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2007年9月28日 (金)

房総ツーリング'07 〜僕らは逝ってしまった〜 その4

これまでのあらすじ。-その1- -その2- -その3-


そば屋を出た僕らは海岸線への分岐で一旦休憩した後、野島崎へと向かった。しかし、さすがのはりねずみ氏もペースが上がらない。それとも抑えているのか? 24〜5kmというペースで行く。有名な(?)廃墟ホテル「望洋」の荒れた姿を横目にしつつ、野島崎に着いたのは13時半頃。

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休憩中。日陰がない!


「あのオッチャンがいなかったら、もっとゆっくりしてたんだけどな……」

はりねずみ氏が灯台を望みながら呟く。一見ぱっとしない、どこにでもあるようなそば屋。だが中に入ると団体様で満員! どうやら親戚一同(?)でお墓参りに行った帰りらしい。本当は座敷が良かったのだが完全占領されているので、仕方なくテーブルに。ねずみ氏は「天ざる大盛り」、僕は「親子丼」を注文。値段の割に量もそこそこあり味もなかなか。文句は無かったのだが。

「カヤックなさるんですか?」

この日、はりねずみ氏はベイサイドマリーナのmontbellで購入したという、「漕」の一文字が入った速乾Tシャツを着ていたのだが、それを見て、カウンターで一人冷酒を傾けていたオッチャンが話しかけてきたのだ。

「いや、漕ぐは漕ぐでも、自転車漕いでます」

と、律儀に答えるねずみ氏。

「あぁ自転車ですかぁ! いやぁ、シャツを見てカヤックかなぁと思ったんですけど、こちらの方はヘルメットもってらっしゃるしね。いやおかしいなァって思ってたんですよねぇ。お二人とも、いい体してらっしゃるしね」

ここまでだだったら「地元の方との心温まる交流。これも旅の醍醐味である」などと書けるのだが、

そこからはじまるオッチャンの身の上バナシ(汗)。

頼むから、落ち着いて食べさせて下さい……orz。


どうも結構な常連さんのようだが、団体さんで店のヒトも忙しく、話し相手が欲しかったみたいだ。食べた後はある程度食休みをしたかったのだけど、「店にいる=オッチャンの相手をする」という事になってしまうので、早々に出てきてしまったト、そういう事なのでありますね。

はりねずみ氏の発案で、野島崎の四阿でちょっと休んで行こうという事になった。中年カップルの先客がいたが、そんな事はオカマイナシ(爆)に、ベンチにゴロッと寝っ転がる。海からの風が涼しく、気持ち良い。

「……15分位、昼寝していこうか」

「異議ナシ」

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野島崎灯台。


シューズも脱いで、僕らはアッという間に眠りに落ちた。15分と言っていたのだが、気が付くと2時15分。30分近く寝ていた事になる。しかし、僕らに焦りはない。焦りはないけどーー。

「なあ、本音を言っていいか?」

僕は言った。

「もう、千倉あたりで泊まりたい……」

「ダメダメ。出来る限り行っておかないと、明日が辛くなるんだから」

と、はりねずみ氏はにべも無く言い放つ。僕もシューズの紐を締めて、気合いを入れ直した。ーーそう。我々は今日、御宿まで行かなくてはならないのだ。御宿!

まだ、60km以上あるぜ……orz


千倉の道の駅を過ぎて一旦国道に合流する。昨年泊まった「年間民宿権太郎」の看板を横目に、我々は走り続ける。それにしても海岸線はサーファーが多かった。最近海水浴なぞに行こうと思った事がないので、水着姿の女の子なんかを見ると、ちょっとドキッとする(爆)。だが国道に入るとそういった光景は皆無……。ただ淡々と漕ぐしかない。

ねずみ氏との間はさほど開かない。やはり昼を食べて、多少は脚に力が入る感じだ。もともとの脚力が無いので、その差は歴然ではあるけれど。再び国道を外れ、道の駅ローズマリー公園で休憩。オルゴール調の曲が流れる、優美な道の駅。この頃は日が陰り、風も感じられず、かなり走りやすくなってきた。さらに再び国道に合流した次の休憩地点、道の駅鴨川オーシャンパークに辿り着く頃には日没が近くなり、辺りが段々と暗くなってきたのが分かった。サングラスを透明なレンズのものに交換する。

「勝浦までまだ36kmだって!? ちょっとショックだなぁ」

その道路標識に危機感を憶えたのか、はりねずみ氏のペースが上がった。アッという間に姿が見えなくなる。懐かしの安房鴨川駅を過ぎ、鴨川シーワールドの先で、国道は一旦二手に分かれる。自転車はおそらく旧道の海岸沿いの道を進む事になるのだが、その分かれる所でねずみ氏は僕を待っていた。

どうも、平地の巡航速度で3〜4kmも差があるようだ。そりゃ離れるっちゅうねん。しかし、無理は禁物。ねずみ氏にはねずみ氏のペースで行ってもらう。事前情報で分かっていたのだが、鴨川を過ぎるといよいよアップダウンが始まる。いくつか越える内に、そのパターンが分かってきた。「登り」→「トンネル」→「下り」というのだ。一つの登りそのものは短いので、とにかくトンネル目指してガンバル、という感じである。だがたまにこのパターンにハマらず、トンネルを抜けた後も登りがあったりして、その際のダメージは大きい(笑)。


辺りはどんどん暗くなる。交通量も多くなく、これが本当の闇夜だったらと考えるとゾっとする。もがいている内に、「勝浦市」という看板が見えた時には思わずバンザイ、と叫びそうになった。「御宿6km」とある青看板近くのコンビニで、この日最後の休憩。時刻は既に6時半をまわった。横浜だったら完全に暗くなっている頃だが、まだ辺りは何となく見えている。しかしここからは前後のライトを点し、ナイトランモードに。

……さあ、今日のラストランだ!

続く。(その5へ)

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