2003年北海道の旅。-6日目その2-
自己満足の『旅どう。アーカイブス』、気が付いたら、約半年振りの更新です(滝汗)。
これは2003年、僕がカプチーノを手に入れて、初めて自分のクルマで北海道を一週間旅した記録です。オープンカーで北海道を、思う存分ひた走る! その夢をかなえた瞬間です(笑)。総走行距離は、3,000kmを越えました。
不定期更新ですので、記事の間隔が空いています。もし読んで頂ける方は左の「カテゴリー」から『旅どう。アーカイブス-2003年北海道-』をクリックして頂くと読みやすいです。
1日目はコチラ。2日目その1はコチラ。その2はコチラ。3日目その1はコチラ。3日目その2はコチラ。4日目その1はコチラ。4日目その2はコチラ。5日目その1はコチラ。5日目その2はコチラ。5日目その3はコチラ。6日目その1はコチラ。
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来た道を戻りながら、僕は後悔しきりであった。これが晴れてもいれば少しは「ツーリングの距離が伸びた」くらいに思えたのかもしれないが、残念ながら今にも降り出しそうな曇天。しかも気温もぐんぐん下がり、リアウインドーを上げてタルガにした自分にちょっと自己嫌悪(笑)。
273号線への分岐点は、バカバカしい程簡単に見つかった。目の前に大きな青い道表示が立ち、大雪湖を横切る橋(ダム?)が延びている。その橋を渡っていくのが、国道273号だった。何故こんなわかりやすい分岐を見逃したのか、全くわからない。スッキリしない気分のまま、大雪湖を渡る。フィアット・ムルティプラなんぞとすれ違いながらも、心は穏やかでない。
何故かというと時間である。すでに10時半をまわっている。それでいて、出発地点から実質10キロ程度しか進んでいないのだ(汗)。予定もへったくれもあったものではない。しかもだ。ついに降り出してきやがった(涙)。それも大粒である。さらに霧まで発生。忘れてはいけない。今ワタクシはタルガ(汗)。走っている分には殆ど問題ないのだが、止まった瞬間ズブ濡れになることは必定。
幸いというか何というか、前に走る車はいない。三国峠PAで止まって屋根を付けることも考えたが、時間が惜しいしこの天候である。結局、走れる限り走ってやるぜ! という結論に辿り着いた(爆)。車のいない三国峠は、素晴らしいワインディングロードだった。雨であることがつくづく惜しい。
森の上を走る道を下り、さらに森の中を走る直線を駆け抜けていく。姿は全く見ること無かったが糠平湖の脇を通り、通称糠平国道273号から道道468号へ入る。その途中でちょっとしたPAがあったので、トイレ休憩を兼ねて屋根を閉める。決して、トイレのついでに屋根を閉めるのではない(爆)。
雨の中を進む! タルガで・・・・・・(爆)
走行中写真。後ろを撮りたかったが、うまくいかなかった。。。
道道468号から道道88号を経由し、また468号へ。この468号線は通称ミルクロードと呼ばれる展望良好の道、とツーリングマップルにあるのだが、この雨では展望どころではない。雨の中で濡れそぼるロール牧草(正式にはロールベールサイレージというらしい)を横目に、ただひたすら男は車を走らせるのであった。
国道242号へ出て、北上する。陸別に到着したのは11時頃。ここで昼飯にしようと、目に付いた適当なそば屋に入った。鴨南そばを注文してから、何の気なしにメニューをひっくり返してみると、なんとそこには「豚丼」の文字が。豚丼というと、帯広名物のあの豚丼か? 頼んでみてぇ! と思ったがそこはもう後のまつり。今回の北海道旅行では、食の面でなんかドジばかり踏んでしまっているのです。
気を取り直して道道51号を走る。雨は相変わらず。国道240号を経由し、美幌で国道243号へと左折する。通称美幌国道、道幅も広く、素晴らしい道・・・・・・の筈だ。晴れていれば、もっと(泣)。美幌峠を抜けると、そこには今日一つ目の湖、屈斜路湖が広がる。
屈斜路湖といえば怪獣「クッシー」が有名なのであるが、今の僕にとっては怪獣よりもっと重要な事があった。温泉である。屈斜路湖畔に迫り出した和琴半島には、湖畔を望む、無料の温泉があるのだ。雨が降っていようがなんだろうが、ハダカになってしまえばもう関係はないのである。
しかし、いざ現地について、一瞬躊躇した。文字通り、「丸見え」なのである。更衣室のような建物が側にあるが、湯船そのものは正に「丸見え」。ついたても何もない。それでも誰もいなかったら問題ないが、雨の平日のくせに、それなりに人がいるのである。
しかしまぁ、当然というか皆お湯につかろうとはせず、カップルの片割れなんぞがちょっと指先をつけて、あったか〜い、ホントにお湯なんだ〜。へえ、そうなのかいハニー? ええそうなのよダーリン。スゴイでしょう? そうだねハニー。うふふあはは、などといったどこまでもナマヌルイ、非生産的な行為を繰り返しているばかりなのだ(?)。
屈斜路湖畔、和琴温泉。御覧の通り、「丸見え」である。
男一匹、ここで湯につからずにどこでつかる!
とそこまでの決意があったわけではないが、せっかくここまできたからつからないとソンだ、くらいの考えでホイホイと服を脱いで、湯につかった。
ツーリングマップルには「湯はかなり熱め」とあったのだが、雨が降っているせいか、さほどでもない。底には砂利が敷かれていて、そんなに深くないので自然に半身浴になってしまう。そこかしこから泡が浮いてきているので、湯が常に湧き出ているのだろう。何となく石油臭かったので、もしかしたらそういうった成分も含んでいるのかもしれない。
ハダカになってしまうと妙に度胸が出てくるもので、入浴中にも何人か人がやってきて指をつけたり、「湯加減はどうですか?」などと聞いてきたりするのだが、
「ええ、ちょっとヌルめですけど、なかなかですよハハハ」
などと、笑って受け答えができたりするのである。
しかしまぁ、この温泉は洗い場というモノがなくそれこそ湯船しかないので、ある程度入っていたら、もういいやぁという気持ちになってしまった。
次なる目的地を目指す。摩周湖を経由して、阿寒湖である。屈斜路湖を半周する道道52号に入ると、途中で赤湯と砂湯、という看板が目に入った。温泉はもう入ったのであるが、土産物店がいくつか並んでいたので、砂湯で足を止めた。
湖端にいくつか店が並んでいるのだが、なんだかアタマの悪そうな、高校生くらいのガキ共がウヨウヨしている。なんだか雰囲気悪いなぁと思って眺めると、その集団が男しかいない、という事に気が付いた。なんと、男子校の修学旅行(?)だったのである。僕はこれまで共学しか経験したことがないので、こういった雰囲気の集団を見るのは初めてだったのであるが、まぁ経験はしなくてもいいかな、という結論に辿り着いた(爆)。
ラベンダーソフトクリームなんぞを舐めながら嵐が過ぎ去るのを待っていると、その内撤退を始めた。すると、
「ほら、お仲間さんみんな行ってるよ。いいのかい?」
と突然店のオバチャンに話しかけられてビックリした。
「いやぁ、僕は違うので・・・・・・」と笑って返したつもりだが、その笑顔はどこか引きつっていたかもしれない。複雑な気持ちであった・・・。
ここで地ビールの三点セットを購入。この先まだ旅は続くのでかなりシェイクされてしまうことが予想されたが、まぁ僕が飲むワケではないのでOKである(笑)。
雨は相変わらず。いや、むしろひどくなっているような気さえする。ライトを点灯し、先を急ぐ。国道391号を経由して、硫黄山の有料駐車場を素通りしながら、再び道道52号を進む。摩周湖へと進む道はかなり急勾配な峠道。気温も急に下がり、しかも濃霧が発生。
全く前が見えない状態であったが、そんなものにはマケズ、ぐいぐいと進むのである。しかしある程度進んだところで、フト嫌な予感がアタマをよぎった。遅すぎるといえばあまりに遅すぎる予感であったのだが・・・・・・。
この霧で、摩周湖は見えるのか!?
ということである。摩周湖といえば別名「霧の摩周湖」と言われるくらい霧の発生率が高いらしく、出発前に見たいくつかの旅系HPでも、
「三年連続でチャレンジしたけど見られなかった! 来年に期待!」
といったような、これと同様の内容も珍しくなかったのである。まさしく、この「霧の摩周湖」にハマってしまったようだ。
摩周湖全体を見渡すならココ! という第一駐車場(有料)に滑り込む。しかし、思った通り摩周湖は影もカタチも見えず・・・・・・。目の前は白一色のホワイトアウト状態である。しかしまぁ、摩周湖にはその晴れた姿を見ると、婚期が遅れるという言い伝えがあるという。どんな理由かはよくわからないが・・・・・・。まぁ、それを考えると見えなくて万々歳、というところか。しかし、もともと婚期が遅くなりそうなニンゲンなのではあるが・・・・・・(当時27の独身オトコ 爆)。
摩周湖を望む・・・・・・筈なのだが。
道道52号を進み、そのまま阿寒湖を目指して国道241号へと進む。この時点で、僕はかなり焦っていた。時刻は既に三時半を回っている。今日の宿の予約は、釧路の「釧路湿原とうろYH」にすでに電話をかけてしまった。
釧路には他にもっと市街に近い「星のまきばYH」もあったのだが、収容人数が70数人と規模が大きいことが予想されたので、こぢんまりとしてるっぽい、収容人数20数名の「とうろYH」にしたのである。
しかし釧路まではまだ50キロ以上・・・・・・(汗)。
霧と雨を言い訳にして、ペンケトウもオンネトウも素通り。何をしに行ったのだ、と後から考えるとつくづく思うのであるが、その時の心理的には全然止まる余裕などなかったのである。
そんなこんなで、四時頃に阿寒湖に到着。阿寒湖と言えばマリモなのであるが、そんなものは霧と雨、それになにより土産物屋に隠されてしまって見えないのであった(爆)。元々「土産を買うなら、阿寒湖に行けば大丈夫だろう」と思っていたのだが、期待を上回る観光地化っぷりであった。アイヌコタンや湖畔を眺めつつ、コレ幸いと土産物を物色し、焼酎やチョコレート等の定番ものを購入する。
定番といえば、「熊出没注意」ものの専門店があり、これにハマってしまった(笑)。さすがにTシャツなどまでは買う気にならないが、マウスパッドなどの小物を中心に購入。この商品はバラエティに富んでいるので、もしかしたらハマってしまうかも(笑)。
そして、阿寒湖で買おうと思っていたものがもう一つ。「マリモ羊羹」である。この商品、丸形の羊羹がゴム膜で包まれていて、食べる時は楊枝などをぐっと差し込むと、ゴムが破けて全体が一気にぺろっと剥けるようになっている。まぁ、どこかにも似たような商品があったような気がしなくもないが(汗)、この「マリモ羊羹」は、阿寒湖で買うからこそ価値があるってもんだ。小さいもの十個入りと、大きなバラ売りのものをいくつか購入した。
阿寒湖畔。曇天である。
気が付くと、時間は四時半をとっくに回っていた。曇天もあって、辺りも暗くなりかけている。釧路までの最短距離を通ろうと、国道240号、通称「まりも国道」を一気に南下。
だが釧路市街に出ることはせず、道道をいくつか経由することによって、釧路湿原の中間辺りに位置する「とうろYH」に効率よく辿り着こうをいうつもりだった。道の駅「阿寒丹頂の里」を通過する頃には、すっかり暗くなってしまった。
道道243号へ左折し、一旦道道53号を北上し、また243号へ戻る・・・・・・。と思ってふとインパネを見た瞬間、僕は目をむいた。
燃料がない!
最後の一目盛りなどとっくの昔に振り切って、限りなく「E」に近いトコロを指している。慌てて車を止め、地図を確認したが、近くにGSの表示はない。一番確実なのは、釧路市街まで行くことだ。しかしそうすると、時間的にはかなりのロスになる。
時間は五時を回り、夕食時間である六時に着くにもこれまで考えていた道でギリギリというところであるのに、市街まで出てしまうと一時間は遅くなるだろう。
しかし、ガソリンには換えられない!
雨はますます酷くなってきている気がする。周りには街灯も無く、いつもは明るすぎるくらいと感じるカプチのヘッドライトの光も、妙に頼りなさげに映る。それを振り払うようにライトをHiにして、僕はアクセルを踏み込んだ。
釧路はまだ遠い・・・・・・。
To Be Continued...... (7日目その1へ)
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