ミステリーデス……怒濤の○○○ツアー -その8-
これまでのあらすじ。-その1- -その2- -その3- -その4- -その5- -その6- -その7-
北海道の形に見える湖、ペンケトウなどをチラ見したりしながら阿寒湖へと向かう。見覚えのある道を辿り、阿寒湖畔に到着! アイヌコタンの前を通過すると、今夜の宿は正面に建っている……が。
クルマがいっぱいで入れない(汗)。
出迎え係のホテルマンが右往左往して、クルマを移動させようとするのだが遅々として進まない。「しばらくここで待ってましょうかねェ」なんてガイドさんは言っていたが、その内、後ろから別のバスが来てしまった。なのでムリヤリ(笑)、スペースに車体を突っ込む。
「なんだ、日本一ったって、タイシタコトないナァ」
とちょっと印象が崩れてしまったのであるが、部屋に行ってさらに悪くなってしまった。なんと、
まだ掃除中だった(爆)。
廊下に掃除機やら道具やらを載せたカーゴが置いてあり、和服姿の従業員がワラワラと掃除を進めている。指定された部屋に「入っていいですか?」と訊くと、まだお茶のセットがまだだが、入って頂いて構いませんというので遠慮なく入った。
昨日に比べると狭い(6畳位かな?)が、綺麗な和室。窓際にソファーが作り付けられていて、これはコレでオシャレ(?)である。良いではないか文句ない文句ない。とりあえずちょっと休んで、阿寒湖散策にでもでかけますか……。やっこらしょうと腰を下ろし、手を畳につくと、何か
ジャリッ
という違和感が。……んん? 見ると、畳に広がる透明な粒々。
砂糖じゃないか!
という事は、
掃除してないんじゃん!(怒)
何だか部屋にいたくなくなってしまい、従業員に状況を伝えるとそのまま外に出たーーかったのだが、その前に相棒が行きたいところがあるという。一階ロビーのトイレである。しかしこれが只のトイレではなく、なんと二千万円(!)のトイレだというのだ。
バスの中でガイドさんが宿の素晴らしさについて熱弁を振るったのだが、そのメインの一つがこのトイレであった(笑)。
「とにかくアナタ! 行ったからには是非! 一度は入ってみてご覧なさいナ!」
なんていうのであるが、それが女子トイレである以上、僕にとってはマッタク関係ないのだ(爆)。待っていると、そこはかとなく漂う甘酒の香り。それに釣られて行ってみると、片隅に甘酒だけではなく、お茶やジュースの無料サービスがあるのだ! 遠慮なく頂く(笑)。
何やら人が群がっているところがあったのだが、そちらには蒸かしたジャガイモの無料サービスが! これは凄い。もしこのホテルに泊まっていなくても、無料でジュースや甘酒を飲みつつ、ジャガイモを鱈腹食べられてしまうではないか!(←発想がビンボー 笑)
二千万トイレの感想を聞いてみると、
「なんかスゴい、広間みたいだった……」
と夢心地で目も虚ろ(笑)。この後ヤツは、ロビーを通る度にトイレに寄るようになる(爆)。
時刻はまだ三時半だが、この時期の北海道の日没は50分頃。もう立派に夕暮れである。しかし……それだけじゃないだろう。
この人気のなさの理由は(汗)。
寂しげな阿寒富士。
観光船もとっくに冬期営業終了になっており、周囲の店も開いていない。いくつか開いている店はあるのだが、冬なので戸がピッチリ閉まっており、当然ながら入る為にはそいつを開けなければならない。しかし客の数があまりに少ないため、
開けるのにかなりの勇気が必要(爆)。
嗚呼小心者。以前僕が来た時は9月だったので店は戸を閉める事無く、非常にオープンであった。観光客の数もそれなりだった。しかし今の雰囲気はまさに、
場末の温泉街(爆)。
やはり、日曜の夜というのがアレなのか……。
それでもメゲずにいくつかの店で、お土産を買い求める。ここで密かに捜していた、[熊出没注意]のバイク用ステッカーを発見! 僕はバイク乗りではないが、デザイン的にカッコ良く、サイズも小さめなのが気に入って、クルマに貼っているのだ。だが2年も経つと色あせて剥がれてきてしまい、新しいのが欲しかったのである。
三種セットで。
なかなか見つけられなかったのだが、店のオッチャン曰く、「限定品だからネ」という。……そうなのか?(汗)。ステッカーは、相棒にオゴってもらった(笑)。感謝である。
その他の買い物を済ませて部屋に戻ると、さすがにチャンと掃除がされており、お茶もセットされていた。ヤレヤレ、とそのお茶なんぞを飲んでいると、
ピンポーン♪
とチャイムが鳴り、僕らは顔を見合わせた。玄関に出てみると、背広姿の男が頭を下げる。
「こちらのお部屋で、私どもの不手際があったと聞きまして……大変失礼致しました」
例の砂糖事件の事だ。
「お詫びと言ってはなんですが、御夕食の際に、ドリンクを一品サービスさせて頂きます。会場でお申し付け下さい。本当に失礼致しました」
そう言ってもう一度頭を下げると、男は去って行った。うーん、プロだな。ピンチをチャンスに変える、誠実な対応。相棒なんぞは目をハート型にして感激している。
……さてじゃあ、その夕食とやらに行ってみますか!
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