をかなえた瞬間です(笑)。総走行距離は、3,000kmを越えました。

不定期更新ですので、記事の間隔が空いています。もし読んで頂ける方は左の「カテゴリー」から『旅どう。アーカイブス-2003年北海道-』をクリックして頂くと読みやすいです。


ちなみに1日目はコチラ。2日目その1はコチラ

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フェリーターミナルから国道36号に出て、左に曲がった瞬間、反対車線を赤のカプチーノが! 挨拶も何もできなかったが、何となく歓迎されたような気分になる。国道36号は片側4車線(!)。右折して国道276号(樽前国道)に入り、支笏湖を目指す。

この道は森の中を走る緩やかな坂道。少し前であれば朝一で苫小牧に着くフェリーがあり、上陸後の早朝に走って気持ちいい! とツーリング系HPでは絶賛の道であったのだが、いかんせんこの時は午後、しかも日曜とあって交通量が多く、なかなか気持ち良く自分のペースで走る、というワケにはいかなかった。

Rute2762






国道276号線をゆく。
青空と森林が出迎えてくれた。



それでもまぁそれなりのペースで走り、かつオープンであれば文句はないのだ。快調に追い越しなどをしつつ走っていると・・・・・・早速、道を間違える(爆)。曲がる信号を一つ間違えて、国道453号に入ってしまったのだ。この道は支笏湖畔を北へ走る道。気持ちはいいが道のすぐ側がホントに湖なので、少々コワイ(汗)。

支笏湖の一番栄えているトコロには有料駐車場しかなかったのだが、この道沿いにはいくつかエスケープゾーンがあり、駐車場代わりに賑わっている。その一つを利用してUターンし、とっとと本来の道、国道276号に戻るのである。こちらも支笏湖畔なのだが、森に遮られてしまって湖の姿は殆ど見えない。湖畔を過ぎ美笛峠を越えると、道の駅「フォーレスト276大滝」がある。時間はもう3時半近くになっており、昼飯を食べていないので道の駅で昼飯にする事にする。


デカデカと「きのこ王国」などというような看板がでており、そこが道の駅かと思ったら、実は違うのであった。いや、一応同じ敷地内にあるのだが。一杯100円のきのこ汁と300円のおにぎり二つを昼食代わりにする。それと、北海道初のソフトクリーム。この道の駅の見所として、1億円を使って建てられたピアノ付きのトイレがあるのだが、妙に混んでいたので行く気を失った。

Kinoko






一杯100円、
きのこ汁&おにぎり。



さっきからやたらと時間を気にしているのは何故だろう、と不思議に思われている方もいるかもしれないが、実は北海道初日の宿だけは、横浜から予約をしていたのである。その場所は「ニセコ高原ユースホステル」距離にしてここから約60キロ(汗)。出発時間を13時半として計算した場所なのであるが、始めに1時間、道を間違えて30分のロスをしている。そのおかげで、少々計画が狂った。

当初の予定だと、支笏湖は元々パッと見るだけであったのだが、洞爺湖で昭和新山や、有珠山の噴火跡などを見学しようと思っていたのである。しかし、このペースだとまっすぐ一直線にユースに向かわなければいけなくなってしまった。昭和新山ユース辺りにしておけばよかったのだが、後のまつりである。


しかし、泣き言を言っていても始まらない。国道453号線をひた走り、洞爺湖に到着。昭和新山と有珠山を横目に見ながら、ここで北海道1回目の給油。本当なら、旗がもらえるという「ホクレン」で給油したかったのであるが、さすがに燃料残量が一目盛りを切って、ビビってしまった。

洞爺湖畔は緑に覆われ、ここでノンビリ過ごせば癒されるだろうなぁ、と思ってしまう。しかし目的地はまだ遠い。しかしこのまま何もせずに洞爺湖を通り過ぎるのも如何なものであろうか、と思いつつ、ソフトクリームで有名な「レイクヒル・ファーム」を通過。このまままっすぐ行ってもいいのであるが、ちょっと思いついて進路を右手に変更。武四郎坂PAを目指すことにした。

洞爺湖や有珠山が一手に展望できるというのであるが、木々の成長めざましく、湖の展望はイマイチ。山もちょっと霞んでしまっていた。本当にちょっとした休憩所程度の目立たないPAであるのだが、僕が来た後から何台か大きな観光バスが入ってきた。上り坂で先行されてはたまらないので、慌てて出発。この時点で既に17時をまわっていた、という事もあるが・・・・・・。

Takesiro






武四郎坂PA。
もっと冬になった方が見晴らしがいいかも。




国道230号を北上し、羊蹄山を正面に見ながらニセコを目指す。道道66号から道道97号へ入ると、左右への分かれ道。羊蹄山を囲んで道が伸びているのだ。右が道道97号、左が道道66号。目指すユースは左にある。

ちょうど信号にひっかかり、僕は考えた。ユースには、到着は18時として予約を入れてある。この時点で時刻は17時半。まっすぐ向かえば丁度いいくらいの時間に着けるだろう。しかし、僕にはもう一つ、行きたい場所があった。「日本名水100選」にも名を連ねている、噴出公園に行き、羊蹄山の湧き水を飲みたい! ただそこに行くには、ユースとは全くの反対側、つまり右に曲がらなければいけないのである。

Youtei










羊蹄山を正面にひた走る。
 



右か? 左か? 信号が青になった瞬間、僕はウインカーレバーを下に弾いていた。(注:方向指示は、交差点の手前30メートルから出しましょう)


道道97号をぶっ飛ばす! 交通量が殆ど無く、信号もないおかげで、何とか暗くなる前に噴出公園に着く事ができた。この時の為に、家から2リットルのペットボトルまで持ってきたのである。

もう暗くなりかけているにも関わらず人出は多く、皆大きなポリタンクを台車に載せて運んでいる。そんな中で、ペットボトルを抱えて行くのはちょっと気恥ずかしいものがあったが、そんなものにマケズ、無事にペットボトルを満タンに。すぐに曇ってくる。ちょうど空になっていた500ミリのペットボトルにも入れて、早速一口。本当に冷たく、クセも無く美味しい。しばらくはコンビニによって飲み物を買う必要もなさそうだ。

Water





噴出公園、羊蹄山の湧き水。
絶品である。


時刻も六時に近くなると、さすがに辺りも暗くなり寒くなってくる。屋根をつけていると、携帯がなった。誰だ? と思いつつ出てみると、なんと予約したユースからなのであった。

「そろそろ食事の時間なんですが、いまどちらにいらっしゃいますか?」

遅れるなら遅れるで電話でもしておけばよかったのだが、それをすっかり忘れていたのだ。非礼をわび、慌てて出発。行き以上のペースで飛ばす(!)が、辺りはすっかり暗くなり、いつもは明るすぎると感じるくらいのライトも頼りない。先ほどの運命の分かれ道を通過し、道の駅「ニセコビューティープラザ」を通過。気球をあげようとしていたようで、時々炎が辺りを美しく照らしていたのだが、今はゆっくり眺めている余裕はないのであった(汗)。


ユースに着いたのは18時10分(!)。宿泊の手続きもそこそこに、まずは食事である。食堂に入ると、食卓には3人しかいないではないか。台湾から来ている夫婦、謝(シェ)さん(旦那)と祭(サイ)さん(嫁)、それに東京からカブで来た、という金子さん。この人はある日、フト思いついて12年勤めた会社を辞め、その足でバイク屋に行って50ccのカブを購入し(ついでに乗り方も教わり)、住んでたところも引き払って北海道に来たのだという。

「だからネ、僕は今、住所不定、無職なんですヨ」

と明るく笑っていうのである。どうにも豪快な人生ではある。僕には真似できないだろうし、今は、真似したいとは思わないけど・・・・・・いつか、同じような事を思ってしまうような時が来るかもしれない。

失業保険を受け取る為に、しばらくしたら東京に戻るよ、という。それからはまた考える、と。いずれにしても、頑張って頂きたい。


謝、祭さん夫妻は一般的な旅行者。祭さんが少し日本語ができるのだが、基本的には単語を並べたブロークンイングリッシュで会話。アジア人同士ならば、僕の英語もなんとか通じる。これは、過去の中国旅行で実証済みだ(笑)

食事には、イクラ丼がついていた。これは期間限定のサービスであるというのだが、正直言うと僕はウニは大好きだがイクラはダメなのである。噛んだ時に弾けて、口の中に広がる生臭い臭い・・・・・・。しかし、食べられない、ということではない。せっかく北海道に来たことだし、ここは食べるしかない! と思い切って口に含むと・・・・・・少しも、生臭くないのだ。醤油に漬けてあったということもあるのかもしれないが、まったく臭くなく、弾けた時の感触がたまらない。

・・・・・・そうか、
これが北海道パワーか!(違)

それはともかくとして、実はワタクシ、ユースに泊まるのは人生初なのであった。それなのに時間に遅れんなヨ、と自戒を込めてつくづく思うのであるが、ユースに対する知識が全くなかったワケではない。

知識の元は漫画「サイクル野郎」(庄司としお:著)なのであるが、いかんせん1970年代の知識ではかなりズレが生じていたようだ。その一つが、このユースの建物であった。

ユースと言えば、近代的なホテルのような外観を想像していたのであるが、ここはかつての小学校を利用したもの。部屋は教室、食堂は職員室だったといい、いまでも体育館には校章の入った緞帳が残っている。

また、食後の食器は自分達で洗わなければならない、と思っていたが、セルフサービスで下げるのみで、洗わなくてもよい。洗濯機も乾燥機もあるし、やはり時代は変化しているのだ。

Taiiku






元体育館。かつてはここで入学式
や、卒業式が行われていたのだ。




食後、やっとこさ宿泊の手続き。

「イーヨーの部屋の空いてるベッドにどうぞ」

おお、「空いてるベッドにどうぞ」というのはマンガと同じだ! と勝手に感動していたが、

「あの・・・・・・[イーヨー]って?」

てっきり「Eの4」かと思ったら、

「ドアにですね、[イーヨー]ってロバの絵が書いた札がありますから。そこです」

なるほど、このユースは「ニセコ高原ユースホステル」なのだが、副題(?)で「プーハウス」という名前があるのだ。つまり、「くまのプーさん」である。「イーヨー」とはそのプーさんにでてくるロバの名前らしい・・・・・・のだが、正直言ってよく分からない(汗)。

しかしよく考えると、僕のカプチの後ろには、旅の友としてそのものズバリ「プーさん(飛行士仕様)」が鎮座ましましている。これは偶然とはいえ、やはり縁があったのではあるまいか・・・・・・。そういえば、このユースのペアレントさんも、姿格好がなんとなくプーさんに似ている・・・・・・。などとバカな事を考えていたら、21時から「ミーティング」の時間だという。

「サイクル野郎」では皆で歌ったりゲームをしたり・・・・・・という具合であったのだが、現在このユースに泊まっているのはたったの四人。一体どうするのか、と思ったら、プーさんならぬペアレントさんの「アコーディオンリサイタル」なのであった。聞けば、「北海道アコーディオン協会」の会長も務めているのだという。

Akodion









アコーディオンの調べが
空気を震わす・・・・・・。





クラシックな曲から宮崎映画の曲まで、澄んだ空気を穏やかに震わせる、どこか懐かしい音色。蛍光灯でない暖かな光の中で、北海道上陸初日の夜は過ぎていった。

To Be Continued......3日目その1へ


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