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2009年9月29日 (火)

ジゴクのSW<中編その2> -運命の電話アタック-

これまでのあらすじ。-前編- -中編その1-

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太陽も段々、傾いてきました。



事前に仕入れておいた情報によると、ロープウェイは毎時15分と45分の30分間隔で運転しているという。15分の便を見送った僕らは、その直後に乗り場へと降り立った。すると何故か、黒山の人だかり(汗)。

「整理券をお配りしていますので、そちらをお持ちになってお待ち下さい! 順にお呼び致しますので、整理券をお持ちになってーー」

と、係員のオッチャンが叫んでいる。慌てて整理券をゲットして数字を見ると、1200番台。現在呼ばれているのは……。

「400番までのお客様は列にお並び下さい!」


Nandatte



「今からだと、どれくらい待ちますの?」

と係員に訊ねているオバチャンがいたので耳をそばだてる。

「そうですねぇ……10分間隔でフル運転してますんで、50分位はお待ち頂くかもですねェ」

あまりに頂上駅にいる人数が多いため、時刻表無視でのフル運転を開始したのだ。不覚だった。乗り込む前に、

「最終便で、全員が乗り切れなかったらどうするんだろう?」

というギモンを思ったりしたのだが……こうなる事は、予想出来たハズなのに。降りた直後に整理券を取っておくべきだった……orz


見ていると、どうやら200人区切りで案内をしているらしい。そうなると僕らの順番は……正に、50分後(汗)。下に戻れるのは、17時半過ぎだな……。

とりあえず外に出て座る所を見つけ、今後の協議。最大の懸案が残っているのだ。そう、

「泊まるのか? 泊まらずに帰るのか?」

という事である。宿の予約をしていない我々。ここに至るまでの混み具合を見るにつけ、現実を見つめざるを得なくなっていた。もはや「泊まるのか?」ではなく、



「泊まれるのか?」


という事態になっているということを(滝汗)。


「ロープウェイが混んじゃってるんでぇ、到着が少し遅れちゃいます」

等と電話をかけているカップルを横目に、僕らは一斉に携帯で宿の検索をスタート(汗)。周辺の宿情報が載ったガイドブックを下に置いてきてしまった事を、トコトン後悔。とりあえず松本駅周辺のビジネスホテルを調べるが、軒並み撃沈。

「やっぱり当日だと電話じゃなきゃ取れないんじゃない?」

とrika。うーむ、電話をするならばとりあえず下に降りて、周辺の宿にあたってからでも遅くはないだろう。

「可能性、低いけどな……」

僕らは顔を見合わせて、溜め息をついた。……やはり、この5連休の真っ直中に宿の予約無しというのは、無謀極まりない行為だったのだ。僕らは完全に、SWをナメていた。


時計の針は進むのに僕らの順番はいつまで経っても来ず、ジリジリしながら待つしかない。日も傾きはじめ、冷たい風も相まってとにかく精神的にブルーになる。


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ようやく、救助艇(笑)がやってきた。



結局1時間以上待たされて、しらかば平駅に辿り着いたのは17時40分頃。この駅には足湯もあって、rikaが非常に物欲しげな目で見つめていたのだが、

「まずは足湯より宿!」

とケトばしてクルマに戻る。ガイドブックを取り出し、電話攻撃! 新穂高温泉は幾つかの地区に分かれており、それなりに宿の数も多い。通常であれば、

「部屋にトイレと洗面がないとイヤ」

と言い張るrikaであるが、この時ばかりは構っていられない。素泊まりであっても、泊まれればヨシ。

一軒目……満室。
二軒目……話し中。
三軒目……満室。
四軒目……満室。
もう一度、二軒目……まだ話し中。
五軒目……満室。

回を重ねる毎に、だんだんと電話をかけるrikaの声とココロが渇いていくのが分かる(汗)。最初は「部屋はありますか?」と訊ねていたのが、六軒目にかける頃には「満室ですよね〜」とある意味、自虐的な感じに(爆)。10分も経たないうちに、クルマの中は絶望が支配する重苦しい空間と化していた。


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クルマの中も外も、寒々しい……。



七軒目もNGで、コイツはやはりダメか……と思ったのだが、

「ラストで、もう一度話し中だった所にかけてみたら?」

と提案してみた。何だよまたオレが電話すんのかよ、というようにハナを鳴らしたrikaであったが、とりあえずかけてみる。するとーー通じた!

「……あ、もしもし。すいません。今日一泊で泊まりたいんですが、お部屋の方は満室ーーえ? 
大丈夫なんですか?



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「ええ、はいーー大人2名で一泊。nakajiといいます。ーーはい。今、ロープウェイの所にいますので、10分位で行けると思います。ーーはい。じゃあ、宜しくお願いします」

ピッと電話を切り、

「……OKだって。丁度、キャンセルがでたんだって」

ーーすると、話し中だったのはキャンセルの電話だったのか!



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というワケで、



宿へダッシュ! 


宿は中尾地区にある「まほろば」。途中に大きな案内板があったので、迷う事はなかった。時刻がもう18時を過ぎていたので夕食の準備に追われていたらしく、フロントの呼び鈴を鳴らしてもなかなか人が出てこない。

ようやっと出てきてくれた所で、大事な事の確認。


「すいません、夕食は付きますか?」

ーーそんな基本情報すら訊く余裕が無かった我々(爆)。

幸いここは素泊まりNGの宿だったので、今夜の夕食と、明日の朝食もOK! というワケで、


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いただきます!



地ビール(というワリに何故か新潟県産だったが 笑)を1本頂き、山頂でのローテンションがウソのようにハイテンションになる我々。

「いやぁ急なキャンセルが入りましてね、困っていたんですよ。ありがとうございました」

いえいえコチラこそ、なのである。


今日初めてのマトモな食事を頂きながら、

「もう宿の予約無しでの旅行は止めよう」

と、固く誓い合った我々でありました(笑)。



続く……。(後編へ


<オマケ画像>
Ca391621 何故か新潟産な「地ビール」。美味しかったからヨシ!(笑)




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