旅どう。-自転車旅行記-

2006年12月28日 (木)

ヤビツ・リベンジ -最終回-

これまでのあらすじ -その1- -その2- -その3- -その4- -その5- -その6- -その7-

R413を真っ直ぐ進み、R246を目指す! 実はこの道、さして特記するような事がない(爆)。国道だけあってやはり交通量は多いし、道は狭いし……という感じで、本当に「ツーリング場所までの繋ぎ」という感じなのだ。

とはいっても、コレを走らなければ帰る事はできない(汗)。ちょっと列車構成を変えて、先頭から僕、おとうと氏、はりねずみ氏、A.K氏の順で走る。



相変わらずのプレッシャー(汗)


特に街中に入ると信号でのストップ&ゴーが多くなるので、行くか止まるかの判断が重要となる。ついつい、クルマに乗っている時の判断基準で動いてしまい、後続を置き去りにしてしまった。こいつは慣れるしかないですな。



結論として……「本丸亭」は間に合わなかった!(涙) 到着したのはちょうど15時頃。お客は入っていたのだが、既にスープは終了。無念……。仕方なく、第二候補にしていた海老名を目指す。僕が知らなかっただけで実はそれなりに有名なのかもしれないが、海老名というのは実は、そこそこ有名なラーメン店が多いらしいのだ。だが今回は手抜きをして(笑)、VinaWalkにあるラーメン処をチョイスした。とにかくもう、ラーメンを食べたい一心なのでありますね(笑)。

6店ある中で、最終的にはコインで決めた九州とんこつラーメンの「柳屋」に突入。本日の、そして今年のツーリングのシメ! である。我々にしては珍しく、アルコール抜き(笑)。はりねずみ氏が海老名までクルマで来ていたという事があるからなのだが、この日が日曜日であったという事もあるだろう。我々も、オトナになったものだ(爆)。

V128






店舗外観


今年は僕にとって、自転車によるツーリングを始めた記念すべき年。9月に南房総、そしてソロでヤビツ、11月に松姫峠、12月に再びヤビツという内容だった。まだまだはりねずみ氏のように、

Faceiron_5 「クルマで山道を走っている時にサイクリストを見かけると、思うんだよ。
『オレにも走らせろ!』ってね(笑)」

とまではとてもじゃないが思えないけど(笑)、去年の鈴鹿エンデューロ参戦に続いて、自転車の新しい楽しみ方を教えてもらった。この場を借りて、かけがえのない我が友人達に感謝の意を述べさせて頂く。



外に出ると、すでに辺りは薄暗い。輪行で帰るA.K氏と別れ、僕ら3人ははりねずみ氏のクルマに同乗させてもらう事にした。ヤビツ以降の彼は、とりあえず普段の調子を取り戻したように見える。まぁ彼自身の中では、いろいろと不満点があるのだがろうが……。

このツーリングの数日後に彼のHPにアップされた、はりねずみ氏版レポートの一部を抜粋させて頂いて、今回のツーレポをシメたいと思う。


結局、この日は一日ボロボロでみんなに置いていかれた。
きっと、何かの罰だろう。
そう思いながら家に帰る。
「勝手に走りに行っちゃう人は知らないッ」
そうか、毎日献身的に支えてくれるこの人を置いていった罰だったのか。
そう思ってみた。


えーっと、


ツーリングに行くときは、ちゃんと奥さんに言ってからにしようね(汗)。

そうでないと、オレがワルモノにされちゃうから……(爆)。


[旅どう。自転車旅行記 -ヤビツ・リベンジ- 完]   

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2006年12月27日 (水)

ヤビツ・リベンジ -その7-

これまでのあらすじ -その1- -その2- -その3- -その4- -その5- -その6-

宮ヶ瀬湖に出ると、途端に風が強くなる。ここからR413に抜ける道は1本しかないのだが、はりねずみ、A.K氏とも経験がないという事で何と、ワタクシが先頭を引く事に。……って、

単に風除けにされてね?

まぁ、先頭にはその役割もある。文句を言ってはいけない(笑)。フラットな区間で信号もないので、シロウトが先頭を経験するには格好のシチュエーションでもあったのだ。

走り始めて、気付いた事が二つある。一つ目は、フラットな区間であるのだが、風が強くて結構体力を消耗するという事。二つ目は、


後ろからのプレッシャーがすげェ(汗)。


僕は決してニュータイプではないのだけど、感じるのだ。感じてしまうのだ。

0c47f6be


……きたなっ……! 

プレッシャー!



しかし悲しいかな、貧弱な脚はどんなに回しても27km程度しか出ない(涙)。それでも何とか頑張って国道までたどり着き、コンビニで念願のホットコーヒーを購入。ここで再びハナシは、A.K号のフロントディレイラーになる。やはり、変速ができないというのだ。

コンビニの駐車場でならば、多少荷物を広げても迷惑にはなるまい。はりねずみ氏も、今度は落ち着いて調べを進める。

Faceiron_4
「分かったかもしれん……」

しばらくして彼は呟いた。

Faceiron_4
「コレ、ディレイラーが曲がってます」


3



しつこいって?(笑)


Faceiron_4「どうも取付位置が押されて、内側にズレてるみたいだ。 だから外にいかないんだネ……」

Facecap0_1 「でも、登るまでは大丈夫だったんだぜ? 特にぶつけた記憶もないけどなぁ」

その時、僕の脳裏に閃くものがあった。

Facehulk_6 「確かヤビツで、A.K自転車立てかけてたよね? その時じゃないの?」


Shouko



←証拠写真



 

Facecap0_1「いや……だけどせいぜい、ホントに立てかけてただけだよ……」

と、A.K氏は言うが、ディレイラーが曲がっている事実は事実なのである。しかし同時に、この場で原因を追及したところで得るものは何もない、という事もまた事実なのであった(笑)。取付位置を修正し、先を急ぐ。何故急ぐのかというと、ヤビツにリベンジするのともう一つ、僕らには目標があった。

Honmarut



厚木の「本丸亭」でラーメンを食す!(笑)




帰り道、ちょっと寄り道すればいいだけの、非常に効率の良いプランである。しかし時計を見ると、実はあまり余裕がない。15時にギリギリ間に合うか間に合わないか、というところ。

だが我々のツーリングはどうしていつも、時間に追われる事になるのか(泣)。

謎である……。

 

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2006年12月26日 (火)

ヤビツ・リベンジ -その6-

これまでのあらすじ -その1- -その2- -その3- -その4- -その5-

Facecap0


「なんか、いくらやっても入らないんだよなぁ……」


下りだけに、フロントをアウターにして速度を稼ごうとしたらしいのだがうまくいかないという。ここは自転車ハカセ(笑)、

Iron23




はりねずみ氏の出番である!


 




Faceiron_3


「インナーには落ちる?」

Facecap0


「あ、それは試してないなぁ」

Faceiron_3


「ちょっと回してみて」


はりねずみ氏のテキパキとした指示のもと、タイヤを浮かせてクランクを順方向や逆方向に回してみる。

Facecap0

「逆に回そうとすると、何だかチェーンがひっかかるというか……登りの時は、問題なかったんだけどね」

はりねずみ氏も首を傾げる。しばらくワイヤー等を見ていたが、

Faceiron_3


「とりあえず、コレで調子を見てくれる?」


裏ヤビツはまだ始まったばかり。あまり立ち止まってもいられないのだ。そうこうしている内に、

Facelwolv_1
「すいません、遅れました」


と、おとうと氏も到着した。僕もそうなのだが、彼のタイヤは23cのスリック。この濡れた路面状況では、怖くてなかなかスピードが出せないのだろう。

揃ったところで再出発! 裏ヤビツは基本的には下り基調。しかし表ヤビツを終えた脚は、ほんの少しの登りでも敏感に反応する。それでも天気のせいか交通量は少なく、路面に気を遣いはするものの至って快適。はりねずみ氏のペースに引かれてどんどん進む。とーー。

Cap022




「ストップ! ストーーップ!」

 

 




全体の2/3程進んだところでA.K氏が叫んだ。「ごめん、ヤツが来ない……」

見ると、おとうと氏の姿が無い! 結構指先等体の部分部分が冷えていたので、これ幸いと休憩。かなり寒いがまだ何とか紅葉は残っていて、その鮮やかさが目を楽しませてくれる。しかし、しばらく経ってもおとうと氏は来ない。

Facehulk_5


「……転んだんじゃねぇか?」


捜しに行こうかと半ば本気で考え始めた頃、ようやく彼の姿が見えた。タイヤや路面状況もあるけども、基本的に彼は下りそのものが苦手であるようなのだ。脚も一番消耗しているだろうし……。

しかしペースを崩さないはりねずみ(爆)。


こちらも多少ヒイヒイ言い始めた頃、はりねずみ氏がヒョイ、と右に曲がった。そこは川を利用した鱒の釣り堀公園である。

Faceiron_3


「ホットコーヒーでも飲もうぜ……」

どうやら彼も、ツラかったようだ(笑)。しかしこんなトコロに自販機あるのか? と思ったのだが、ねずみ氏曰く、駐車場の入り口に1台だけあるという(何で知ってるんだ?)。

 

やれうれしや、と駐車場に移動する。すると先行していたはりねずみ氏とA.K氏が、自販機を見つめながら凝固しているではないか。一見何の変哲もない、コカコーラの自動販売機。それでいて脳裏に沸き上がってくる、強烈に悪い予感。果たしてその時、A.K氏から驚くべき情報がもたらされた。

Mmra

 












やはり……裏ヤビツ、恐るべし(泣)。仕方なく先に進んだのであるが、我々が最
終的にあたたか〜い缶コーヒーを手にできたのは、それから30分以上も経ってからであった(爆)。 

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2006年12月22日 (金)

ヤビツ・リベンジ -その5-

これまでのあらすじ -その1- -その2- -その3- -その4-

これまで、リアギアはロー固定みたいなものであったが、ちょっと欲が出て3速まで上げる。菜の花台から上は、ヤビツで最も傾斜が緩い区間という事もあり、何とかコレでいけるかも……と思ったが、やはり傾斜がキツくなるカーブでは2速や1速まで落とす(汗)。しかし踏めそうな区間はできるだけ上げてみよう! と決意して、ペダルを回す。

A.K氏は僕の後にいたり、横についたり、前に行ったり。キツそうではあるが、それでも僕が頑張っているペースと変わらないのだから……、

全く僕の立場がない(涙)

おとうと氏が、次第に遅れ始めた。菜の花台までで脚を使いきってしまったのか。はりねずみ氏は前を行くが、いつもの勢いはない。僕らと殆ど変わらないペースであるーーと思ったその時、

Faceiron_3


「ああっ、ダメだ!」


と声を絞り出したかと思うと止まってしまった。

Faceiron_3


「ダメだ、ちょっと無理……」


そう言って先に行ってくれ、と手を振る。いささか気がかりではあったが、とりあえずさっきと同様に励ましの言葉をかけて、A.K氏と先に進む。

峠までのこの区間は、前回は2回程休憩をした。距離が3kmだと分かってはいたが、数字で見ているとダメージが大きいので(笑)、とりあえず前回休憩したであろう場所を目標にして進む事にする。しかしである。季節が違うせいか、僕のアタマが悪いのか、


いけどもいけども
「ここだ!」という場所がない(汗)。


おっかしいなァと思いつつ、とにかく進んでいく。

Facecap0


「……まだまだ、続くのかな!」

と、珍しくA.K氏が弱音を吐く。僕はまだ目当ての休憩場所が見つかっていないので、

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「まだまだだよ!」


とハッパをトバす。実際、そう思っていたのだ。ところがしばらく行くと、正面に
何やら人工物の屋根が見えてきた。

 

……アレ? 着いた? ……着いた! 

Hulk22




峠だ!






 

Facecap0


「おお! いいペースだったなぁ」


心底安心したようにA.K氏が言う。結局、捜していた休憩場所は最後まで見つけられなかった(爆)。何故なのか……。コレかな? と思うような場所はあったのだけど。菜の花台での休憩が良かったのか、脚の調子は僕的にかなり良かった。何しろ、ペダルを軽く感じられる瞬間があったのだ! 

 

とはいえ継続的なトレーニングをしているワケじゃないから(汗)、今回のサドルを前に出したポジショニングが良かったのかもしれない。何度も峠に行っていると、体が自然に「上り坂のスタイル」を憶えるというが、そんな域に達するのはま
だまだ先の話しだろう。てか、達するのか? オレ……(爆)。

前回は撮らなかった、定番の看板前で写真を一枚。A.K氏は一目散にベンチへと突き進んで行く(笑)。本来はここで昼食の予定だったのだが、A.K氏は途中で食べ尽くしてしまっていたし、僕も途中途中で適度に補給していたので、さほどの空腹は感じない。なので、各自でテキトウに補給食を食べる事にした。

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キネンに一枚(笑)



しばらくしてからおとうと氏が、さほど心配を感じる時間もなく、はりねずみ氏が到着!


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「また、新たな課題ができてしまった……」



とシブい顔で、石川五右衛門みたいな事を言う(笑)。


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つかの間の達成感にヒタる。


それにしても、寒い! 息は真っ白、しかも氷雨がシトシトと降る。登りではウィンブレは要らないだろうと思っていたのだが、かなり必要だった(汗)。寒いだけにあまり汗を感じはしないが、着ていないとかなり寒いに違いない。
ここからの行程も、以前僕が行った通り。裏ヤビツを抜け、宮ヶ瀬経由で厚木に戻る。


あまり休憩していても寒いので(笑)、出発! しかし安全第一。路面は濡れているし、道端の濡れ落ち葉ほど、コワいものはない。かつ裏ヤビツは路面そのものが荒れているし、手は凍えて、ブレーキレバーを握るのが辛くなってくるのだ。

とりあえずの目的地を護摩屋敷の湧き水に設定し、はりねずみ、僕、A.K、おとうとの順に下ってゆく。一見順調に見える行程。しかしこの時、我々の中の一人にあるトラブルが起こっていた。

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A.K氏である。


 




護摩屋敷に着き、少し遅れていたおとうと氏を待っている間、彼がボソっと呟いた。

「フロントが変速しない……」

 

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2006年12月21日 (木)

ヤビツ・リベンジ -その4-

これまでのあらすじ -その1- -その2- -その3-

前回のチャレンジでは、蓑毛で既にグロッキー状態であった。それに比べると息は上がっているものの、まだまだ元気である。新善波隧道坂といい、ampmまでといい、前回に比べるとかなり調子がいい。2段坂も、以前よりは斜度を感じる事はなかった。あくまで気分的な問題ではあるが、この気分というヤツが案外馬鹿にできないシロモノなのである。

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蓑毛で休憩。



061203_11330002 061203_11330003




ヘタるねずみ氏&A.K兄弟。


ここからは幾分斜度が緩くなる。リベンジであるはずなのだが、景色は新鮮(笑)。季節が違うせいもあるのかも。気持ち的には初チャレンジに近いような……。


複数でいると、休憩時間が長くなりがちだ。さっき抜かしたMTB氏は、休みもそこそこに登っていった。別に張り合う気持ちがあるわけじゃないが、しばらく時間を置いた後、出発。

Facecap0

「とりあえず、菜の花台で休憩するかどうかは、気分次第って事で!」

いつものように、A.K氏とはりねずみ氏が先行する。僕はマイペースで……というと、かなり遅いペースなのだが(汗)。今回の目標をクリアしたら、次はある程度ペースを上げられるように頑張らないといけない。何しろ今日のツーリングでA.K氏とはりねずみ氏の両名は、自らにシバリをかけていたのだ。それは、


フロントインナ−使用禁止っ……!

 

それは僕のチャリと、ギア比が殆ど変わらない事を意味する。つまり、


一切イイワケできない状況(滝汗)。


遅いのは僕の実力不足以外の何者でもない、という事なのでありますね。しかしここでペースを乱したら、当初の目的まで達成できなくなってしまう! だが途中でおとうと氏がスピードを上げ、僕を抜かしていった。ちょっと(いやかなり、)ココロオダヤカでいられない(汗)。

道も峠らしくなり、イニDの場面場面を思い浮かべながら(笑)、浅間神社前を通過する。高度が上がってきたせいか、どうも空模様が怪しい。小雨が降ったり止んだりという天気で、路面もウェット。


ちょっと後を振り返ると、蓑毛の集落が結構下に見える。それを励みにして進んで行くと、なんと前方ではりねずみ氏が止まっているではないか。待っててくれた……というワケじゃなさそうだ。

Faceiron_3


「調子わりィ……」


と、弱々しい笑顔を見せる。しかし僕とて、余裕があるわけでもない。

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「頑張れ!」

と声をかけるのが精一杯である。菜の花台まで、さほど距離はないはず。

僕が追い越すか追い越さないかのところでさすがにヤバイと思ったのか、はりねずみ氏は再びペダルを漕ぎはじめた。なんだ、まだまだイケるじゃないの。

 

はりねずみ氏に続いて、菜の花台へ。A.K氏とおとうと氏は当然ながら、既に到着していた。だがこちらでもA.K氏ががっくりと肩を落として、非常にツラそうな表情を浮かべている。

Facecap0


「ダメだぁ、腹が減ってたまらん……」


と、昼食用に買ったビンボーパン(一袋に10個とか入って売っている、安いパン。我々の間では、通称こう呼ばれている 笑)をバクバク食べ、最後には食べ尽くしてしまっていた。

僕は初めて見たのだが、菜の花台に屋台のタコ焼屋がいる事は結構有名らしい。この時も営業していた。

Faceiron_3
「食べたいけど……死ぬな、多分」

はりねずみ氏がぽつりと呟く。

おとうと氏は、相変わらず飄々とした様子。しかし、一番脚にキているであろう事
は間違いない。案外、

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イッパイイッパイな状態





だったのかもしれない。


 

Facecap0


「エネルギーが吸収されるまで待ってくれ……」


というA.K氏を気遣って、ここで大休憩を取る。多少のエネルギーも補給し、再出発! 残り3km!

またA.K氏とはりねずみ氏が先行するかと思ったら、

Facecap0


「ちょっとペース合わさせてくれ……」

と僕の後につく。


それってどーいう意味よ?


と思わないでもなかったが(爆)、まぁ僕にできる事はマイペースで行く事しかないのだ。休んだおかげで、脚と膝の調子も悪くない。ギアを一段上げてみる。


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2006年12月20日 (水)

ヤビツ・リベンジ -その3-

実はこの記事で、通算100記事目なのである(パチパチパチ ←拍手)。

中心となるテーマなぞなく、ただただ日々の出来事&旅記事をおバカな文章で書き連ねているこのblog。とりあえず、「継続は力なり」という言葉だけが、ココロの支えです(笑)。だがそんな記念すべき100記事め……実はあまり、ネタがない(汗)。

淡々とした内容になってしまったのでありますが、とりあえず今後とも宜しくお願いしますなのであります。


これまでのあらすじ -その1- -その2-

東名高速の下をくぐり鶴巻温泉の看板を越えると、約2キロに渡って「新善波隧道」まで続く、登り坂にさしかかる。前回の時はこの時点ですでにギアはインナーローで膝の痛みを抱え、ヒイヒイ言いながら登っていったのだ(そして脚を使い果たした 爆)。しかし今回は、出発してからまだ15キロ程度。十分脚は残っている。

前をいくA.K氏のペースの良さもあり、多少アゴは出したけど(笑)センターのままで問題無くここをクリア。隧道後の坂を下り、名古木の交差点で信号待ちの間に、つかの間の休憩。

Facecap0


「とりあえず、途中のapまでな」

おそらく表からヤビツにトライするチャリダーの殆どが立ち寄るであろう、ampmの事である。そこで昼食の買い出しをして、峠で昼飯にしようという魂胆なのだ。

 

ここで一つ、恥ずかしながら告白しておこう。「名古木の交差点」といえば、表ヤビツの入り口を司る交差点としてあまりに有名なのであるが、ワタクシこの「名古木」の事を今まで、

5



「なこぎ」と読んでました!(恥)



スマン、許してくれ! 正確には「ながぬき」なのですね……。他のヒトのblogを読んでいて、初めて知ったよ……。思い込みとはオソロシイ。で、この「なこぎ」ならぬ「ながぬき」の交差点を渡り、いよいよヤビツへ向かう。この時点で既にフロントはインナー33Tへ(笑)。

しかし、自分で思った以上に周りの風景を忘れていて驚いてしまった。いきなり激坂! というイメージが先行していたのだが、始めは適度なアップダウンを繰り返しながら、これも有名な鳥居へと進む。9月の時は本当に余裕がなかったんだなぁ……と今更ながらにつくづく思う。

だがさほど余裕があるワケではなく、順位も既にA.K氏、はりねずみ氏に次ぐ三番目に落ちている(汗)。おとうと氏はさすがにフロント42Tがキツいのか、遅れ気味。とにかくドンケツはマズい! と思って頑張る。そうこうしている内に、目的のampmに到着! 食料を買い、トイレを済ませる。

 

駐車場で話をしていると、どうもA.K氏だけでなく、はりねずみ氏もあまり調子が良くないらしい。

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「……なんだかアタマがボーっとするんだよね」

年末進行で忙しく、毎日日付が変わる頃の帰宅で、土曜も一日寝ていたらしいのだが、どうにもスッキリしていないという。

Faceiron_3 「けど腹筋はしてたからサ、横っ腹の肉は落ちないけど、腹筋は割れたヨ」


うーむ、それもどうなのよ(汗)。


さて、ここからがヤビツ最大のヤマ場。蓑毛のバス停までの2段激坂である。とりあえず、我々はタイムアタックが目的ではないので、次は蓑毛で休憩する事にした。口にするのは恥ずかしかったので言わなかったのだが、僕の今回の目標は、とにかく「足をつかない」事。つまり、「ココロを折らない」事だ。

前回は、このコンビニに至るまでに2回は足をついていた。『名古木〜ampm』、『ampm〜蓑毛』、『蓑毛〜菜の花台』、『菜の花台〜ヤビツ峠』と全行程約12キロを4ブロックに分けて考える事にする。第一ブロックはクリア。さて、次だ!


コンビニを出てすぐ、いつものようにA.K氏とはりねずみ氏が先行する。ただいつもと違うのは坂が直線なので、姿が見える事。近づいたり、遠ざかったりを繰り返しながら、黙々とペダルを回す。

ヤビツでは蓑毛までが一番キツイと言われているのだが、それは坂の斜度だけが原因ではないだろう。蓑毛までは集落があり、交通量も多い。ましてやバスが来たときなんかは最悪だ。ある程度気を遣って走らなければ ならない環境が、精神的にキツくさせているのかもしれない。

途中で一人の中年チャリダーを追い抜く。抜く為に、ちょっとペースを乱した感じ。心拍数が上がる。後を振り返ると、おとうと氏もさほど離れてはいない。寡黙な感じの彼なのだが、それだけにやはり、かなりヤルと見た。

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「ヤビツは何度か走った事ありますね……」


と言っていたのはダテではなさそうだ。かなり息が上がった頃、蓑毛のバス停に到着! 2段激坂を、足付き無しで攻略である。僕らが到着してすぐにバスがやってきて、ハイカーのオジチャンオバチャン達を大量に落としていった。蓑毛から大山に抜けたりすることもできるらしく、ハイカー達にも拠点となっているのである。


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2006年12月19日 (火)

ヤビツ・リベンジ -その2-

これまでのあらすじ -その1-

2006年12月3日(SUN) 午前7時

奇しくも、前回の松姫峠から丁度一ヶ月後のこの日。それまでの掲示板でのやり取りで、『午前9時に相鉄海老名駅出口集合』と決まった。逆算すると、ウチから自走するにせよ輪行するにせよ、8時に出れば間に合う計算になる。今回はできるだけ脚を残しておきたかったので、最寄りの駅から2駅程進んだところから輪行するつもりだった。

カーテンの隙間から、日差しが漏れている。天気はよさそうだ……と思ってカーテンを開けると、


ドシャ降りなんですが(汗)


日差しがありながら、エラい勢いで雨が降っている。一瞬躊躇したが、とりあえず準備を開始。すると雨も止んだ。まぁ陽は出てるんだし、これ以上降る事はないだろう……と思っていた7時45分。


またしても土砂降り(滝汗)


何だ何だ、なんかの(&ーの? 笑)ノロイか!?

だがこれも5分程で止んだ。路面はヘビーウェットになってしまったが、誰からも中止の連絡はない。てか、この時間だと皆すでに家を出ているだろう……。覚悟を決めて、家を出る。しかしやはり路面が濡れている影響は大きく、輪行の為の袋詰め作業で手がドロドロに(涙)。やはりウエスは必要か。しかもヘルメットを脱ぐ際にサングラスが落下し、レンズが欠けた(泣)。泣きっ面に蜂とはこの事か……。


しかしまだまだ取り返せる! とココロを奮い立たせていざ海老名へ。少し離れた場所にはりねずみ氏の自転車がポツンと置いてあったが、本人の姿は無い。とりあえず隣で自転車を組み立てる。海老名の路面も多少は濡れているが、走行には支障のないレベル。あまり降らなかったようだ。

とりあえずは、サングラスを直す必要がある。どこからともなく戻ってきたはりねずみ氏曰く、自転車ですぐの所にコンビニがあるというので、速攻で瞬間接着剤を購入する。ハードコンタクター(コンタクト使用人間の意 笑)の僕にとって、サングラス無しの走行は考えられないのだ。

戻ってみると、A.K氏とおとうと氏も到着し、自転車の組み立てに入っていた。しかしどうも、A.K氏の様子がおかしい。


Facecap0 「ごめん……多分、同じ電車だったんだけど、着いてからずっと、トイレに籠ってた……」

聞くと、昨日はA.K氏が大学時代から続けているスポーツクラブの練習があり、そのまま実家に泊まったのだという。

Facecap0
「実家に行ったら、普通飲むだろ?」

Facehulk_3
「飲まねェよ」


……僕はネ(笑)。下戸ですから。そもそも実家暮らしだし(爆)。


とにかくカラダが水を求めている、というA.K氏のリクエストもあり、さっき僕が行ったコンビニに出発早々突入する。今回のコースは、基本的に9月に僕が辿ったコース。但し行きはちゃんとR246を使う(笑)。R246厚木〜伊勢原〜名古木〜表ヤビツ〜裏ヤビツ〜R413厚木、というルートだ。

応急処置をしたサングラスも、とりあえず問題はなさそうでホッとする。交通量の多そうな厚木市街を避けて、R246に出る。ここからしばらくはフラット区間。今回の列車編成はA.K氏、僕、おとうと氏、はりねずみ氏の順である。経験値からいうと、どうしてもこうなってしまうのだ。

とりあえず坂に至るまでに脚を重いギアに慣らしておくか……とフロントギアをアウターにして、うんしょよいしょと踏んでいく。すると突然、

Faceiron_3
「重いギア踏み過ぎ!」

と声をかけられてビックリした。いつの間にやらはりねずみ氏が後に来ていたのである。曰く、

Faceiron_3


「脚でなく、心臓で漕げ!」

との事。この場合、「心臓=回転数」という事なのである。つまり、ある程度軽いギアで行かないと脚がもたんぞ、という事なのだと理解(汗)。素直にセンターに戻して、脚への負担を減らす。

R246はある程度起伏に富んでいる、というイメージがあったのだが、さほど意識をすることもなく行ける。だがさすがに交通量が多く、決して走り易い道とは言えない。

渋滞するクルマを尻目に、我々は第一の関門「新善波隧道」を目指してひた走る。

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2006年12月18日 (月)

ヤビツ・リベンジ -その1-

2006年11月3日、僕は仲間達と、自転車による松姫峠攻略に挑んだ。端から見ればヘタレな内容だったかもしれないが、自分としては現時点での状態として精一杯やった結果であり、それなりに満足できるものであった。しかし、自分に甘い僕とは違って、ただひたすらストイックに、自分の不甲斐無さを攻め続けていた男がいた。

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はりねずみ氏である。





「このままではオレはダメになってしまう。今年中に、もう一回チャレンジしたい!」

てな内容の書き込みが、我々の掲示板になされた。しかし日程等の関係上、決行は早くても12月アタマ。彼の仕事も忙しく、皆が集まれるとなると土曜日ではなく日曜日の方がいい、という結論になった。そうなると、松姫峠まで行くのはチトしんどい。

「そんじゃヤビツ行くぞ!」

おお、そう来たか。神奈川県民チャリダーの心の揺りかご(←意味不明)、ヤビツ峠である。僕も9月にチャレンジしたのだが、コテンパンにやられてしまったのだ。

よし! いいではないか! 彼(はりねずみ)にとってもリベンジなのだろうが、僕にとってもリベンジだ! 多少なりとも成長した姿を見せてくれる!
というワケで、

= OPERATION :YABITSU REVENGE =

が発動! 志願者は以下の4名である。

Captain2_1




A.K氏


言わずと知れた、僕らのリーダー。彼にとって「行く」とは「生きる」事。常に「走りに生く」という表現を忘れない(笑)。


Iron01_01_6





はりねずみ氏

今回の旅の発案者であり、最もリベンジに燃える者。何が無くとも、筋トレだけは欠かさない。


Wolverine




おとうと氏(←勝手に命名 爆)

何を隠そう、A.K氏の実弟。今回唯一のロード(フロントインナー42T!)で参加。逆にあなどれない存在。

Hulk03_01_2





K.N

このblogを書いてる本人。「成長を見せる」といいつつ、特に何もしてなかったりするナマケモノ(爆)


前回参加の&ー氏は諸処の事情で欠席となった。だから、というワケではないけど、天気については全く心配していなかった(笑)。天気予報も、とりあえず雨の心配はない事を示していた。しかし当日、この予報を完全に裏切る展開から、今回のツーリングは始まったのである。

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2006年11月25日 (土)

走りに生きたいー松姫峠へ! -最終回-

これまでのあらすじ -その1- -その2- -その3- -その4- -その5- -その6- -その7- -その8-

電車の中では、一つの出口に固まると非常にメイワクであるため、僕とはりねずみ氏、A.K氏と&ー氏のペアーにそれぞれ分かれた。幸い、予想していた程乗客は多くなかったが、やはりコレも予想通り座る事ができず、各自ムスッとした表情のまま自転車を支え、電車に揺られていく。

とりあえず八王子を目指したのは、各自の家に帰るにしてもそこが一つの分かれ目となるからだ。高尾の乗り換えでようやく座る事ができ、寝られる……と思ったら、


ガシャン!

と派手な音がした。スペースを求めて最後尾車両に乗り、A.K氏と&ー氏は列車の運転席の壁に自転車を立てかけていたのだが、ブレーキをかけた拍子にミゴトに倒れてしまったのだ(汗)。ウーム、輪行もラクではない。


何とか終点である、八王子に辿り着く。しかし、何だかやたらと人が多い。階段を上がるのにも一苦労なのだ。ましてやこちらは大荷物を抱えているのである。やっとこ階段を上りきると、そこには想像を絶する光景が待ち構えていた。



人、hito、ヒト、人、hito、ヒト人、hito、ヒト……。



何ですか、この大混雑は!? 

時刻は丁度5時位で夕方のラッシュ時刻と重なってはいたのだが、今日は休日である。ここまで混む事はなかろう……と困惑していた僕らに、A.K氏から驚くべき情報がもたらされた。


Mmr2




















いや、ここまで驚きはしなかったけど(笑)。マッタクモウショウガネェナァ、程度ではあったけど(笑)。何故かと言うと我々は最初から、


八王子で呑むつもりだったからだ(爆)。

しかももう横浜線を使うつもりはサラサラなく、僕は相模線を使って、海老名経由で帰るつもりだった(その方が家に近いのだ)。


だから横浜線が止まっていようがなんだろうが大した問題ではなかったのだが、その影響による大混雑は予想外であった。唯一土地勘のある&ー氏の言葉に従い、自転車抱えて歩き出す。実は、呑むにあたってこの自転車が悩みのタネであった。

・かなりの大荷物(しかも×4)なので、まさか店の中に持ち込むワケにもいかない。
・かといって、目を離すのは物騒で心配で仕方ない。
・組み立てて駐輪場に置くのが一番いいのだろうが、当然、帰りにまた仕舞う必要がある。そんな事してられっか!


という三重苦(?)なのであった。これらの問題が解決できる店を捜す必要があるのだが、八王子に土地勘は無いし、そうといってコンナモンを担ぎながらウロつく事を想像すると、ゾッとしてしまう。こういう時は……そうだ!

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「行けっ、&ー!」



Spiderman2_1




「おう!」





てなワケで土地勘のある&ー氏を斥候にトバし、一同待機! しかし……。


いつまでたっても戻ってこない(汗)。

やはり無理か……と思っていると、こちらに向かって歩いてくる&ー氏の姿が見えた。

Facecap_3
「……キビしかったかな」

とA.K氏が呟く。確かに&ー氏の表情は暗く、とてもじゃないが良い報告は期待できそうにない。まぁそれだったらそこにあるラーメン屋で、カルくビールでも引っ掛けましょうかそうしましょうか……。

とラーメンモードに積極的に切り替わろうとしていたのだが、&ー氏は無表情に言った。

Facespy_3

「ちょっと先に天狗があるんだけど、そこの踊り場に置かせてくれるって」

んん?

よく確認してみると、天狗はビルの二階にあり、入り口の前に結構なスペースがあ るのだという。

Faceiron_2 Facecap_3Facehulk_2
「ヨシヨシ、良くやったぞ。Good Job!」

などと&ー氏をホメタタエつつ、我々はそそくさと天狗に向かった。諸事情により(笑)、ビール禁止のA.K氏はサワーで、それ以外はビールでカンパイし、我々の一日は終わっていくのでありました。

各自、かなり肉体的にはキていたのでそれほど呑まないかな……と思っていたのだが、やはりA.K氏は日本酒を呑らずにはいられな
い(爆)。彼がリーダーとして呑みの席で発したコトバを借りて、このレポートをシメたいと思う。

「……いいか! 家に帰るまでがツーリングだからな! 気を付けて帰るように!」

[旅はどうだしょう。走りに生きたい!ー松姫峠へ 完]

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2006年11月24日 (金)

走りに生きたいー松姫峠へ! -その8-

これまでのあらすじ -その1- -その2- -その3- -その4- -その5- -その6- -その7-

いい加減腕が痺れ始めた頃、ようやく道が広くなり始めた。同時に、斜度も緩くなる。ーーと、そこで後についていたA.K氏が一気に僕をまくりに出た。トンネル前に旧道表示が残っていて、一瞬迷ったそのスキをつかれたのだ。とりあえずついていけば道の迷いようはないだろうと、後につける。下りであれば、僕も強い(爆)。

いくつかのトンネルを過ぎ、はりねずみ氏が止まっている姿が見えたところで、下りの勢いをそのままに、アウター×ハイの一漕ぎ4回転! A.K氏をまくり返し、そのままゴール(?)!

はりねずみ氏が止まっていたのは、ダム湖にかかる橋の袂。はりねずみ氏が大学時代にここを走った時はまだダムの工事中でもちろんこんな湖もなく、道も綺麗ではなかったという。我々が下ってきた、途中までやたらガタガタした道が延々と続いていたというのだ。そしてこの橋が、旧道と新道との分かれ道らしい(これより上の旧道は通行止めになっている)。


ノーヘルの為、安全運転の&ー氏を待っていると、橋の欄干の上をカツン、カツンと何かが走っていく。

Facecap_3
「なに、なになに!」

Facehulk_1


だよ、猿!


野生のニホンザルであった。よく見ると、橋を渡った向こう側にも、少し離れた倉庫のような建物の上にも、何匹か猿がいるのである。

「……食べ物は出すなよ」

実はワタクシ、猿はキライである(汗)。ニホンザルに限らず、類人猿全般が至って得意ではない。

……早く来い、&ー!

Facespy_3


「おまたせ〜」


ようやっと&ー氏が合流し、旧道と新道、どっちを行こうかとなったのだが、皆脚に限界を感じていたのか、ラクそうな新道を行こう、という事になった(笑)。

Facecap_3
「ここからしばらくは一本道だから、迷う事はないよ……」

おお、何だ? それはナニかい? アレかい? 自由走行にしようっていうのかい?


Hulk03_01_1




………… 望むところよ!






と、飛び出した。が。

すぐにA.K氏にブチ抜かれた(涙)。

もうほんの少しの登り坂でも、脚が動かないのである。ナサケナイ……(汗)。A.K氏はまたしてもはりねずみ氏とカラミアイ、そのまま僕らの視界から消えていった(何度目だ)。

まぁいいや、マイペースで行くべし! 道は下り時々少し登り、という感じで、適度なアップダウン。ぐいぐい進む。調子に乗っていると、目の前に突然、色の違うアスファルトが! 

ゲッ、濡れてる!

ーーと思う間もなく、そのまま突入。しかもカーブ! ブレーキをかけた途端、


リアがブレイク!

幸いそれ以上バランスを崩す事は無かったが、全身からどっと冷たい汗が噴き出す。しかしその後は相変わらず道は快調。調子に乗って、回せる時はどんどんいったれと、フロントギアをアウターへ。

……カチ……


あれ? 変速しない? それではもう一度、とグイ、とレバーを押す。すると、本
来重くなるはずのペダルが妙に軽くなった。坂だからか? いやそれにしても妙 だ。何だか手(足?)応えがなさすぎる。パッとクランクを見ると、

やっぱりチェーンが落ちてた(汗)。

せっかく快調な下りではあったが、仕方なく止まってチェーンを直す。まぁこの程度であれば、メカニカルトラブルの内には入るまい。&ー氏に先に行ってもらおうと腕を振ったのだが、気を遣ってくれたのか、わざわざ止まって待っていてくれ
た。

考えてみれば、買ってからもう(まだ? 汗)3,000キロ位は走ったかな? チェーンを交換してもいい頃かもしれないーーと、自身の整備不足をモノのせいにする(爆)。


もうしばらくアップダウンを行くと、少し広くなった道ばたでA.K氏とはりねずみ氏が座っていた。もはや見慣れた光景(笑)。ここを最後の休憩地点とし、一気に
ゴールまで突っ走る! 

……で、ゴールってドコ?(爆)

A.K氏に訊いたらオコラレそうなので黙っていたが(実際、計画時の掲示板にはちゃんと書かれていた)、僕はその時、ゴール地点が一体何処であるのか、全く分かっていなかった(汗)。嗚呼、無責任オトコ此処に極まれり。


今だからキチンと書ける、僕らのゴール地点は「JR鳥沢駅」。ここから再び電車オトコになろうではないか、というのである。

Facecap_3「もしかしたら、オレンジの電車に乗れるかもしれない……オレンジに乗りたいなぁ」

と、A.K氏はしきりに言う。解説すると「オレンジの電車」とは、JR中央快速の事。これに乗れると座席数が多く、乗客も少なかろう(停車駅が少ない為)。しかも八王子まで、乗り換えもナシ、というマコトにカイテキな輪行生活が送れるのだという。しかしこれを逃し、一般の電車になると座席が所謂向かい合わせ型のものになって車内が狭く、また登山帰りの客層も増えてくるので、輪行が迷惑行為になってしまう事もあるというのだ。


しかしその時、&ー氏の自転車に不具合が生じていた。何と、キャリアを固定するボルトが脱落している! おそらくあのガタガタ道を走っている最中に緩んで、脱落したのだろう。

Facespy_3


「……このまま行っちゃおうかな」


そう&ー氏は言うが、よく訊くと、予備のボルトがあるという。


Faceiron_2 Facecap_3Facehulk_2 「だったら付けろよ!」


と一斉ツッコミを浴び、程なく修理完了。



そこから再び列車を組み、
時々襲ってくる、普段ならなんともない坂にヒイヒイ言いながら(僕はね 汗)、鳥沢駅までクールダウンの走行を行った。結論から言うとA.K氏が熱望していた「オレンジの電車」には間に合わず(まだ来てなかったが、 片付け時間を考えると乗るのは無理だった)、通常電車での輪行となった。各自、電車のトイレで着替えて、とりあえずは八王子を目指す。

……ここで通常のレポであれば大団円を迎えるのであるが、今回はそうはいかな
い。この後八王子駅にて、予想もしなかった出来事が我々を待ち受けていたのである。

一体、それは何なのか!? ツーリングそのものは既に終わっているというのに、これ以上を「ツーレポ」と呼んで良いのか!? 全ての謎(?)は次回にて明らかに! 

次回、最終回! 見捨てずに待て! いや、待ってて下さい! お願い(汗)。

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2006年11月22日 (水)

走りに生きたいー松姫峠へ! -その7-

これまでのあらすじ -その1- -その2- -その3- -その4- -その5- -その6-


特に決めてはいなかったが、これまでの2つの峠越えの際、基本的にはいつの間にか「自由走行」となっていた。最も遅い僕を気遣って誰かがついてくれてはいたけれど、この松姫峠の際には

「気を遣わないで、どんどん先行っていいから」

と、僕も皆に依頼していた。


休憩所を出ると、早速差が開きはじめる。先頭はA.K氏、次いではりねずみ氏。しばらく&ー氏についていってた僕であったが、それもしばらく行く内に、姿が見えなくなってしまった。完全にソロツーリングである(汗)。こうなって焦っても仕方が無い、と逆に開き直って、マイペースで峠を目指す。

激坂があるのか、と身構えていたのだが、思っていた程の斜度はない。だが、

長い(滝汗)。

僕は経験者ではないし、正確な距離も分からない。したがって、とにかくもう目の前にある道を辿っていくしかないのであるが、コレが辛い。いくつか峠を経験すれば「峠が近いという雰囲気が分かる」らしいのだが、こちとらヤビツしか経験がないのだ。ペダルのひと踏みひと踏みが、明日へと繋がる事を信じてとにかく地味に坂を登っていく。

所々、開けた所で下を見ると、先程休憩した分岐点がかなり下に見える。「おお、かなり登ってきたんだ」、と一瞬パッと気が晴れるが、すぐその後で「…でもまだ、それ以上に上があるんだ……」とカウンターパンチを喰らってしまうのである。

この傾向は進めば進む程、カーブの一つ一つで起こるようになってくる。ある程度登ってくると上の木々が少なくなって、カープの先に陽が差している場所が多くなる。すると思うのだ。期待を抱くのだ。

「ああ、あのカーブを曲がればっ……!」

と。何の根拠も無いのに(爆)。そしてカーブを曲がり、まだまだ続く道を目の当たりにして、ココロが折れそうになってしまうのである。

「どうせあのカーブを曲がってもまだ続くんだ……」

とマイナス思考になって自分を守ろうとするのだが、それでもカープが近づくにつれてそんな思考はアッサリ吹き飛び、期待をしている自分がいる(汗)。


そんなグデグデの思考の中で、唯一の物理的根拠(?)になったものがある。「音」である。正確には、クルマの排気音だ。決して多くはないが、何台かのクルマが通る事がある。その排気音を注意して追っていると、カーブを曲がって姿が見えなくなってからも、道がどのように続いているのかを知る手がかりになるのだ。

とにかく呼吸に気をつけているのでそこまで息は苦しくないのだが、次第に足がキビシくなってきた。ペダルを押す事はできるのだが、引く事ができない。その内に右のふくらはぎに違和感が生じ、一旦休憩をとる。軽くマッサージをして、再度出発。幾度もの期待と失望を繰り返し、約1時間。もう一度足をついてしまい、自転車を押し始めたところで、上からやってくるA.K氏の姿が見えた!

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「おつかれさん! 峠はすぐだよ」

しかしもう、自転車に跨がる余裕は無かった。そのまま押しながら、ついに松姫峠へと到着! 訊くと、&ー氏達から5分遅れ程度だという。この結果が良いものなのか、悪いものなのか。その基準は、僕の中だけにしかない。最後に歩いてしまったのが悔いとして残ったが、今の自分としては「精一杯やった!」と思える結果であった。


この時の事をはりねずみ氏は、自身のHPでこう書いている。

『いくつ曲がっても終わらない峠。足は「早く終わってくれ」と願うが目は「まだまだこの眺めを見ていたい」と訴える。そのうち、足の限界具合が末期を迎える。惜しいことに脳内は足の限界指令を受け取って、「もう終わりにしてくれ」といい始めた。
そんなころに峠に到着。心身ともイッパイイッパイになっていたので、貧血気味になりながら道端に座り込む。しばらくの間、動かない「峠地蔵」になる。』


時刻は、約14時10分。最初の展望台から約1時間の行程であった。やたら長く感じたが、時間から考えるとヤビツと距離はさほど変わらないのか?

休んでいると、反対側から一人のローディーが登ってきた。そういえばこの1時間の間、我々の来た方向からは、誰も自転車で来る者はいなかった。峠には小さな駐車場と綺麗なトイレがあり、登山客や、ドライブの途中で立ち寄る人達でそこそこ賑わっている。残念なのは微妙にガスっていて、あまり展望がよくなかった事。晴れていれば、富士山も見えるらしいのだが……。紅葉は、そこそこ。今年は遅いらしいので、タイミングが合わなかったようだ。

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ちょっとだけあった紅葉。


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ガスってた。

しばらく休憩して体が冷え始めたところで、いよいよ再出発。ここから一気に1000m近く下るのだ! 上着を羽織り、準備をする。下った所にダム湖があるのでそこで落ち合おうという事になり、基本的には自由走行。

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「じゃっ!」





と相変わらず、はりねずみ氏がロケットスタートをキメる。ついでワタクシ、A.K氏、&ー氏の順。しかしクルマに先を阻まれ、なかなか自分のペースでは下れない。狭い峠の下りでは、ヘタな自動車よりも自転車の方が早いのだ! アンダーステアとブレーキロックに気をつけながら、スキをみてクルマを抜かす。しかし、敵はそれだけではなかった。

路面が酷い!

アスファルトに細かなヒビが入り、かなり気合いを入れてハンドルを押さえつけないと吹っ飛ばされそうな勢いと細かさで、ハンドル全体を揺さぶってくる。少しでも気を抜くと、どこに行ってしまうか分からない。そんな感じなのだ。

……登りもキツかったけど、下りもキツイじゃないか!

声にならない叫びを上げながら、僕らは転がるように坂道を下っていく。

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2006年11月21日 (火)

走りに生きたいー松姫峠へ! -その6-

これまでのあらすじ -その1- -その2- -その3- -その4- -その5-

時刻は午前11時半位で、昼を食べるには少し早いかな、と思わないでもなかったが、鶴峠を越えるとすぐに松姫峠の登りへと繋がってしまうのだという。従って、ここで食べておくのが最良の策である。と、A.K氏は言う。経験に裏付けされたコトバは強い。

そう、彼は
三ヶ月前にもこのコースを走っているというのだ。このヘンタイめ!

脚と膝のマッサージをして、いよいよ鶴峠へと突入する。ここでもジワジワと遅れはじめるワタクシ(汗)。それでも波紋の習得を目指して(違)、呼吸を整える事を第一に考える。もう恥も外聞もなく、蛇行走行!(爆)。今回ついてくれるサポーターはA.K氏。クルマが来たりすると声を出して教えてくれる。非常に有り難い。

いくつもつづら折れを乗り越え、ようやく鶴峠に到着! ナサケナイ走行方法であったが、今回は足をつく事はなかった!(レベル低っ! 汗)田和峠とは違って、特に標識が立っている訳ではない。目印になるのは、「鶴峠」と書かれたバス停一つ。そこではランドナーのサイクリストが一人、ぽつんと座って休憩をとっていた。

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少し寂しい鶴峠。


峠としてはイマイチ派手さのない峠だが登山の要所になっているようで、ぽつぽつと登山者が山に入ったり出たりもしている。さぁ! これで残るはラストでありメインエベントでもある、松姫峠だけだ! 少し休憩して、ダウンヒルの為、ヘルメットを着用。実は&ー氏だけ、ヘルメットを持っていなかったのだ。その為人一倍用心して坂を下るという。次回までに買いなさいネ。


鶴峠の標高は約850m、目指す松姫峠が約1,250mであるという事を考えると、下る事は嬉しいのだが、そんなに下って欲しくもない(汗)。ここまでレポを書いていて気がついたのだが、今回のツーリングで走った道がどんな道だったのか、実はあまり覚えていない(爆)。自分でもびっくりする位に、キレイサッパリ忘れてしまっているのだ。対して、周りの山々の風景等は、よく覚えていたりするのである。

何故だ? と考えてみた時、やはり今回のツーリングは自分的にイッパイイッパイだったんだろうなぁ、と改めて思ってしまうのである。つまり、登りはとにかくペダルを回すのに精一杯で、苦しさをマギラワそうと遠くの風景を眺めるから、山々だけはよく覚えている。そして下りは下りでスピードの出し過ぎや路面状況に神経を使うから、風景を眺めるどころではない。

総合すると、休憩をした場所やフラットな区間の道のりはキチンと覚えているのだが、それ以外の登りor下り区間についてはものの見事に記憶の縁から抜け落ちている、というワケなのである。……どうなのよ、オレ?(汗)


てなワケで、次の記憶に残っている、次の休憩場所であるR139との合流地点までワープするのでありますね(笑)。とはいっても、鶴峠からそんなに距離が離れているワケではない。僕らの来た県道からは、右に行くと奥多摩、左に行けば松姫峠、後に戻れば鶴峠、という「前門の虎、後門の狼」もかくや、といった非常にスリリングな状況なのであった。

Facecap_3「鶴峠を越えるまでは「戻りたいっ!」って思うんだけど、越えちゃったらもう、アキラメつくだろ?」

とA.K氏はそこらを歩いていたカマキリと戯れながら、笑って言う。

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「まぁ、ねぇ……」

確かに、もう戻りたくない。かといって正直、
進みたくもない(爆)。

出来ることならこのままもう、ずっとここで座っていたいのだ! そうなのだ! ……と、この分岐の中心で思いを叫びたいのである。しかしながら、我々がここに来た手段は、自転車であった。

Facecap_3
「……さて、」

A.K氏が少し元気のないカマキリを逃がしてやり、腰を上げた。「行きますか!」

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「……つくづく思うよ」

僕は言った。「自転車ってヤツは、自分がその気にならないと動いてくれないものなんだって」

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「そうさ、なにしろ
分で回させるだからな!」

と、一見哲学的な(?)バカバカシイトークを繰り広げながら自分を鼓舞する。

エイヤッと跨がり、左折する。いよいよ松姫峠のスタートだ! ーーと思ったら、少し進むと先頭のA.K氏は止まってしまった。松姫峠までで、唯一の見晴らし台だと
いう。そこには地図もあって、我々が通ってきた道、これから行く道も確認できた。見晴らし台だけあって、展望も確かに素晴らしい。

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展望&地図


風景を眺めていると、地図の脇から何人かの男達がワラワラと出てきた。どうやら、登山道があるようだ。ひとしきり地図を眺めてワイワイやった後、皆駆け足で(!)、坂を下っていく。


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「……走ってる……」

はりねずみ氏がシンジラレン、という面持ちでその集団を眺めていた。世の中には、いろんな趣味を持つヒトビトがいるものである。

 

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2006年11月17日 (金)

走りに生きたいー松姫峠へ! -その5-

これまでのあらすじ -その1- -その2- -その3- -その4-

田和峠でちょっと撮影等して、いよいよ待望の下りである。しかし、喜んでばかりもいられない。路面が濡れている所もあるし、何より寒さがモンダイだ。体力は使わないかもしれないが、神経は登りの倍使うという。

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田和峠を指差す、はりねずみ氏。


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「上着着た方がいいのかな?」


と訊くと、A.K氏は首を横に振った。

Facecap_3「この下りは大した距離じゃないから、少しガマンすれば大丈夫だと思うよ」

そう言って、ジャージの裾をレーパンの中に突っ込む。「ちょっとカッコ悪いけど、こうするくらいかな(笑)」

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めいめい、出発の準備。


新聞紙かコンビニ袋を腹に入れておくと結構ヨロシイ、
と聞いた事があったが、今回実践するのは見送った(汗)。登りではまくっていた袖をおろし、ヘルメットの紐を締め直して準備完了! 自称、スピードスター(?)のはりねずみ氏が先頭を行き、次いでA.K氏、K.N、&ー氏の順。

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「いくぜ!」





はりねずみ氏の姿は、アッという間に見えなくなった(汗)。

しかしワタクシの自転車は、正直下りでは自分でもビックリする位にスピードが出る! それだけに、余計神経を使う(汗)。一度A.K氏が思い切りアンダーステアをかまし、反対車線まで膨らんだ時にはビックリした。

それにしても、リアブレーキがどうもヨロシクない。かかっているのはかかっているのだろうけど、どうもその感触がうまく伝わってこないのだ。

実は僕のバイクはクロスバイクなだけに、通常のロードバイクのパーツをそのままポン付け、というワケにはいかない部分がチョコチョコとある。ブレーキもその一つで、フロントはいいのであるが、リアは折りたたみ自転車等で使われている「ロングアーチ」サイズのものでしか適合しないのだ。

それを知らずに、以前オークションで前後ブレーキキャリパーを落札したのだが、リアの長さが足りずに結局涙をのんでフロントだけ交換した、という経緯がある(汗)。

……やっぱり、リアキャリパーも交換したいなぁ。

つくづくそう思ったワタクシであります。

そんな事を考えていると、先行していたはりねずみ氏が止まっている姿が見えた。エェッ、もう下り坂終わり!? あんなに登りキツかったのに……。

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「いいのいいの、コレでいいの」

と、はりねずみ氏は言う。「だって下りきっちゃったら、また登んなきゃいけないんだぜ」 

ウーム、確かに……。

再び、隊列を元に戻して出発である。田和峠でイッパイイッパイになってしまったワタクシであるが、思ったよりは脚が動く(そうでないと困るが…)。やはりさっきは、自分のペースを乱してしまったのが良くなかったのだろう。まずは息を乱さず、呼吸を整えて……そうか! 目指すは、

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波紋の呼吸法!(爆)




道は微妙にアップダウンを繰り返しながらも、確実にその高度を上げていく。途中で一旦トイレ休憩を挟みつつ、列車は走る。しかしその休憩の後、どうも僕の調子が悪くなってしまった。原因はヘルメットだ。

登りの間は必要なかろう、という事でデイパックに結んだのだが、立っている時は別に気にならなかったものの、自転車に乗ると当然前傾姿勢となる為、クビの後ろにゴツゴツと当たって気になって仕方ない。何となく頭痛まで引き起こしかねないカンジだ(汗)。やはり今回、千葉の時とバッグを代えたのがよくなかったか……。

そこで一計を案じ、横のストラップに固定してみた。すると思った以上に気にならず、具合が良い。こういう事がある度に専用品を買おうと思うのであるが、喉元過ぎ ればナントヤラ、ということで、有り物で済ませてしまうのでありますね(汗)。

Facecap_3「鶴峠の手前に自動販売機があるから、そこで昼飯にしよう」


A.K氏の言葉を唯一の励みにして、ペダルを回し続ける。とーー横からずいっと黄色い影が飛び出してきた。ローディーだ。割とフラットな区間だったこともあり、結構なスピードである。おお、僕らの他にも自転車ヤロウがいたのかーー。と感慨に耽る間もなく、


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はりねずみ氏がダッシュ!






そして、


Captain01_04




A.K氏も続く!





ローディーの後についたかと思えば、そのままあっという間に僕の視界から消え去ってしまった(呆)。僕と&ー氏は顔を見合わせた。

Facespy_3


「……どうする?」

Facehulk_1


「マ
イペースで行こう、マイペースで」

安全第一、である(汗)。

しばらく行くと休憩所のような場所があり、そこにさっきのローディーが止まってい るのが見えた。しかし、ついていったヤツラの姿は無い。一体どこまで行ったのかーーと思っていると、90度の右カーブの脇で座り込んでいる二人がいた。どこかで見たような光景であった(笑)。

ここが言っていた休憩点であり、いよいよ第二の峠「鶴峠」、そしてメインの「松姫峠」と繋がっていく。その前にまずは、腹ごしらえだ!

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2006年11月16日 (木)

走りに生きたいー松姫峠へ! -その4-

これまでのあらすじ -その1- -その2- -その3-

きっかけは、A.K氏が何の気無しに放った一言だった。

Facecap_3 「今日は三つ峠を越えるけど、最初の峠の前に一軒コンビニがあるから、次はそこで一旦休憩しよう」

Facespy_3 Facehulk_1
「???」

その瞬間、頭の中にハテナマークが飛び交ったのは僕と&ー氏だった。

Facehulk_1「三つって……アレ? 今日は松姫峠に行くんじゃなかったの?」

Facecap_3「そうだよ。松姫は三つ目。メインデュッシュって感じかな! ……掲示板に書いておいたろ?」


そんなん忘れたわ! てか、
はじめっからよく見てないわ!(核爆)

エェッ!? 松姫行く前に、2つも峠を越えなきゃいけないのか!?

Facehulk_1
「まぁ、千葉の時くらいの峠ならなんとか……」

Facecap_3「いや、あんな「丘」みたいなのとは違って、かなりキチンと峠してるよ」

Facehulk_1
「……」



Hulk03_01





帰っていいですか?(爆)








Facespy_3
「うーん、そうか。それは大変だ(笑)」

と、&ー氏は豪快に笑う。僕も(多分)引きつった笑いを浮かべた。

ココロ揺れたまま、出発する。国道を外れるともうそこは山中であり、道は広くて交通量もさほどではなく、走りやすい。ただアップダウンの繰り返しが延々と続き、それが僕らの体力を少しずつ削りとっていく。ヒイヒイ言い始めた頃、A.K氏が言っていたコンビニに到着した。距離的にはさほどでもないのだが、今後の事も考
えて休憩をとる。

時刻は10時20分。まだ1時間も走っていないのだ。ここで僕は、距離計をリセットし忘れていた事に気がついた。A.K氏に訊くと、ここまで大体15キロ位じゃないかナ、という。彼はこの土地の名物だという酒饅頭を買って、ゴキゲンであった。

Facecap_3「もうちょっと行ったら、いよいよ本格的な登りだからネ。補給しておかないと」

うーむ、

Img105537514


「酒POWER」とは、正に彼の為にあるコトバだ!


脚が固まる前に出よう、というはりねずみ氏の言葉に従って、10分程で出発する。しばらく下り基調が続いて……来た! 登り返しだ! それも、ハンパではない! しかも悪い事に、下りきったところを90度カープしてから登りが始まるのだ。下りのパワーを殆ど有効活用できないのである。ギアは一気に(僕だけ)インナーロ
ー。

もがいていると、後からやたらと早い影が二つ、ヒョウッと抜いていく。はりねずみと&ーか!? と思ったら、別のローディーだった。内一人のジャージには見覚えがある。上野原にいた外国人だ! 二人とも、ダンシングをしながら一気に僕らの視界から消えていった。

Facehulk_1
「……追いかけたいんじゃないの?」

と、前を走るA.K氏に言ってみる。しかしA.K氏は首を振った。

Facecap_3「……これからがタイヘンだってのに、あんなバカみたいにダンシングかますヤツに、ついていきたくないよ!」

しかしその口調には、どことなくクヤシサもにじむ(笑)。しかし、ある程度話しながら行けたのもこの付近までであった。以降はもう、余裕がない(汗)。道幅も狭くなりはじめる。A.K氏曰く、最初の峠は「田和峠」。

Facecap_3「道沿いにはずっと民家があるからダマされるんだけど、もしかしたら斜度的には一番キツいかも……」

こっちはもうどうだっていいやぁ、という感じである(爆)。ハラが立つくらいに天気は良く、長袖では暑い! それでも日陰に入るとスッと涼しくなり、昨夜の雨が路面に残っていたりするから油断ができない。登りはともかく、下りの時には注意が必要だろう。

そういえば僕はあまり気にしていなかったのだが、A.K氏とはりねずみ氏は、今日が晴れた、という事をちょっと異常な位に(?)喜んでいた。そりゃあ晴れた方がいいに決まっているが、(
雨だったら絶対に行かん! と決意していた 笑)彼らが喜んでいたのにはまた別の理由があった。


Facecap_3Faceiron_2
「&ーが来たのに晴れたよ!」


というのである(笑)。曰く、&ー氏は雨男として絶大なる確率を誇っているというのだ。なので彼が参加表明をしてからというもの、内心ヒヤヒヤしていたという(ヒドイ話だ……)。しかしまぁ、雨が降らなくて良かった。雨具の分、荷物も減らせる。雨が降ったら&ー氏はきっと、

Spy2




←こんな状態





になっていただろう(笑)。

次第に、僕は遅れ始めていた。A.K氏と&ー氏が先行し、はりねずみ氏は僕を気遣ってそばについてくれている。遅れてはなるまじ、と気持ちばかりは焦るが、脚が回らない。フラフラと蛇行を始め、アッと思った時には、足をついてしまっていた。息は乱れ、脚も重い。完全にオーバーヒートである。はりねずみ氏はまだセンターローで頑張っている。ギア比は、僕のインナーローとほぼ変わらないはずだ。……という事は、僕の完全なるトレーニング不足である(泣)。

それでも頑張って登りはじめるが、目の前に現れた
「斜度11%」の標識を見て、ココロが折れてしまった(汗)。しかし何とかそれを越える。すると正面に、先行していた二人が見えた! その先には下り坂が! 

田和峠(標高610m)はA.K氏が言っていたように、本当に集落の真ん中にあった。表示がなければ峠とは思うまい。だが携帯はしっかりと「圏外」になり、目の前には「緊急用へリポート」という表示が……。不思議なところだ。

とりあえず、2回程足をついてしまったものの、第一の峠「田和峠」、クリアである。向かうは第二の峠、「鶴峠(標高850m)」!



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2006年11月15日 (水)

走りに生きたいー松姫峠へ! -その3-

これまでのあらすじ -その1- -その2-

上野原駅の前で、自転車を組み立てる。わずかばかりのロータリーでバスが方向転換したり、近所(と言っていいのか? 汗)のヒトビトがクルマで送り迎えをしたり、電車を降りたハイキングの団体がタクシーに乗り合ったりしているので、結構せわしない。

我々の他に、一人だけ外国人が自転車を抱えていたのだが、組み立てる様子も無くノンビリと朝飯を食べている。どうやら仲間を待っているようだ。

今回は4台体勢となるワケであるが、内訳はクロスバイク×2(K.N&はりねずみ)、MTB×2(A.K&&ー(アンドー)←ややこしい表記だなぁ…)。MTB組のタイヤはもちろん、スリック仕様である。先に組み立てを終わってMTB組を見てみると、やや! A.K氏のバイクに、前回にはなかったリアキャリアが付いている! &ー氏のにもだ!

Facecap_1 「いやぁ、重いには重いんだけど、今日はあった方がいいと思ってネ……」


そういうA.K氏の言葉に、不安を隠せないワタクシ。実は「登坂」という事を考えた時、体力&筋力はもちろんの事、それ以外にも僕には不安があった。
ギア比である。

自転車のギア比というのは、クランクスプロケット歯数と後輪スプロケット歯数の比であり、ギア比、歯数比または速度比と呼ばれ、この比によってペダル1回転で後輪が何回転回せるかが決まる。

つまり、「ペダル1回転で後輪が回る回転数が少ない=軽い=登坂に適している」となるワケでありますね。この場合の「適する」とは、「スピード」ではなく、「脚に負担をかけない」という意味です(爆)。

このギア比は、計算で求めることができる。ちなみに僕の自転車は、F30×42×52のトリプル、R12-25Tの8段である。これを計算してみると、下の図のようになる。

Kngiar

一番軽い、インナーローで1.2回転。これに対し例えばはりねずみ氏の自転車は、F22×32×42、R11-28T。両者を比べると、オソロシイ事が分かる。

Harigiar

おわかりだろうか? 僕のインナーローは、はりねずみ氏のセンターローより重いのだ(涙)

もちろん、このギア比を回す事ができる筋力さえあれば、僕のギア比はスピードに長ける絶大な武器となる。しかし現状においては体力を吸い取られるだけの正に、


豚に真珠状態(爆)。


ここに至り、僕が自転車を購入する際に、はりねずみ氏がしきりにMTBを勧めたワケがようやく理解できたのである(遅っ!)。サンデーツーリストにとっての最高の自転車とは、「ロードのフレームにMTBのコンポ」というのが実際なのかもしれない。まぁそんな泣き言を言う前にカラダを鍛えろってことなのだけど(汗)。

さて、組み立て&簡単な整備も終わったところで午前9時25分、上野原駅を出発! まずは一旦、R20への合流を目指すのだが……。

いきなり登り(汗)。

ジワジワと登りが続く。先頭はA.K氏、次にK.N、&ー氏、はりねずみ氏の順。A.K氏曰く、とりあえず始めに登りがあった方が、後が楽になるという。

Facecap_1

「0からいきなり峠に登るより、途中から登った方がラクだろ?」

まぁそりゃあリクツなのだが……。

R20に合流し、途中の分岐を右へ。まずはお約束、コンビニで補給食の買い込みである。はりねずみ氏がしきりにハンガーノックを心配して、やたら買い込んでいる。

Faceiron_1
「前に伊豆で、酷い目にあったからな……」


その際の事は彼のHPに詳しいのであるが、じゃあ今日もそれくらいキビシいという事なのか!? とまたしても僕の不安をあおる。だがとりあえず昼飯用におにぎりとパンを買い、補給食としては「薄皮チョコパン」と、あまり聞いた事のないチョコフレークバーを買うに留めておいた。

これまたお約束のVAAMゼリーを飲みながら外に出ると、皆が&ー号の周りに集まっている。彼らにとっても久し振りなので、観察したかったようだ(笑)。フトみると、フロントギアがアウターになっている。うーむ、さすがは&ー氏だ。軽いところはアウターでこなそうというのか……。と唸ってると、

Facespy_2
「あぁ、それタマタマ」


Facehulk
「へっ?」


Facespy_2「リアのギアチェンジのやり方忘れちゃってネ! フロントでやってたんだ」


Facecap_1

Faceiron_1Facehulk
「……」


Facecap_1

「あの…&ー君? ギアチェンジは主にリアでやった方がいいと思うよ……絶対に!


最後にぐっとチカラを込めたA.K氏であったが、実は彼自身は、そのリアに不安を抱えていた。ディレイラーの調子が悪く、スムーズな変速ができないのである。後にいても、変速の度にキャリカリギャリギョリキチギチキョウギュイ、ガジャン! というような、非常に筆舌に尽くしがたい音がする。

それぞれが、それぞれに何かしらの不安を抱えていた。そして次回、衝撃の事実(?)が発覚する。

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2006年11月14日 (火)

走りに生きたいー松姫峠へ! -その2-

これまでのあらすじ -その1-

松姫峠は電車でいうと、JR上野原駅と大月駅の中間辺りにある。自転車乗りにとっては割とメジャーな峠のようで、ネットで検索すればいくつかレポートが出てくる。それらを読んでいくと、松姫峠に至るには大きく分けて、二つのルートがあるようだ。

一つは大月駅、または猿橋駅からR139を北上するルート。もう一つは、奥多摩湖方面から南下するルートだ。しかし今回我々ーーひいてはA.K氏が選択したルートは、そのどちらでもなかった。上野原駅から県道を経由し、一旦北上してから再び南下して松姫峠を目指すという、いわば「ぐるっと一周ルート」であった。

Mapp










コース全体図

掲示板上でこのルートを提示された時、特に何も考えず、

「ほうほう、そうなのか」

とマヌケ面をしていたのであるが、当日になって何故このルートがあまり走られていないのか、という理由を、身にしみて思い知らされる事になる。

集合時間は上野原駅午前8:47分。もしかしたら始発で出ない度間に合わないんじゃないか、とヒヤヒヤしていたのだが、地元の駅から逆算すると、7時半の電車に乗れば間に合う計算だった。


9999


予想外デス。



……などと言ってる場合ではない。6時に起きて、40分に出発。途中で朝飯として、おにぎりとカロリーメイト、それにウイダーインゼリーを購入。ちょっと少なめかとも思ったが、まぁカロリー的には十分であろう。20分程走って、駅に到着する。輪行もこれで3回目(3ヶ月で…)。それなりに、手慣れてきたと思う。

まずはJR横浜線で、八王子を目指す。座れれば30分は寝ていける距離なのだが、輪行の場合、自転車を支える事ができる端の席しか座れない。席は空いていなかったので、仕方なく町田まで立つ。町田でやっと座れたのだが、休日の朝だというのに、何だかやたらと人が多い。やはり三連休の初日、という事が影響しているのだろうか。加えて運転の荒さで有名な(?)横浜線。駅に止まる度に、自転車の近くにいるヤツが当たりはしないかと、心配でおちおち寝ていられなかった(汗)。

八王子で乗り換え。……やはり人が多い。リュックを背負った老夫婦もいれば、ビシッと決めたOLさん、それにチャラチャラした学生系など様々。何とか席を確保する。

と、ここで&ー(アンドー)氏よりメールが。

Facespy 「ハラが痛くて途中で降りてしまいました。間に合わないかも」


うーむ。ウワサには聞いていたのだ。&ー氏は
結構なトラブルメーカーだと(爆)。これまでにも反対方向の列車に乗る等の数々のミラクルを引き起こしている実績があるらしいのだが……さっそく発動か!(笑) すると今度ははりねずみ氏よりメールが。どうも&ー氏のメールを見て、未だ連絡の無い僕の行動に不安を覚えたようだ(笑)。

何度かメールを交わしていると、どうもA.K氏と一緒に、僕と同じ列車に乗っているらしい。よく考えるまでもなく、電車の少ないこの時間帯に集合時間が決まっているのだから、当然あり得る話ではあったのだ。列車は20分程走り、上野原駅に到着。クルマでは何度か近くを通った事があるけど、電車で来たのは初めてだ。崖に面した、ローカルな駅である。

「ホームにトイレがあるから、そこで着替えよう。改札を出ないで待っていて下さい」

と事前にA.K氏から連絡を貰っていたので降りてホームを見回すと、捜すまでもなくデッカイ二人が「ヨォ…」と手を上げながら歩いてきた。

Facecap
「やってくれたよ、&ーめ!」


と、A.K氏が開口一番、苦笑しながら言う。「さっきのに乗れなかったら、多分20分位電車ないぞ」

もしそうだとしても、待つしかない。とりあえずここでボーッとしてるのもナンだし、着替えますか……。とトイレのあるホームの端を見ると、なんと&ー氏が飄々と歩いてくるではないか!

Facespy_1
「いやぁー、ヤバかったねェ」


と屈託無く言い放つ(笑)。まぁ何にせよ、間に合ったのだからヨシ! なのだ。ワタクシは既に着替えていたので、皆が準備する間に買ってきた朝飯を食べる。量より質にしたのは大正解だった。

さっきも書いたように、ホームから線路の向こうはすぐ崖になっていて、正面には山々が連なる壮観な眺め。天気も良くて空気も澄み、非常に気持ちがヨロシイ事限り無し! という感じなのだ。

フト見ると、はりねずみ氏が着替えを片手にホームをウロウロしている。A.K氏と&ー氏だけでなく、一般のお客も使うトイレだから、それなりに順番待ちがあるらしい。

オトコだったらそこら辺で堂々と着替えろや! と思ってしまう、知らないヒトの為に解説しておくと、彼は自転車用のレースパンツを愛用しているのだが、そのパンツは下に何も履かず、直に身に付けるものなのだ。したがって「堂々と」着替えようものなら、一種のハンザイコウイになりかねないのである(汗)。

Faceiron
「……メンドクサイなぁ」


彼は呟いていた。「……ここで、着替えちゃおうかな」

ホームには僕らの他に人影はなく、しかも何度も書いてるように正面は崖。隣のホームとを隔てる壁に沿っていれば、誰にも見られる心配は確かに無い。

彼は迷っていた。しかしこのまま待っているだけでは、準備をするのが一番遅くなってしまう。何も言わずに待っていてくれる仲間なのは分かっているが、皆に迷惑をかけるワケにはいかない。そうだ! そうなのだ!

ーーと、彼が思ったのかどうかは分からない(爆)。


しかし次の瞬間、

彼はパンツとズボンを一気に下ろした!

が!

「2番線を、列車が通過します。白線の内側にお下がり下さい」


ヤバイ、
通過列車が来る! 彼はまだ、下半身丸出しだ! 焦るはりねずみ、爆笑のオレ(←悪)

まぁ結果的に、彼が犯罪者になる事はなかった、と言っておこう(笑)。

相変わらずドタバタしながら、僕らの一日がスタートしたのである。


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2006年11月13日 (月)

走りに生きたいー松姫峠へ! -その1-

9月に友人達と一緒に、自転車で南房総ツーリングに行ってから、再び自転車熱が燃え上がって、ソロでヤビツにも行ってしまった、というのはここで書いた通りなのである。

実はヤビツに行く以前から、「また走りに行きたい」という思いはあり、仲間内の掲示板(Not mixi 笑)でも書き込んでいた。すると、それに応じたオトコが一人いたのだ。

『オッス! オラA.K! 走りに生きたいそこのあなた! 10月の終わりに松姫峠にツーリングに行きませんか? 同士を募ります。 ……by A.K』

「走りに生きたい」というのが、いかにもA.K氏らしい(単なる打ち間違いなのだが 笑)。一も二もなく、飛びついた。無知とはオソロシイもので、「行きます」と言った当時の僕は、



松姫峠の場所も知らなかった(爆)。


ただこれだけは言わせて頂くと、例え場所やキツさを知っていたとしても、「行く」と言っただろう。それは、間違いない。てなわけで、集団ツーリング2回目にして、初の峠攻めが決定した。ヤビツに行ったのはその練習の意味もあったのである。

しかし現実はキビシク、ワタクシはヤビツでコテンパンにやられてしまった(汗)。コッソリ練習のつもりであったが練習にもならず、右膝だけだった痛みを両膝に拡大させて(爆)、這々の体で帰ったのである。

……こんな状態で、峠なんて大丈夫なのだろうか。

不安は募った。しかしヒザをやってしまった状態では、無理に自転車に乗る訳にもいかない。したがって練習も出来ず、安静にしたまま、ただ時間が過ぎて行くのみであった。始めの計画では10月の終わりに決行予定であったのだが予定が合わず、最終的に11月3日(金)に決行となったのだけど、これは僕にとって幸いだった。

せめてもの安心材料にと膝のスポーツ用サポーターを購入し、一週間前にテストで20キロ程走ってみる。……サイズが多少緩かったのか、走っているうちにズレてきてしまうが、まぁヨシ(汗)。それよりも、



体力が無い!


文字通り、滝汗状態である。

いろんなところに不安を抱えながらも何もできず、わたわたしてる間にいつの間にかやってきた、11月3日。とりあえず本格的なレポの前に、今回の参加者を紹介しておこう。


Captain2



A.K氏


額の「A」が輝かしい(?)、僕らのリーダー。
日本酒をこよなく愛すナイスガイ。





Iron01_01_3





はりねずみ氏

運動不足とはいえ、その驚異の肉体は健在。僕らを自転車趣味に引き入れた、元祖チャリキチ。



Spiderman2

&ー(アンドー)氏

今回、3年振りにツーリングに参加。しかし日々の運動量では郡を抜く。自転車のガタを、体力で埋める。


Hulk2




K.N

このblogを書いている本人。見かけ倒しの肉体を誇る、ヘナチョコ(爆)。






前回のツーリングに&ー氏を加えたこの4人でのトライとなった。

次回より、いよいよスタート!


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2006年10月20日 (金)

風に逆らって進め! ヤビツを目指してソロツーリング -最終回-

※今回のツーリングでは、余裕が無くて写真を一枚も撮りませんでした(汗)。
その為、文字主体のレポートとなります。予め、ご了承下さい。


これまでのあらすじ。-前書- -その1- -その2- -その3- -その4- はこちら。

2006.9.23(Sat) 午後2時30分

……さて。

相変わらずタイヤはハマらない(汗)。

一瞬、ここで諦めて、タクシーかバスで厚木まで行こうか、と考えた。しかし、それではあまりにもダメダメではないか。修理できる材料は揃っている! 後は、根性のみ!

A_2
冷静になって見直してみると、とにかく力の入れ方が難しいのだ。地面に立てかけて力を込めようとすると、どうしてもタイヤがスレるので、傷がつかないかと気になって仕方が無い。その為さっきまで着ていた上着を敷いていたのだが、今度は滑ってしまい、安定しない。


B_1 そこでフト思いついて、縦にしていたリムを横にしてみた。腹でリムを押さえるワケである。こうすると傷がつく心配もなく、かつ出っ張った腹が程よくリムを安定させるのだ(爆)。加えて、上方向に力を込めるより、下方向の方が格段に力が入れ易い 。なんでもっと早く気がつかなかったのか(汗)。

体勢も整えたところで、最終兵器の登場だ。傷がつく事を懸念して使うのを控えていた、タイヤレバー!(当然プラスチック製) こうなったらもう、コイツに賭けるしかない。端の方からジリジリと押してゆく。次第に、少しずつだが、タイヤが入っていくのが分かる。……もう少し……もう少しだ!

Uoo_1
(←キアイ)


入った! …やりましたよ奥さん!(←?)

ホッとする間もなく、次に心配すべき事がある。チューブの挟み込みだ。一度コレで、走る前に新品のチューブをムダにした事がある(恥)。これだけ苦労したのに挟み込みでアウトとなっては、泣くに泣けないではないか。少しずつ空気を入れつつ、慎重に確かめる。無事に空気を入れ終わった時は、喜ぶというより、安心した、という気持ちの方が強かった(苦笑)。

再出発の準備を整えて時計を見ると、午後2時40分。約40分のタイムロスであった。まずはR412との合流に向けて、出発! いくつもトンネルを通り抜けるフラットな道なのだが、40分も休んでいたのにも関わらずスピードが上がらない。膝の痛みは相変わらず。というより、両膝にきている(汗)。しかしまだ、力を入れる事はできるのが幸い。

Map14_2




走行ルート17


向かい風に逆らいながら進んでいく。その間に、これから海老名までのルートを思い返してみた。基本的に、ここからは下り基調のはず。だが一カ所だけ、登り区間があった気がする。それも結構な斜度の(汗)。

国道に合流すると、しばらくは記憶通りに下りが続く。コーナーが続く区間では、クルマよりも早い! ギアも調子に乗ってアウター×ハイ。下りの勢いそのままに、キャンプ場沿いのフラット区間を突っ走る。

Map15_3




走行ルート18


が、その先が懸念した登り区間であった。軽めの坂を上がると目の前の信号に「平山坂下」という表示が。地名に「坂」が入っているのだから、コイツはなかなかの坂、といえるのではなかろうか。思っていたより斜度はなかったものの、2、3つづら折れがあり、高度を上げていく。

膝の痛みに耐えかねて何度も降りたくなってしまうが、そこをぐっと堪えてとにかくペダルに意識を集中させる。ここが、今日最後の坂だ。ヤビツでは何度も「押し」が入ってしまった。せめてここくらいは、乗ったままクリアしたい!

Map16_2
Map17_2



走行ルート19、20

とーー。ふと気がついたら、坂は終わっていた。そんな感じであった。

その後は厚木でラーメンを補給し(笑)、海老名駅から予定通りに輪行を行った。輪行も2回目ともなるともう説明書を見る事もなくサクサクと進み、前回よりも上手くできた(、と思う 笑)。

Map18_1





走行ルート21


簡単に書けば、「一人で表ヤビツから裏ヤビツを抜けて、パンク修理をして海老名から輪行で帰った」とまぁ、それだけの事なのだが(笑)。書き方としては、かなり大袈裟に書いてしまった。まるで大冒険である(爆)。

しかし、自転車の魅力の一つには、「冒険」という意味を含んだものが、間違いなく存在すると思う。クルマでもなく、バイクでもなく、自転車で走る事によって、それまで何の変哲も無かった道が、とてつもないプレッシャーと共に目の前に立ちはだかって来る。頼れるものは、自らの肉体のみ! こいつは、間違いなく大冒険だ(笑)。

今回のソロツーリングは、見知った場所を走っただけに、より「それまでと違う」という、新鮮な感覚を味わったツーリングであった。総走行距離、約110キロ。約9時間のツーリングでありました。

Total_1











走行ルート


 
[「旅はどうだしょう」 風に逆らって進め! ヤビツを目指してソロツーリング  完]

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2006年10月17日 (火)

風に逆らって進め! ヤビツを目指してソロツーリング -その4-

※今回のツーリングでは、余裕が無くて写真を一枚も撮りませんでした(汗)。
その為、文字主体のレポートとなります。予め、ご了承下さい。


これまでのあらすじ。-前書- -その1- -その2- -その3- はこちら。

2006.9.23(Sat) 午後12時50分

峠の売店にたどり着き、一息入れる。飲み物を買おうとしたら、いっちょまえに「高原価格」なのに少しハラが立ったが、まぁお祝い(?)と思って購入する。冷たいものが欲しかった!

休んでいると、裏ヤビツの方から何人か、ポツポツと自転車野郎が上がってくる。表からの数に比べると、圧倒的に裏からが多い。ヤビツ、というと表からのイメージしかなかったのだが……。実際には違うのかな? ちょっとびっくりしたのは、皆、殆ど休憩する事無くそのまま表へと下り始めるのだ。まぁ下り坂なので脚を休めることができるのは分かるのだが……。一旦止まったか、と思うと、どこからか上着を出して着込み、サッサと下っていく。

……なるほど、下りの時には上着を着るべきなのか。

考えれば、汗に濡れたジャージが冷えて、それなりに寒くなるのも自明の理。シロウト故、学ぶ事は多いのだ(笑)。とりあえず駐車場の隅に腰掛け、軽く昼食を摂る。以前、AK氏が
「ソロツーだと休憩時間が短くなってしまう」
とぼやいていたのだが、この時もそう。30分程度で上着を着て、再出発。一人でいてもツマンナイんだよね(笑)。まぁ、あまり長く休憩しすぎるのもよくないらしいが……。


Map13





走行ルート13

計画段階では「ヤビツを折り返して七沢から宮ヶ瀬」というプランもあったが、もう忘れた(爆)。そんな脚はない! という事で、最短ルートで裏ヤビツから宮ヶ瀬を目指すのだ。あまり整備されていないルートである為、路面状況が心配だったのだが、交通量も少なかったのでさほど問題なし。所々に落ちている枯れ枝に注意してさえいれば、さほど神経を使う事無く走れる。


Map14





走行ルート14

裏は携帯の電波すら届かない地域。山に囲まれ薄暗く、故に寒い! 上着を着たのは大正解であった。クルマがニラメッコしている隙間を、すいすいと抜けていく。しかし、膝の具合はあまりよくない。表の途中で右にしていたサポーターを左に替えたのだが、違和感は無くならない。比較的フラットな区間に入っても決して楽ではなく、細かくギアを変えながら進んでいく。


Map15





走行ルート15

そうこうしている内に、宮ヶ瀬湖が見えた! ほどなく、出口の交差点に辿り着く。もしかすると、クルマで走るよりも早いかもしれない。そんな感覚だった。交差点を左に行くと、宮ヶ瀬の公園に着く。だがそれには、それなりの斜度のある上り坂をクリアしなければならない。今回はかなり膝と脚がキているのでパスをする事にした。右に曲がり、国道に合流してまっすぐ厚木を目指すのだ。

時刻は午後2時。信号が変わり、ゆっくりと走り出す。ここで、油断があった。最も難関であったヤビツを抜けたことで、心にスキがあったのかもしれない。以前の房総ツーリングの時にトゥークリップをつけたのだが、大分扱いにも慣れて、装着の際に視線を向ける事なく足を突っ込む事ができるようになっていた……つもりだった。しかしこの時はなかなかハマらず、視線を下に向け、足を入れた。視線を戻しーーーそこで、
バランスを崩した。

アッ、と思った時は、すぐ横に一段高くなった歩道があった。前輪が接触する。


ザリッ……パン!

まるで漫画のような、典型的なパンク音であった(涙)。

自己嫌悪に陥りながら、歩道に移動する。見事にペシャンコ。しかもよく見ると、タイヤが裂けている! しかしこの時僕は、あくまで冷静であった。それは
替えタイヤを持っていたからだ

本来必要であって欲しくはなかったのだけど(汗)。後から知ったのだが、タイヤが裂けた時にはよほど大きい傷口でなければ、布テープを裏から貼って、応急処置ができるらしい。次からは、布テープを持っていこう。

久々のタイヤ交換。しかも外での作業は初めてだったがタイヤを外すところまではサクサク進む。リムテープを替えなきゃなぁ、とか思いつつ、やたらと重いホイールに辟易しながら新しいタイヤをはめ、チューブを入れる。ここまで10分。


……さて。ここからが問題だ(汗)。

以前交換した時も苦労したのだが、新しいタイヤは中々ハマってくれないのだ。残り10センチくらいのところで、渾身の力を込めたとしても、いう事を訊いてくれない。片方をリムにはめる前に、一応手で伸ばしてみたのだが、果たして大丈夫だろうか……。と思いながら、少しずつタイヤをはめていくと、

やっぱり大丈夫じゃなかった(涙)。

手のひらや親指が痛くなるまで力を込めても、一向に残り10センチが動かない。家とかだったら石鹸水を付けるとか(?)、補助手段もできるのだろうが、ここは天下の公道上である。なにも、無い。指もいう事をきかなくなってくる。内側に曲げるのがツライのだ(汗)。

しばらく格闘したがラチがあかず、ひとまず休憩する事にする。時刻は、午後2時30分。宮ヶ瀬湖近くの歩道上にて、停滞中……。

Map16


走行ルート16 

停滞中……。

 

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2006年10月16日 (月)

風に逆らって進め! ヤビツを目指してソロツーリング -その3-

※今回のツーリングでは、余裕が無くて写真を一枚も撮りませんでした(汗)。
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2006.9.23(Sat) 午前10時45分

R246に出た時は、正直心の底からホッとした。それと同時に位置関係も把握できた為、如何に遠回りをしてしまったのかが分かり、心底ウンザリもしてしまった(爆)。合流した丁度正面が七沢方面の入り口で、よほどそっちの方に行ってやろうかと思ったくらいである。

Map9




走行ルート9

山が近くなったせいか、風が一段と強くなった。ヤビツの前にどこかで休憩したいな、と思うのだが、適当なコンビニがない。何となく意地になって進んで行くと、東名高速と、その側に「鶴巻温泉」の看板が見えた。思っていたより早く到着したのが意外だったが、ここからが正念場である。ここを過ぎると、いよいよ新善波隧道までの坂に突入するのだ。

これまでもクルマでは、何度か通った事のある道。改めて調べてみると、キチンと「善波峠」というものがあるのだ。この坂も峠の一部なのである。現在のR246は、「新善波隧道」という名前が示す通り、新たにつくられたもの。当然、旧道が存在する。旧道をさらに分け入ると、現在では切り返しになっているという、「善波峠」があるらしい。


しかしそんな事はさておいて(汗)

とにかく、斜度はさほどでもないが、距離が長い。だがこれ位クリアしておかないと、ヤビツなんて無理だ! という考えのもと、ギアはとっくにインナーローでノロノロ進む。実は、既に膝には違和感が生じていた。それも、以前痛めた右ではない。左だ(汗)。無意識に右をかばっているツケがまわってきたのだ。

Map10





走行ルート10

何とかトンネルに辿り着く。トンネルの中で、上り坂から下り坂に変化する。脚を固めないように、ある程度ペダルを回しながら下っていくと……正面に「ヤビツ峠」を示す、青看板が! エェッ!? まだ早いよ! トンネルから、ここまで近いとは思っていなかった。時刻は、午前11時。ここまでの走行距離、約40キロ(汗)。脚が回復しないまま、ヤビツに突入する事になってしまった。

無知とは、オソロシイものである。その時僕は、「まぁ何とかなるだろう」と思っていた。途中に一軒、コンビニがあった。そこで休憩をすればいいだろう、と。何故かというと、僕の頭の中に峠というものは「入り口は緩くて、段々と斜度が上がっていくもの」というイメージがあったのだ。何の根拠も無く(爆)。


しかし、ヤビツは違った。

クライマックスはいきなりやってきた

もう回そうとしても脚が言う事をきかない。入り口付近にして、完全に脚が売り切れ状態である。だが、呼吸器系にはまだ余裕がある。という事は、完全に筋力不足(汗)。二回程「押し」が入り、やっとこさコンビニに到着する。何故か、サドルがガタガタいってきたので増締めをして再出発。
Map11





走行ルート11

このコンビニはタイムアタッカーのヒトビトには出発点となっているらしいが、激坂はまだまだ続く。しかし一度売り切れた脚が、5分やそこらの休憩で元に戻る筈はない(汗)。蓑毛バス停まで到着して、再び休憩。もうプライドなんて関係ないのだ(爆)。これまでは休憩といっても座ることは無かったのだが、今回はキチンと座って脚を休める。

時間が遅いせいか、後からやってくる自転車野郎はまだ1台しか見ていない(あっという間に抜かされた 汗)。しかし、正面からは次々とやってくる。まったく羨ましい限りなのだ。15分程休憩し、再度出発。しばらくは緩やかな坂が続く。しかし菜の花台が近づくにつれて、斜度がキビシく(僕の脚にとって)なってくる。漕げる所はこぎ、押すところは押す(といっても1〜2回ですよ 汗)。完全にヘタレである。

菜の花台を過ぎる。何となく、峠から菜の花台まですぐ、というイメージがあったのだが、実は3キロもあったのだ(汗)。展望が開けてきて、同時にこれから進むべき道が遥か上に見えてしまい、引き返したくなってしまう。

それでも何とか漕いでいたのだが、コーナーの度に斜度が上がり、それにもうついていく事ができない。時間はいつの間にか、12時を回っていた。汗を拭おうと顔を撫でると、ザラっという感触が。
だ。南房総の時でも、こんな事はなかったのだが……。
Map12





走行ルート12

ついには左足がつってしまい、座り込んで休憩をとる。全く情けない……。その後もチビチビと進んでいくと、見覚えのある建物がみえてきた。峠だ! ようやっと辿り着いたのだ。誠に恥ずかしい話ではあるが、ヤビツ入り口を出発してから、既に2時間近くが経とうとしていた(汗)。
Pic4







ヤビツ看板。よく見る光景(笑)

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2006年10月13日 (金)

風に逆らって進め! ヤビツを目指してソロツーリング -その2-

※今回のツーリングでは、余裕が無くて写真を一枚も撮りませんでした(汗)。
その為、文字主体のレポートとなります。予め、ご了承下さい。


これまでのあらすじ。-前書- -その1- はこちら。


2006.9.23(Sat) 午前10時00分

休憩を終えて、コンビニを出る。わざわざ反対車線側のコンビニに入ったのだが、走り始めた瞬間に走行車線側にもコンビニを発見し、少しヘコんでしまった(苦笑)。
Map6





走行ルート6

さて問題は、ここからのルートである。いつR246に出るか、という事だ。R246は少しずつ内陸側に曲がっていき、このまま南下を続けると、だんだんと離れてしまう事になる。かといって、厚木の市内を通り抜けていくのには抵抗があった。この近辺にはまだまだ畑や田んぼが残り、国道に出なければ交通量もそう多くはない。サイクリングには絶好のシチュエーションなのである。

という事で、とりあえず県道46号をそのまま南下を続け、門沢橋からR129を横切って、R246に合流するルートを選択した。相模線に沿って進む県道46号は道幅も広く、交通量も少ない。加えて道の左右には田んぼが広がり、何よりフラット! その分、風の影響は受けるのであるが……(汗)。この時は向かい風ではなく、運良く横風になっていたので、ギアもアウター×ハイでずいずい進むのである。高速下を通り抜け、いくつかの交差点を過ぎ……そして、気がついた。


門沢橋過ぎてね?(汗)

そう思ったきっかけは、目に飛び込んできた「寒川神社」の看板だった。寒川神社に行った事はないが、以前行ったことがあるというヒトと話をした時に、場所を調べたことがあったのだ。その記憶からして……どうもオカシイ(爆)。

しかし! こんな時の為に、わざわざ重たい思いをして地図を持ってきたのだ。本当は、該当頁だけコピーをしたかったのだが、面倒だったのでポン、とバッグに放り込んだのである(笑)。さあいでよ! ツーリングマップル、

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中部北陸版……………っ!?



(  ゚Д゚) ←(放心状態)

……? えーーーっと。


間違えた!(核爆)

そう、上で書いたようにワタクシは「ポン、とバッグに放り込んだ」のだ。
確認もせずに(汗)

ええい、チクショウ! 単なるオモリと化してしまったツーリングマップルをしまい、仕方なく県道をそのまま進む。すると、道が高架下を潜り込むようになっている。嫌な予感がして、脇道に逸れた。すぐに正面は行き止まりになる。これまで沿って走っていた相模線がカープしているのだ。青看板で「伊勢原市街」という表示もでていたし、修正するならここしか無い!

Map7




走行ルート7


との判断で細道を進むと、南北に東西に走る広い道に出た。県道44号線。この道をたどれば、とりあえずはR246に合流するはずだ。やれうれしやと走っていくと、何だかだんだんと道幅が狭くなる。しかも進行方向が変わった為、モロに向かい風を浴びるようになった(涙)。

Map8




走行ルート8


路肩は荒れ、交通量も増えてくる。後から知ったのだが、伊勢原駅付近を通過していたのだ。通りでクルマも多い筈だ……。R129、R271、小田厚道路を越える。高架になっており、その度に登りがあるのが段々とキツくなってくる。ていうか、

遠いよ、246(滝汗)。

そうなると、ヘタにルートを知っているだけに、今後の事が心配になってきた。
ヤビツの直前、伊勢原市と秦野市の境に一つのトンネルがある。そのトンネルは丁度、坂のてっぺんに位置しているのだ。決して斜度は大きくないが、登坂車線も準備される、距離の長い坂。ヤビツに至る前にまず、その坂をクリアしなければならない。


……ヤビツまで持つのか!?

情けないハナシだが、僕はその時本気で心配をし始めていた。

Mapx







オマケ。間違えたルート図。

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2006年10月12日 (木)

風に逆らって進め! ヤビツを目指してソロツーリング -その1-

※今回のツーリングでは、余裕が無くて写真を一枚も撮りませんでした(汗)。
その為、文字主体のレポートとなります。予め、ご了承下さい。


これまでのあらすじ。-前書- はこちら。


2006.9.23(Sat)

祝日の土曜日。朝7時に起床。平日とさほど変わらない、ていうかむしろ、平日よりも早く起床。この日までの一週間、天気予報はコロコロと変わっていたが、二日程前から土曜日は晴れの予報。実際日が射しており、サイクリング日和だ。……見た目は。


何ですか? この窓を揺らす風は?(汗)

雨こそ降らさなかったものの、低気圧の余波が残っており、かなりの強風。しかし、ここで尻込みするワケにはいかんのじゃぁ! と、キアイを入れるため、VAAMドリンクを一缶開けて出発。装備は、先日の南房総ツーリングの時と変わらない。着替えがない位だ。

サドル下には輪行袋をぶら下げ、背中のリュックにはカッパ、替えチュ−ブ&替えタイヤ、それに工具、念のための地図が入っている。替えタイヤとは大袈裟な、と思われるかもしれないが、以前このblogにも書いたように、フロントタイヤはヒビ割れている状態(汗)。たまたまセールで多少安売りだったタイヤを手に入れたので、お守りだと思って持っていく事にしたのだ。この判断を、後で神に感謝することになる……。

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走行ルート1



Map2




走行ルート2

8時30分に出発し、自宅からR16に出て、そこから厚木街道に入る。二俣川を過ぎるまでは二車線が続き、下り基調。希望ヶ丘から三ツ境までの区間で多少の登りが現れるが、大した事はない。ここは、三ツ境の「サガミサイクル」に行く為に、自転車でも何度か通った道である。三ツ境駅前を過ぎ、二ツ橋交差点を越えると、再び登り。見た目の斜度は大きいが、思ったよりアッサリと完了。中原街道と交差する。

Map3


走行ルート3



とりあえずの目的地は海老名。おそらく20キロ弱であろうとの目算だった。自宅から海老名に行くには、主に二つのルートがある。現在進んでいる「厚木街道ルート」と、クルマの時には必ず使う、「R246ルート」だ。コース的には、R246の方が単純だ。道も広い。しかし問題は交通量だ。しかも大型が多いのである。そういう観点からいくと、厚木街道の方が、何となく安心して走れそうだ。……あくまで、僕の感覚でしかないが(笑)。

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走行ルート4



大和駅を過ぎ、厚木飛行場前を走っていく。急に目の前が開ける感じだ。……そして、風の圧力を一気に受ける事になる(汗)。必死にペダルを漕いでいると、辺りが賑わってきた。海老名だ! 出発してから約1時間。ここで休憩を入れて、水と食料を補給する。
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海老名着、休憩!

まだまだ、序の口である。

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2006年10月11日 (水)

風に逆らって進め! ヤビツを目指してソロツーリング -前書-

南房総自転車ツーリングから、もう一ヶ月が経つ。僕を、半年以上放置していた自転車のサドルに跨がらせ、また情熱を(そして物欲も)復活させてくれた、記念すべきツーリング。ツーレポなどを書いていると、それなりにツラい思いをしたにも関わらず、また自転車で走りに行きたい、という気持ちがわき上がってくる。

この気持ちが消えない内に、もう一度走りに行きたい!

しかし泊まりがけのツーリングなんて、そうそうできるものではない。また泊まりがけでなくとも、他人とのスケジュールを合わすのになかなか苦労してしまうという、そういうビミョーなお年頃に僕らはなってしまった(爆)。
となれば、結論は一つしか無い。

走りたければ、一人で走れ。

つまり、そういう事だ。……メチャクチャ、不安ではあるけども(汗)。

次は、ルートだ。ネットを見ると、走っているヒトは本当に、週末毎に100キロ以上走っている。だがにわかサイクリストにいきなりそんな距離はキビシイ(汗)。膝の調子にも、不安が残る。

距離だけを考えれば、横浜近辺でもそれなりに走れる所はあるらしい。しかし、今回の目的には無謀にも「峠に行く」というものがあった。流れとしては、「街中を走るのは危険→となると、自然のあるトコロ→だったら、峠もあるだろう→トレーニングにもなるし、いっちょやってみっか!」という、マコトに安易な考えだ(汗)。

近場で峠……というと、これはもう考えるまでもない。
ヤビツである。宮ヶ瀬湖もあり、ロケーション的に文句なし。クルマでは何度も行った事があるので土地勘もある。

だが、行きも帰りも自走するとなると、少々厳しそうだ。と、いうワケで、帰りは海老名から輪行する事にした(輪行袋に慣れたかった、という事もある)。

結局、目標ルートは以下のようになった。

自宅〜R16経由厚木街道〜海老名〜R246〜秦野〜ヤビツ
ヤビツ以降は、
・裏ヤビツ→宮ヶ瀬→R412→海老名
・ヤビツ折り返し→R246→伊勢原→七沢→清川→宮ヶ瀬→R412→海老名
という二つのパターンを思い描いていた。

「まぁその時の気分と、脚の調子で決めればいいや(笑)」

という感じである。しかしこれが、如何に安易すぎる考えであったかを、思い知らされる事になる……。ド素人が、いきなり峠に行くとどうなるか。これは、そんな無知無謀なオトコの一日を追ったレポートであります(爆)。

次回より、「風に逆らって進め! ヤビツを目指してソロツーリング」。スタートです。

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2006年9月22日 (金)

南房総自転車ツーリング -最終回-

これまでのあらすじ。
-準備編1- -準備編2- -神奈川編1- -神奈川編2- -千葉編1- -千葉編2- -千葉編3- -千葉編4-

さて、どうにも消化不良な昼食を終えた我々。本来はここ、館山から金谷まで輪行するつもりだったのだが、

Captain03_01





「もう一駅先まで行こうぜみんな!」




とAK氏が言うのである。なので館山駅の次、那古船形駅まで脚をのばす(それでも、大した距離ではない)。やたらとローカルな駅舎。人が少なくて輪行しやすいのはいいのだが、問題なのは列車の時間なのであった。AK氏が中に入って、時刻表を確認する。


「一時間近く待たないと電車ない……」

時刻は午後12時20分。次の電車が来るのが、1時10分だというのだ。
「どうしようか!?」
我々は顔を見合わせた。フェリーターミナルがある金谷まで約20キロ。1時間弱で行ける距離ではないが、少なくとも、電車を待つよりかは早く辿り着ける。判断基準となるものは、その他に二つ。僕の膝と、ここから金谷までの道のりである。彼ら曰く、ここからしばらく行くと国道に合流する。決して悪い道ではないが、渋滞が多くて狭く、走りづらいという。

Nako_funa




ローカルな佇まい。

膝の方は、問題なかった。サポーターを装着して以降、決して良くなっているワケではなかろうが、とりあえず痛みは無い。道の方は……先まで行けばそりゃ分からないが、まだ帰宅渋滞の起こる時間ではない。

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「よし、行こう!」




はりねずみ氏の一言で、我々はココロを決めた。金谷まで自走するのだ! 何故はりねずみ氏の一言なのかというと、彼はここで輪行袋を使用しなければ、全て自走で帰れてしまうのだ(距離&体力的に)。そんな彼が持ってきた輪行袋の重さは約1kg。「使わない=単なるバラスト」となってしまうその事実に対して、ちょっと気を遣わない事もなかったのである(?)。

国道は、狭くなったり広くなったりを繰り返しながら北上を続ける。時折、我々に気を遣いすぎてなかなか追い抜けないクルマに道を譲ったりしながら、25km程のペースで走り続ける。クルマでこの道を通った時はさほど気にならなかったのだが、海岸線だけにトンネルが多い。かつ、必ずと言っていい程、トンネル内の舗装は荒れている(汗)。

僕は自転車用ではない、普通のサングラスをかけていたので、トンネルに入ると本当に一瞬真っ暗になってしまう。何度かかけたままの状態でやり過ごしていたのだが、一度段差に乗り上げて肝を潰し、その後はトンネルの度にサングラスをズラす作戦に出た(てか専用品買え! オレ…汗)。

握り方が悪いのか、体重をかけているせいなのか、しばらくすると左手の感覚がなくなってくる。時々バシバシと脚に叩き付けてシビレを取っていたのだが、後のはりねずみ氏は、一体K.Nは何をしてるのだろうかと不思議に思っていたらしい。それにしても、このしびれは昨日には全くなかったもの。逆に、腰は痛くない。これらもやはり、乗車体勢からくるものなのだろう。まだまだ、改善の余地がありそうだ。

やがて、「金谷フェリーターミナル10km」という表示が見えた。よし、あと約40分! 一旦道の駅で休憩をして、一路、ラストラン。

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道の駅にて。

「保田だぁ!」
交差点を過ぎる際に、はりねずみ氏が歓声を上げた。
ここからは、見覚えのある道。鋸山の裾野を走る。いくつかトンネルを過ぎてーー。パッと、視界が開けたような気がした。


「見えた!」

フェリーターミナル! ついに辿り着いたのだ。本日の走行距離、ここまで約70km。時刻は、午後1時40分。かなりのハイペースであった。往復乗車券を買っていたので、乗船時間までの間に土産を物色。しかしコレが難しい。

形状、重さ……自転車だと、かなり過酷な条件があるからだ(笑)。それをくぐり抜け、かつ、ある程度内容にも納得できる土産だけが、我々に購入する事を許される! のである。アトピーの関係で、ナッツが食べられないワタクシは、結局枇杷キャラメルと、枇杷まんじゅうで落ち着く事にした。

乗船後、改めて今回のツーリングの無事を祝って、皆でカンパイ(軽くね…汗)。久里浜上陸後は、それぞれバラバラの帰宅になる。はりねずみ氏は自走。AK氏は京急で川崎まで。ワタクシはJRで保土ヶ谷(横浜まで…と思ったのだが、自転車の組み立て場所を考えてソッとしたので、一駅前で降りる事にした)。

下船してからしばらく列車を組み、そして、一両ずつ離れていく。まず、はりねずみ氏。次に、AK氏。それぞれ別れる時に、簡単に言葉をかけあう。それでヨシ。

JR久里浜駅まで、ほんの数分間、一人の走行。やがて、駅が見えてくる。総走行距離、約160km。二日間の南房総ツーリングは、こうして終わりを告げた。




ちなみに……
輪行袋の説明書を忘れて、自転車をしまうのに
メチャクチャ苦労したのは秘密だ!(爆)


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[旅はどうだしょう。 

 南房総自転車ツーリング 完]

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2006年9月21日 (木)

南房総自転車ツーリング -千葉編4-

これまでのあらすじ。
-準備編1- -準備編2- -神奈川編1- -神奈川編2- -千葉編1- -千葉編2- -千葉編3-

昼寝をしたにも関わらず、11時には泥のように眠ってしまった我々。翌朝起床は7時。目を覚まし、そして感じる違和感。


……肩がイテェ(汗)。

脚についてはかなり気を使ってマッサージをしたのだが、何たる事、肩はノーマークだった(汗)。前屈みに体を固定していることと、荷物が影響しているのだろう。それでも脚の方は多少の張りはあるものの、痛み等はない。まぁヨシとする。
天気は快晴……すぎる。多少曇るくらいが本当は望ましいのだが。とにかく蒸し暑くて、クーラーも一晩つけっ放しだった。部屋を一歩出ると、暑重たい空気がまとわりついてくる。他のメンバーもモゾモゾと起き上がり、朝食を食って9時に出発。

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死亡するヒトビト。

昨日洗濯をしておいた衣類はまだ多少湿っていたものの、どうせまた(汗で)濡れるのだと構わず身につける(笑)。ルートは再び国道を外れ、海岸線を進む。しかし……、


ケツが痛い(涙)。

うーむ、である。
「しばらく走れば馴染むよ」などと、はりねずみ氏は言うのだが……。

5km程走ったところで、「道の駅 ちくら潮騒王国」に立ち寄る。水分補給をしようと思ったのだが道の駅では大したものがなく、正面にあったコンビニに向かうも、なんと店内にエアコンが効いていない! 道も平坦だし、とりあえずの飲み物もあるのでここで無理に買う事はない、という判断の元、先に向かう。目指すは野島崎灯台! 房総半島の南端である。

しかし道の駅を出たところでワタクシはケツ以外に、膝にも違和感を感じていた。ぐっと力を込めるたびに痛みが走る。この痛みは、経験した事がある。 僕は元々、膝の皿を固定する健が弱いらしく、いきなり激しい運動を繰り返したりすると、皿の下の筋肉と擦れて炎症を起こしてしまうらしいのだ。以前、一人で江ノ島までツーリングをした事があるのだが、その際にこの状態になってペダルを回すことができなくなり、這々の体で家に辿り着いた事があるのだ。

軽い自転車運動で鍛えればいいらしいのだが、しばらくサボッていたので元に戻ってしまったらしい(汗)。しかし平均時速20km程度の走行なら、とりあえずペダルは回せている。坂になったら心配だけどーー。しかし、そんな時に限って灯台が見えた瞬間はりねずみ氏が、

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「よし! ここからフリー走行な! 

灯台まで!」


と、一気にまくり出したりするのだ(涙)。呼応してAK氏もダンシングをかまし、二人とも一気に僕の視界から消えてしまった(汗)。ついていきたくも、いけない。膝をかばいながら20〜23kmで走行。灯台に辿り着いた時、二人はぐったりと歩道に座り込んでいた(笑)。

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野島崎灯台。

ここからしばらくは、ノンビリペースの走行となった。僕は膝が痛い為、彼らはスタミナ消耗の為、である(爆)。風は強いが正面からではなく横風なので、まだマシだ。しかし本当に海っぺりの為、砂が派手に飛んで来るのには閉口した。目に入ると面倒なので、サングラスをしっかりとかけ直す。

しばらく国道を進み、再び海岸線との分岐のところで、このツーリング4軒目となる『ODOYA』休憩。海水浴場が近い為か、店内にはサーファーとおぼしき人間の姿が目立つ。ここで膝対策として、サポーターを購入。本当はエアーサロンパス系のモノも欲しかったのだが、無かったので諦めた。付けてみると膝部分がぐっと固められた感じで、なかなか具合が良い。実際走っても違和感が無く痛みも緩和されて、坂もこなす事ができた(大した坂ではなかったが)。

春には菜の花が咲き乱れる房総フラワーライン。有名な南房パラダイス前のストレートをひた走る。関東圏で、ここまでの直線道路はそうはあるまい。時期が時期だけにさすがに菜の花はないが、何かしらの花が植えられている。本日の最終目的地である館山まで、遠回りではあるが海沿いを行く気持ちの良い道。適度にアップダウンもあり良いではないか! と思っていたら後から、

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「どうもフラット過ぎて、

アキがくるナァ 」



と、ノンビリした声が……orz。

とーーAK氏が歓声を上げた。
「富士山だ!」
東京湾を挟んで、クッキリとはいかないがその姿を見せている(走行中の為、写真ナシ 爆)。富士山を見て感動するなんて、やっぱりオレは日本人なんだなぁ、と何だかクダラナイ事を考える(笑)。

館山市街に近づくと道も狭くなり、久々の交差点ストップ。時刻はいつの間にか、もう12時近い。何だかんだといって、宿を出てから2時間半以上。距離にして50キロは走っているのである。昼飯をどうしようか、と言っていたのだが、皆「明日」があることだし(笑)とりあえず早めに帰ろうと、店では食べず、補給食を浜辺で食べる事にした。市街を迂回して、駅近くの海岸に出る。しかしコレが裏目に出た(汗)。

さっきから言っているように、この日はそれなりに強い風があったのだ。浜辺に出て、正面に富士山を望みながら優雅にゴハン……と思っていたのだが。


砂がスゲェ!(汗)

てか、吹き付けてくる砂が痛い! ペットボトルも蓋を開けて置いておくようなら、次の瞬間には飲み口といわず蓋の内側といわず、全てが砂でジャリジャリなのである。はりねずみ氏曰く、
「何だか、汗とはまた違う塩っぽさを体に感じる……」

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景色は良いのだが。

というワケで、全く落ち着けないまま速攻でメシを食べ、浜辺を後にした(汗)。

どうにも、消化不良でありました……(遠い目)。

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2006年9月20日 (水)

南房総自転車ツーリング -千葉編3-

これまでのあらすじ。
-準備編1- -準備編2- -神奈川編1- -神奈川編2- -千葉編1- -千葉編2-

さて、「くじら家」を出てからしばらく走り和田浦港を過ぎると、再び国道を外れて海沿いの道に入る。もっと海岸沿いにサイクリングロードもあるのだが、以前AK氏が通って、舗装のヒドさに辟易したらしい。なので、舗装の良い車道を進む。フラットな一本道。抵抗の少ない白線上を、三両編成の列車は進む。

この道沿いには「道の駅 ローズマリー公園」等もあり、なんとなく南国のメルヘンな雰囲気を感じられる……はずなのだが。その時の僕にはそんな余裕は無かった。

先頭のAK氏がやたらと飛ばすのだ(汗)。

メーター読みで30km〜35km。スリックを履いているとはいえ、MTBでこのスピードはかなりのもの。しかも、それを維持している。23Cを履いている我が自転車といえども、エンジンの違いには敵わない(汗)。気がつくと間が空いており、必死になって漕ぐ。やっと追いついたと思うと、また離れる。そしてまた漕ぐ。その繰り返し。

こ、これは、何かのトレーニングなのか?

アタマの中を真っ白にして漕ぎまくっている内に、国道410号線、「房総フラワーライン」に合流。ここはもう、千倉町だ。ようやく、AK氏が止まった。ずいぶん飛ばしたなぁ、と声をかけると、
「そうか?」と本人はケロッとして言うのである。「何キロ位出てたかなぁ?」
30〜35kmだ、と伝えると、返ってきた言葉に目をむいた。

「メーターが狂ってるみたいで、よくわからないんだよ」


そういう事はまず、
初めに言ってくれ(汗)。

しかしここからは道幅が狭くなり、飛ばすのは無理。宿が近いという事もあり、のんびりペース。目指す宿は思ったよりも簡単に見つかった。何しろ、国道沿いに大きな看板が建っているのだ。今夜の宿は「民宿 権太郎」。予約をしてくれたAK氏によると、「舟盛り付1泊2食、一人6,800円」というトコロが決め手だったらしい(笑)。

一旦宿を過ぎ、近くの今日三軒目の『ODOYA』で少し買い出しをしてから宿に向かう。入り口は狭いが、奥に進んで行くと広々とした駐車場を備えていた。しかし、我々が案内されたのは母屋ではなく離れのようなトコロ(一応つながってるけど)。やはり、ヤロウ三人は危険だと判断されたのか(爆)。

自転車を持ってきていいヨ、と言われたので部屋の窓の下に並べて止める。やはり近いに超したことはないのだ。部屋は三人には広すぎる位。12畳はあるのではないか。クーラーもキチンと効いて、テレビもしっかり備わっている。やはり民宿なだけに、廊下にテレビの音とかがダダ漏れなのであるが、まぁ我々のような輩にとっては文句ない文句ない。到着したのは午後三時少し過ぎ。風呂が沸くまでにちょっと乾杯し、各々風呂に入った後は好きに過ごす。

……このまったりした時間がいいネェ!(笑)

漕いでいる最中は、「何でオレ、こんなコトしてんだろ」「でも回さないと、帰れないしなぁ」などと考えているのだけど、過ぎてしまえば素晴らしい想い出になる。足のマッサージ等をしている内に、いつの間にか寝てしまった。気がついた時には既に日は落ちていた。

060909_17540001 夕食である! 舟盛りである。ワタクシ本来は大豆でできた醤油を使ってはならないのであるが、もうそんな事は忘れるのである(爆)。



060909_17540002_1 舟盛り入場の瞬間、皆で拍手。メインは金目! この量で、一泊6,800円は安い! ご飯をよそり、醤油を注ぎ、皆にビールも配られて準備万端、いっただっきまーす! ……といきたかったのだが、気づいてしまった。

ワサビがねぇよ、オヤジ!(怒)

食い物を前にして、もはや殺気立っているのである。仕方なく一度席を立ち、台所にワサビを貰いにいく。
「あ、ワサビか! ごめんごめん」
と、宿のおじさんが冷蔵庫から取り出したものをみて、僕は目を疑った。それは、

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スーパーで売っている刺身パックに入っているようなワサビパックだった。


せめて…せめて、
チューブにしてくれ…orz。

とも言えず、オトコはワサビパックを3つ手にして引き下がっていくのであった……。

でもまぁ、刺身は旨かったよ! ごっそさん!
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闘いの跡。

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2006年9月19日 (火)

南房総自転車ツーリング -千葉編2-

これまでのあらすじ。
-準備編1- -準備編2- -神奈川編1- -神奈川編2- -千葉編1-

AK氏によると、南総ツーリングでは休憩の際に、コンビニよりも良い場所があるという。
「休憩するなら『ODOYA』だな!」
そう言って、少しハナを膨らませてみたりするのである。

Main_line01

『ODOYA』とは、南総を中心にフランチャイズを展開する、CGCグループのスーパーマーケットである。してその理由は? と問うと、

・広い駐車場を備えている。
・国道沿いに、適度に配置されている。
・コンビニよりも価格が安い。
・汗だくシャツ&もっこりレーパンでも気兼ねなく入れる敷居の低さ(
↑重要)。

そう言う彼は、知る人ぞ知る「パオパオビール」ジャージ&レーパンの完全装備。かなり気合いのヒトなのであります(笑)。僕はというと、ユニクロの速乾ポロシャツに、下もユニクロのハーフパンツ。下着は自転車用のパッド入りを履いているとはいえ、基本的には「ユニクロのヒト」なのだ(汗)。

Peopeo



御存知(?)、パオパオジャージ。

皆完全装備で、僕だけユニクラーだとちょっとイヤだな、と思っていたのだが、はりねずみ氏が見た目普通のTシャツにハーフパンツ姿だったので、安心したのである。

さて、「コンビニで休憩する」と言ってた筈なのに一軒のセブンをスルーして、アタマパニックになりかかった所で止まったのが『ODOYA』であった。ここで軽く補給。時間も11時半頃で、鴨川で本格的に昼を食べる、と決めていたから水分補給がメイン。

ここからは市街戦に入る。総員、ヘルメット装着! ビシッと決める。交通量も多くなり、自然とペースも落ちがちに。とりあえず鴨川に向かいながら、視線は「本屋」を探す我々。鴨川で何を食べるか、というモンダイが解決していなかったのだ。

「とりあえず、地元の魚が食いたい!」

という全員一致の意見はあったものの、場所は未定。なのでとりあえず、本屋でガイドブックでも眺めよう、という事なのだ。見つけたのは、本日2
目の『ODOYA』。本屋が併設されている。そこで目をつけたのが、JR安房鴨川駅近くにある回転寿し、「丸藤」。AK氏がかつてここで食べた事があり、味は保証できるという事もあって向かった。

ちょうど昼時という事もあって多少待たされたが、運良くカウンターではなく、座敷の席をゲット。座敷だと目の前を回転はしないが、どうせ欲しいものは注文するつもりだったので無問題なのだ。それよりも靴が脱げて、足が伸ばせるのが嬉しい!(笑)。

まず注文したのが、「地魚食べくらべ 578円」。5種類の地魚がワンセットになっている。しかし、どれが何の魚なのか分からない(汗)。それと「海苔汁(正式名称失念)」。ドでかい椀に入ってくるこれがウマい! アッという間に食べ終わり、各々追加注文。寿司をそれぞれ2巻ずつ頼み、お愛想。ついさっき補給をしたのにも関わらず、怒濤の食べっぷりであった。

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「地魚食べくらべ」。既に一個無い……(笑)

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正式名称不明。だけど旨かった!

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握り。



さて食後は、いよいよ南下を開始する。国道ではなく、海沿いの道を行く。道は狭いが交通量はすくなーーと書きたいのだが、今日は所々で秋祭りが行われていて、神輿渋滞が起きていた(汗)。しかしそんな光景も、国道を走っていたらお目にかかれなかったもの。老若男女が皆で祭りを盛り上げている姿は、なかなか見ていて心地よく、サラシ姿(てかチューブトップだな、ありゃ)のうら若き女性軍の姿も目の保養に非常にヨロシイ(爆)。しかしまぁ、その大半がAK氏曰く
Macha



まちゃまちゃが沢山いた……」

という部類だったのが、まぁアレといえばアレであったが(爆)。


仁右衛門島を過ぎると、国道128号に合流する。思ったより交通量も少なく、道幅も広がり走りやすい。相変わらず腰が痛いが、我慢の走行。そうこうしている内に、和田町に入る。とーーAK氏が「ストップ」のサインを出した。見るとそこは有名な「くじら家」だったのだ。おお、懐かしい! 僕は以前、クルマでここに来た事がある。つまりここからのルートは、以前クルマで通った道をそのままなぞる事になるのだ。
「まったく、よく自転車でここまできたもんだ……」
大した距離ではないのかもしれないが、つくづくそう思ってしまう。

鯨が名物のくじら家であるのだが、何故かくじら製品には目もくれず(笑)、午前中ガマンしていた「房総の地酒寿萬亀」と、干物をツマミとして購入。メイン飲者ははりねずみ氏とAK氏であるので(ワタクシは下戸)、酒瓶は責任を持ってAK氏のザックに収まる(笑)。

ところで、海岸沿いを通るにつけ、AK氏達はやはり風を気にしていた。それは当然なのだが彼らは口を揃えて、

Louleed



「追い風で超よかった……」



と恍惚の表情を浮かべるのだ。しかしである。


オレは全く追い風を感じられていないんだが? 

てかまぁ、自転車とは体がムキダシの乗り物な訳で、風が無くとも走れば基本的には向かい風。その状態で追い風を感じるには、一体何mの風が必要なのか!? と思ってしまうのでありますが。彼らの感覚が異常なのか、ワタクシが異常にニブイのか……。

謎である。

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2006年9月18日 (月)

南房総自転車ツーリング -千葉編1-

これまでのあらすじはこちら。

-準備編1- -準備編2- -神奈川編1- -神奈川編2-

金谷から保田の交差点まで、海岸線を国道を進む。所々に狭いトンネルがあり、かつ路肩の舗装が荒れているので神経を使う。1台のゆったりローディーを抜かしたところで、保田の交差点、県道34号の入り口に到着した。いよいよ内陸へ侵攻である。

県道に入ったとたんに交通量も少なくなり、辺りは田んぼが広がる、のどかな雰囲気に変わる。さすが、ツーリングマップルでアミ掛けされているだけの事はあるのだ。田んぼには豊かに稲穂が揺れ、所々では稲刈りもしている。それはいいのだが籾殻を燃やしているところもあって、その煙がにわかサイクラーにはキビシかった(汗)。

時速は約20km位。これくらいのペースだったら……。と思っていると、何だかペダルが重くなってきた。坂だ。いよいよ峠に突入したのか斜度はさほどないものの、地味〜に長く登りが続いている。ギアは既にセンターロー近い。歯を食いしばりながら、ペダルを回し続ける。

「……あまりに遅かったら、先行っていいから」
後のはりねずみ氏に言うと、
「心配するな、これ以上(スピード)出ない」
彼の息も荒い。
「コレ……結構……厳しいな」
「軽いギアにしても……何気にトルクかかってるし」
「一旦休憩する? ……多分、水分摂らないと、ヤバイ、かも」
「じゃ……どこか、自販機があったら、そこで、休憩ってことで」
どれが誰のセリフかは、ご想像にお任せする(笑)。

しばらく走っても自販機はなく、ますます山中に入ってきたので脇の広くなった場所を見つけて休憩する事にした。自転車を降りると、汗が一気に吹き出す。金谷港から約10キロ。早すぎる休憩かもしれないが、日差しが照りつけ、
とにかく暑い! プライドよりも、熱中症対策である。

はりねずみ、AK両氏の提案に従って、ここからしばらくはノーヘルで行く事にする。マナー的にはモンダイかもしれないが、風が直接当たって気持ちいい。本当は帽子があればいいのだけど、こればかりは仕方がない。ところで今回のツーリング、三人とも荷物は背中にザックを背負っているのだが、「自転車用」と銘打たれているものを使用しているのははりねずみ氏だけなのであった。

ワタクシとAK氏は普通のアウトドア用ザック。自転車用との大きな違いの一つに、「ヘルメットホルダーが無い」という事があるのだった。比較的簡単に固定方法を発見したワタクシに対し、苦労を強いられたのはAK氏。どうも左右に振れ、バランスが悪い。何とか調整して、再出発。しかし後から見るとザックの上のヘルメットで頭が隠れて、まるでヘルメットを被っているように見える(笑)。

坂はまだまだ続く。たまらず、フロントギアをインナーに落とす。もはやプライドよりも、この場を乗り切る事で精一杯なのだ。何度か登り下りを繰り返している内に、山ばかりであった周囲に賑わいが出てきた。下りでは23Cのタイヤが最大の効力を発揮し、登りでついた差を一気に縮める(爆)。しかしそれにしても、腰が痛い。仕方がないので平地でも時々ダンシングをしたりして、腰を伸ばす。少し伸ばすだけでもかなり痛みが軽減される。

時刻は11時半に近くなり、鴨川にかなり近づいてきた。しかし、休憩は山中での一回のみ! とにかく侵攻、侵攻である。
「コンビニがあったら、そこで休憩しよう」
というAK氏の言葉を励みに、腰の痛みに耐えながらただひたすらペダルを回す。
しかし、こんな時に限ってコンビニがない(泣)。

半泣きになりながら進んでいくと突然、AK氏から「ストップ」のサインが出た。やれ嬉しやと自転車を止める。しかしそこはどう見てもコンビニではない。自販機は並んでいるが……。水分補給を済ませてふと気がつくと、二人が何やら悩んでいる様子。
「どうした? 何かあった?」
「……いや、今夜のネタを仕入れようかどうか、悩み中」
ん? ネタ? 二人の視線の先には、「房総の地酒寿萬亀」の文字が……。


酒かい!

まだまだ、先は長い……。

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2006年9月16日 (土)

南房総自転車ツーリング -神奈川編2-

これまでのあらすじはこちら。

-準備編1- -準備編2- -神奈川編1-

何とか無事に合流を果たした我々(てかワタクシ 汗)。基本的には国道16号を南下していく事になる。しかし、さすが先頭を引くはりねずみ氏は経験者。八景島方面の裏道を選択し、多少遠回りでも交通量が少なくかつ、幅も広い道を進む。素人のワタクシは真ん中、最後尾にAK氏が位置する、三人の列車構成。

一度道を間違えたりしながらも(笑)、順調に列車は進む。基本的には平坦コースだが、国道に合流するとクルマと信号に気を使う、結構疲れる道。特に横須賀市内に入ると信号毎にストップを余儀なくされ、トゥークリップに慣れていない私は、その度に苦労を強いられる(汗)。

午前8時45分。はりねずみ邸でリセットした距離計が約20キロを指した時、僕の目に、「観音崎8キロ」という表示が飛び込んできた。なぬ? 観音崎に行くワケではないが、距離的には確か久里浜と大して変わらないはず……。

あと8キロかよ! てか、20キロじゃないじゃん! 
30キロじゃん!

三人に、焦りの色が見え始めた。朝方曇っていた天気も雲が切れ始め、かつ湿気がひどい。加えてここまでの20キロ、休憩無しでかつ信号ダッシュを余儀なくされること数知れず。ポジションが合っていないのか、背負った荷物が重いのか、腰が痛くて仕方なく、僕は正直、泣きを入れたくなっていた(汗)。

「大丈夫。ここまでと同じペースで行けば、出航の
5分前には着ける」
「……行ければね!(泣)」

何を言おうが、行くしかない。国道137号に右折し、黙々と久里浜を目指す。あくまで千葉上陸前のウォーミングアップに過ぎなかった筈の行程が、にわかに危機感を帯びた強行軍へと変貌していた。距離計の数字は、遅々として進んでいかない。22キロ、24キロ、26キロ。そしてーー目の前が開けた。


「海だ!」

思わず叫ぶ。右手に見える白亜のフェリー。久里浜フェリーターミナル! 午前9時7分、フェリーターミナル到着。はりねずみ邸からの距離、約28キロ(汗)。休む間もなくチケット購入。購入してすぐに乗船。全くせわしない。自転車が固定されるのを確認して、客室へと向かった。6人席を確保して、ようやく落ち着く。空調の効いた部屋。素晴らしい! それでも汗が止めどなく流れる。ここで、どうしても訊きたかった事を二人にぶつけてみた。

「……ツーリングって、いつもこんなペース?」
いや、コレは特別」と、はりねずみ氏。
「正直、苦しかった……」とは、AK氏。

二人もそれなりにへばっていたようで、少し安心した。ここで今回のツーリングルートの解説を受ける。房総半島、金谷フェリーターミナルから少し国道を南下し、「保田」の交差点を県道34号に曲がる。この道は半島を横断していて、途中に峠が1つある。越えてしまえば、あとは鴨川まで平坦なルートだという。鴨川で昼食を食べて、海沿いに南下を開始。今夜の宿は、千倉。

「一応、トータル100キロは越えないルートを考えたんだけど……」
しかし、既に誤差約10キロ(汗)。果たしてどうなのか……考えない事にしよう(笑)。
「まぁ、補給場所とかの知識はバッチリだから。心配しなくていいよ」
二人は、何度かこのルートを経験しているという。知らないのはいい事なのか、悪い事なのか……。

060909_09290001


出航!


ところでワタクシ、東京湾フェリーは初めて。クルマで行くなら金額的にアクアラインの方が得らしいが、やはり運転しなくていい、というメリットがあるからだろうか。結構クルマも乗っているようだ。千葉までは約40分の船旅。北海道まで20時間以上かけてフェリーで行った事がある身としては、かなり短い(爆)。甲板に出て海風などを浴びている内に、金谷に着いていた。

ターミナルを出たところのコンビニで、食料を調達する。鴨川までの補給食である。おにぎりとウイダーインゼリー、それにドーピング剤として(笑)、ヴァームゼリーを購入。水分は、水(500ml)とアクエリ(1l)で挑む。ボトルホルダーを小さいものにしてきたことを激しく後悔。大きいのも持っているのに……。

ここから、列車の順番を変更。AK氏が先頭を引く。ワタクシは相変わらず中央。はりねずみ氏がしんがり。いよいよ、千葉ツーリングの本番、スタートである。

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2006年9月15日 (金)

南房総自転車ツーリング -神奈川編1-

これまでのあらすじはこちら。 -準備編1- -準備編2-

さて、はりねずみ氏に確認すると、「集合はウチで前泊するか、翌日8時半に久里浜駅集合」だという。
「まぁ、仕事の終わり具合で判断してくれ。オレは定時上がりだけど。くふくふ」
などと、不敵な笑みを浮かべられてしまった。前泊にしても翌日集合にしても、いずれにしても輪行という事になる。だが、


ワタクシはまだ輪行の経験が無い(汗)。

「自走で来れば?」などとネズ公はりねずみ氏は言うのだが、キミんち(新築)杉田の近くだったろう? 仕事の後に数十キロも走れるか! …という事なのである(汗)。しばらく頭を捻って、思いついた。


迎えにきてもらえばいいんじゃね?

はりねずみ氏のクルマは、昨年の鈴鹿エンデューロでも使用した、「自転車6台積載可能」をうたう、超便利でカッコイイクルマ(←持ち上げておく 笑)。彼自身クルマ好きでもあり、ドライブそのものは苦ではないはず。定時上がりと言ってたし(爆)。と、いうわけで交渉成立! ついでにAK氏も回収するという事になった。この場を借りて、はりねずみ氏に感謝の意を表します。…高速代、払ったっけ?(汗)

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はりねずみ氏愛車。(HPより無断使用 爆)


金曜日の仕事がちょっと長引いたものの、11時には全員揃ってはりねずみ宅に集合。自慢の新築一戸建てを満喫しつつ、12時半に就寝となった。

060909_07420001 翌朝。7時半には身支度を整えて、自転車の準備へと移る。ここでいろいろと、ツーリングの為のウンチクを教えてもらう。そうさ、僕はドシロウト(爆)。


リュックに入れていた輪行バッグをシートポストに括り付けると、だいぶ背中が軽くなった。

ブレーキワイヤーはとりあえず放置なので(笑)、気になっていたリヤディレイラーを見てもらう。いろいろ自分で調整したのだが、どうしても異音が発生する段があったのだ。しばらく調整ネジをいじっていたはりねずみ氏が、ぽつりとつぶやいた。

ヤバイかもしんない……」

なんと、調整ネジが緩めすぎて飛び出しており、その状態で応力がかかっていた為ナメてしまい、ネジ穴にハマらないというのだ!(汗)。もはや、調整云々というハナシではないのである。

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「……手術を開始します」


一旦ワイヤーを外し、ネジ本体を慎重にネジ穴に差し込んで、ゆっくり、ゆっくりと回していく。これでネジが咬まなければ……ツーリング、アウトか!? ディレイラーを固定する手にも、自然と力がこもる。……一回し……二回し……三回し……四回し……五回し……お…おおっ? 

ハマった! 
やったぜネズ公はりねずみ!

全く、出発前から迷惑のかけ通しなのだ。いくら感謝しても、し足りないのである(汗)。ワイヤーを張り直して調整すると全く異音無く、カシカシと変速する。そうだよなぁ、これが本来だよなぁ。で、結論。


知識不足のイジリ過ぎは厳禁(汗)。

060909_07430001 そうこうしている内にAK氏達の調整も終了し、いよいよ出発となった。ここから、東京湾フェリーの出る久里浜まで自走である。時刻は7時50分。ちょっと遅れ気味(汗)。しかし、ねずみ氏曰く久里浜までは約20キロ。フェリーの時間は9時20分だから、まぁ1時間もあれば着けるだろうという。当然、道に詳しいはりねずみ氏が先頭を引くことになる。

「そんじゃデッパチ〜♪」

しかしここで、予期せぬ出来事が! 慣れないトゥークリップに手間取って下を向いている内に、


10秒で彼らを見失った(泣)。

結論。


初モノを本番に持ち込むな(滝汗)。

前途多難な出発である……。

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2006年9月14日 (木)

南房総自転車ツーリング -準備編2-

-準備編1- はこちら。

参加メンバーは昨年のエンデューロと同じ、はりねずみ氏とAK氏。両氏は5月にも伊豆半島の峠を縦走する、というヘンタイテキなツーリングをこなしている。また、はりねずみ氏は自身のHPで「あまりトレーニングはできていないけど、体は絞れている」と公言していたり、AK氏は定期的にスポーツをしていると聞いていたから、今年に入ってからまともに体を動かしていない僕との違いは歴然であった。

というわけで、あまりに泥縄であったがジムに通う事にした(以前の記事がそうである 笑)。まぁやらないよりは、マシであろう。自転車の装備も見直す。僕のクロスバイクは、2年前に購入した、SCOTT ROADSTER S-3。一応、「フラットロード」と呼ばれる部類に入るモデルである(ちなみに、既にこのシリーズはカタログ落ちしてしまっている 涙)。基本的には、フルノーマル。昨年のエンデューロ参加にあたってグリップを交換し、標準は25C(幅25mm)のタイヤを23Cに変更した程度である。

Mychari


マイチャリ詳細。


まずはハンドルにエンドバーを取り付ける。長距離では必須だと言われているからだ。実際、ブルホーンハンドルに交換したいと思っているくらい、フラットバーを握る率は低い。タイヤについては、正直迷った。レース参加の為に取り替えた23Cの扱いの良さにハマってしまい、その後あまり乗らなくなっていた事もあって、現在でも23C仕様のままなのである。ツーリングは当然普通の道路を走るわけであり、太いタイヤの方が安全に決まっている。しかし最終的には、そのままで行く事を決断した。何故なら、


そうでもしないと皆について行けないと思ったからだ(汗)。

今回は、さらに秘密兵器を導入する事にした。マイチャリは一応通勤仕様のため、ペダルはゲージタイプのものを付けている。はりねずみ氏等から、「SPDにしろよ。SPDいいぞぉ」とさんざん言われているにも関わらず、SPDペダル導入には二の足を踏んでいた。しかし、世の中には便利なものがあったのだ。
トゥークリップ! 
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靴を選ばず、足を固定できるというスグレモノである。しかもバンドと一緒に購入したって、1500円もしない(笑)。今回はZEFAL41トゥークリップと、ZEFAL 515XLストラップを導入。SPDの効率には劣るだろうが、少しは効果があるだろう。

時間を見つけてチェーンを掃除し、油を注す。ブレーキアーチ等にも注油をしていて、気がついた。


ブレーキワイヤーがほつれている……っ!

替えのワイヤーは手に入ったものの、シロートが出発前にうかつに手を出すべきトコロではない、という結論に達し、とりあえず放置(爆)。時間があれば良かったのだが……うかつであった。さらにである。一週間前に近所を試走したのだが、


フロントタイヤにひび割れが……っ!

タイヤの銘柄は、「Panaracer Stradius Elite Lite」。あまり走っていなかったからか? 保管状態が悪かったのか? 細かいヒビがまんべんなく入っている状態だ。しかし、リアに履いたミシュランのタイヤ(同時に交換)は、全く無問題。これはタイヤそのものの問題と思われる。しかし物理的問題として、
気がついた時には店にいく時間がなかった(汗)。試走時には特に問題を感じなかったので、とりあえず替えチューブを2本用意し、本番に挑む事にした。……全く、不安極まりない状態なのである。

それでも、ドロドロに汚れていた車体を拭いていくうちに、忘れていた自転車への情熱が、ふつふつとわき上がって来るのを感じた。車体を眺めているだけでニヤニヤしてしまうような、あの感覚。ボトルホルダーを取り付けて、とりあえずは準備完了! 肉体的な不安はともかくとして、とりあえず参加準備は整った……はずだった。

しかし出発当日の朝になって、やはり現実はそう甘くは無い事を、思い知らされる事になる。

次回より、いよいよ本編スタートであります。

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2006年9月13日 (水)

南房総自転車ツーリング -準備編1-

これまで、いくつかの旅記録を「旅はどうだしょう。」カテゴリーとしてこのblogにアップしてきたが、その旅の手段は全てクルマであった。ワタクシは愛車として今や絶版となってしまったSUZUKIの名車、カプチーノを所有しており、4-WAY TOPを売り物にするこのクルマは、軽にも関わらずツーリングにはもってこいの相棒なのである。

その一方で、自転車も所有している。大学の自転車部出身の友人「はりねずみ」にそそのかされて勧められて、一昨年に通勤用にと購入したクロスバイク。通勤だけでなく、昨年は鈴鹿サーキットで開催される「8時間エンデューロ」に参加する等、その守備範囲を広げて(?)きた。

昨年一緒にエンデューロに参加した「はりねずみ」氏と「A.K」氏。二人とも高校の同窓生で、自転車に関してはワタクシの良き師匠でもある。二人は年に1〜2回、自転車によるツーリングに行く事を慣習にしていて、何度か誘ってもらったりもしていたのだが、日程が合わなかったり、台風が来たり、彼らの生活環境の変化等もあり、実現したことはなかった。また私自身も、アトピーの悪化等で自転車通勤をしなくなり、自転車そのものに対する熱意にも、正直陰りが見え始めていたのだ。

そんな時。「千葉に一泊二日でツーリングに行かないか」というメールが、A.K氏から届いた。正直言うと、かなり迷った。もう数ヶ月、自転車に乗っていない。それどころか、まともな運動もしていない。そんな体で行って、仲間に迷惑をかけるのではないか?

しかし、日程的には空いている。迷ったあげく、「参加します」とメールを送った。何だか、気分的な問題でキャンセルするのは、自分に負けたみたいで嫌だったのだ。

その時点で、出発日まで約一ヶ月。自転車と、そして何より自分自身のメンテナンスが始まった。

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