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2008年2月21日 (木)

2003年北海道の旅。-2日目その2-

自己満足の『旅どう。アーカイブス』、やっと三回目です(爆)。当初は月一でやろうと思っていたのですが……。

これは2003年、僕がカプチーノを手に入れて、初めて自分のクルマで北海道を一週間旅した記録です。オープンカーで北海道を、思う存分ひた走る! その夢をかなえた瞬間です(笑)。総走行距離は、3,000kmを越えました。

不定期更新ですので、記事の間隔が空いています。もし読んで頂ける方は左の「カテゴリー」から『旅どう。アーカイブス-2003年北海道-』をクリックして頂くと読みやすいです。


ちなみに1日目はコチラ。2日目その1はコチラ

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フェリーターミナルから国道36号に出て、左に曲がった瞬間、反対車線を赤のカプチーノが! 挨拶も何もできなかったが、何となく歓迎されたような気分になる。国道36号は片側4車線(!)。右折して国道276号(樽前国道)に入り、支笏湖を目指す。

この道は森の中を走る緩やかな坂道。少し前であれば朝一で苫小牧に着くフェリーがあり、上陸後の早朝に走って気持ちいい! とツーリング系HPでは絶賛の道であったのだが、いかんせんこの時は午後、しかも日曜とあって交通量が多く、なかなか気持ち良く自分のペースで走る、というワケにはいかなかった。

Rute2762






国道276号線をゆく。
青空と森林が出迎えてくれた。



それでもまぁそれなりのペースで走り、かつオープンであれば文句はないのだ。快調に追い越しなどをしつつ走っていると・・・・・・早速、道を間違える(爆)。曲がる信号を一つ間違えて、国道453号に入ってしまったのだ。この道は支笏湖畔を北へ走る道。気持ちはいいが道のすぐ側がホントに湖なので、少々コワイ(汗)。

支笏湖の一番栄えているトコロには有料駐車場しかなかったのだが、この道沿いにはいくつかエスケープゾーンがあり、駐車場代わりに賑わっている。その一つを利用してUターンし、とっとと本来の道、国道276号に戻るのである。こちらも支笏湖畔なのだが、森に遮られてしまって湖の姿は殆ど見えない。湖畔を過ぎ美笛峠を越えると、道の駅「フォーレスト276大滝」がある。時間はもう3時半近くになっており、昼飯を食べていないので道の駅で昼飯にする事にする。


デカデカと「きのこ王国」などというような看板がでており、そこが道の駅かと思ったら、実は違うのであった。いや、一応同じ敷地内にあるのだが。一杯100円のきのこ汁と300円のおにぎり二つを昼食代わりにする。それと、北海道初のソフトクリーム。この道の駅の見所として、1億円を使って建てられたピアノ付きのトイレがあるのだが、妙に混んでいたので行く気を失った。

Kinoko






一杯100円、
きのこ汁&おにぎり。



さっきからやたらと時間を気にしているのは何故だろう、と不思議に思われている方もいるかもしれないが、実は北海道初日の宿だけは、横浜から予約をしていたのである。その場所は「ニセコ高原ユースホステル」距離にしてここから約60キロ(汗)。出発時間を13時半として計算した場所なのであるが、始めに1時間、道を間違えて30分のロスをしている。そのおかげで、少々計画が狂った。

当初の予定だと、支笏湖は元々パッと見るだけであったのだが、洞爺湖で昭和新山や、有珠山の噴火跡などを見学しようと思っていたのである。しかし、このペースだとまっすぐ一直線にユースに向かわなければいけなくなってしまった。昭和新山ユース辺りにしておけばよかったのだが、後のまつりである。


しかし、泣き言を言っていても始まらない。国道453号線をひた走り、洞爺湖に到着。昭和新山と有珠山を横目に見ながら、ここで北海道1回目の給油。本当なら、旗がもらえるという「ホクレン」で給油したかったのであるが、さすがに燃料残量が一目盛りを切って、ビビってしまった。

洞爺湖畔は緑に覆われ、ここでノンビリ過ごせば癒されるだろうなぁ、と思ってしまう。しかし目的地はまだ遠い。しかしこのまま何もせずに洞爺湖を通り過ぎるのも如何なものであろうか、と思いつつ、ソフトクリームで有名な「レイクヒル・ファーム」を通過。このまままっすぐ行ってもいいのであるが、ちょっと思いついて進路を右手に変更。武四郎坂PAを目指すことにした。

洞爺湖や有珠山が一手に展望できるというのであるが、木々の成長めざましく、湖の展望はイマイチ。山もちょっと霞んでしまっていた。本当にちょっとした休憩所程度の目立たないPAであるのだが、僕が来た後から何台か大きな観光バスが入ってきた。上り坂で先行されてはたまらないので、慌てて出発。この時点で既に17時をまわっていた、という事もあるが・・・・・・。

Takesiro






武四郎坂PA。
もっと冬になった方が見晴らしがいいかも。




国道230号を北上し、羊蹄山を正面に見ながらニセコを目指す。道道66号から道道97号へ入ると、左右への分かれ道。羊蹄山を囲んで道が伸びているのだ。右が道道97号、左が道道66号。目指すユースは左にある。

ちょうど信号にひっかかり、僕は考えた。ユースには、到着は18時として予約を入れてある。この時点で時刻は17時半。まっすぐ向かえば丁度いいくらいの時間に着けるだろう。しかし、僕にはもう一つ、行きたい場所があった。「日本名水100選」にも名を連ねている、噴出公園に行き、羊蹄山の湧き水を飲みたい! ただそこに行くには、ユースとは全くの反対側、つまり右に曲がらなければいけないのである。

Youtei










羊蹄山を正面にひた走る。
 



右か? 左か? 信号が青になった瞬間、僕はウインカーレバーを下に弾いていた。(注:方向指示は、交差点の手前30メートルから出しましょう)


道道97号をぶっ飛ばす! 交通量が殆ど無く、信号もないおかげで、何とか暗くなる前に噴出公園に着く事ができた。この時の為に、家から2リットルのペットボトルまで持ってきたのである。

もう暗くなりかけているにも関わらず人出は多く、皆大きなポリタンクを台車に載せて運んでいる。そんな中で、ペットボトルを抱えて行くのはちょっと気恥ずかしいものがあったが、そんなものにマケズ、無事にペットボトルを満タンに。すぐに曇ってくる。ちょうど空になっていた500ミリのペットボトルにも入れて、早速一口。本当に冷たく、クセも無く美味しい。しばらくはコンビニによって飲み物を買う必要もなさそうだ。

Water





噴出公園、羊蹄山の湧き水。
絶品である。


時刻も六時に近くなると、さすがに辺りも暗くなり寒くなってくる。屋根をつけていると、携帯がなった。誰だ? と思いつつ出てみると、なんと予約したユースからなのであった。

「そろそろ食事の時間なんですが、いまどちらにいらっしゃいますか?」

遅れるなら遅れるで電話でもしておけばよかったのだが、それをすっかり忘れていたのだ。非礼をわび、慌てて出発。行き以上のペースで飛ばす(!)が、辺りはすっかり暗くなり、いつもは明るすぎると感じるくらいのライトも頼りない。先ほどの運命の分かれ道を通過し、道の駅「ニセコビューティープラザ」を通過。気球をあげようとしていたようで、時々炎が辺りを美しく照らしていたのだが、今はゆっくり眺めている余裕はないのであった(汗)。


ユースに着いたのは18時10分(!)。宿泊の手続きもそこそこに、まずは食事である。食堂に入ると、食卓には3人しかいないではないか。台湾から来ている夫婦、謝(シェ)さん(旦那)と祭(サイ)さん(嫁)、それに東京からカブで来た、という金子さん。この人はある日、フト思いついて12年勤めた会社を辞め、その足でバイク屋に行って50ccのカブを購入し(ついでに乗り方も教わり)、住んでたところも引き払って北海道に来たのだという。

「だからネ、僕は今、住所不定、無職なんですヨ」

と明るく笑っていうのである。どうにも豪快な人生ではある。僕には真似できないだろうし、今は、真似したいとは思わないけど・・・・・・いつか、同じような事を思ってしまうような時が来るかもしれない。

失業保険を受け取る為に、しばらくしたら東京に戻るよ、という。それからはまた考える、と。いずれにしても、頑張って頂きたい。


謝、祭さん夫妻は一般的な旅行者。祭さんが少し日本語ができるのだが、基本的には単語を並べたブロークンイングリッシュで会話。アジア人同士ならば、僕の英語もなんとか通じる。これは、過去の中国旅行で実証済みだ(笑)

食事には、イクラ丼がついていた。これは期間限定のサービスであるというのだが、正直言うと僕はウニは大好きだがイクラはダメなのである。噛んだ時に弾けて、口の中に広がる生臭い臭い・・・・・・。しかし、食べられない、ということではない。せっかく北海道に来たことだし、ここは食べるしかない! と思い切って口に含むと・・・・・・少しも、生臭くないのだ。醤油に漬けてあったということもあるのかもしれないが、まったく臭くなく、弾けた時の感触がたまらない。

・・・・・・そうか、
これが北海道パワーか!(違)

それはともかくとして、実はワタクシ、ユースに泊まるのは人生初なのであった。それなのに時間に遅れんなヨ、と自戒を込めてつくづく思うのであるが、ユースに対する知識が全くなかったワケではない。

知識の元は漫画「サイクル野郎」(庄司としお:著)なのであるが、いかんせん1970年代の知識ではかなりズレが生じていたようだ。その一つが、このユースの建物であった。

ユースと言えば、近代的なホテルのような外観を想像していたのであるが、ここはかつての小学校を利用したもの。部屋は教室、食堂は職員室だったといい、いまでも体育館には校章の入った緞帳が残っている。

また、食後の食器は自分達で洗わなければならない、と思っていたが、セルフサービスで下げるのみで、洗わなくてもよい。洗濯機も乾燥機もあるし、やはり時代は変化しているのだ。

Taiiku






元体育館。かつてはここで入学式
や、卒業式が行われていたのだ。




食後、やっとこさ宿泊の手続き。

「イーヨーの部屋の空いてるベッドにどうぞ」

おお、「空いてるベッドにどうぞ」というのはマンガと同じだ! と勝手に感動していたが、

「あの・・・・・・[イーヨー]って?」

てっきり「Eの4」かと思ったら、

「ドアにですね、[イーヨー]ってロバの絵が書いた札がありますから。そこです」

なるほど、このユースは「ニセコ高原ユースホステル」なのだが、副題(?)で「プーハウス」という名前があるのだ。つまり、「くまのプーさん」である。「イーヨー」とはそのプーさんにでてくるロバの名前らしい・・・・・・のだが、正直言ってよく分からない(汗)。

しかしよく考えると、僕のカプチの後ろには、旅の友としてそのものズバリ「プーさん(飛行士仕様)」が鎮座ましましている。これは偶然とはいえ、やはり縁があったのではあるまいか・・・・・・。そういえば、このユースのペアレントさんも、姿格好がなんとなくプーさんに似ている・・・・・・。などとバカな事を考えていたら、21時から「ミーティング」の時間だという。

「サイクル野郎」では皆で歌ったりゲームをしたり・・・・・・という具合であったのだが、現在このユースに泊まっているのはたったの四人。一体どうするのか、と思ったら、プーさんならぬペアレントさんの「アコーディオンリサイタル」なのであった。聞けば、「北海道アコーディオン協会」の会長も務めているのだという。

Akodion









アコーディオンの調べが
空気を震わす・・・・・・。





クラシックな曲から宮崎映画の曲まで、澄んだ空気を穏やかに震わせる、どこか懐かしい音色。蛍光灯でない暖かな光の中で、北海道上陸初日の夜は過ぎていった。

To Be Continued......3日目その1へ


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コメント

僕もユースホステルっていったら「サイクル野郎」で描かれていたユースを想像してました。それで、やっぱり北海道一周旅行したときにたくさんユースホステルに泊まりましたが、いろいろなタイプがあるんですね。旅館のようなところもあればホテルのようなところ病院のようなベッドだったり、山小屋風のところだったり、いろいろな旅の情報交換ができるのがいいですし、ロマンスが芽生えることも・・・安いだけじゃないですね!

投稿: 蒼いファンタジスタ | 2008年9月26日 (金) 10時17分

>蒼いファンタジスタさん
コメントありがとうございます。お返事遅れて申し訳ありません。

ユースも色々タイプがあって、楽しいですよね! ロマンスは芽生えませんでしたが……(笑)。とにかく、訊けば訊くほど情報が入ってくるので非常に楽しい時間が過ごせました。

最近では家族単位で個室を用意してくれる所もあるので、なかなか行けないですが行ったときには積極的に使ってみようと思っています。

投稿: nakaji | 2008年9月29日 (月) 16時49分

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